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	<title>梅酒 - LIQUL - リカル -</title>
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	<description>お酒を楽しむ人のカルチャーマガジン</description>
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		<title>お酒のある風景</title>
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		<dc:creator><![CDATA[檀稚希(だん・わかき)]]></dc:creator>
		<pubDate>Sat, 23 Nov 2019 01:09:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[その他コラム]]></category>
		<category><![CDATA[梅酒]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>定番とマンネリは背中合わせだ。好きなもの、好きな人、好きな場所。安心、安全だが、時々、そのパターンを崩してみるのもいい。例えば、とんかつ屋でロースかつ定食を頼まないといったような。 ある夜、いつも混んでいるその店がすいて [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<figure class="wp-block-image size-large"><img fetchpriority="high" decoding="async" width="1000" height="966" src="https://liqul.com/upimg/2020/01/danwakaki_22-1.jpg" alt="" class="wp-image-1510" srcset="https://liqul.com/upimg/2020/01/danwakaki_22-1.jpg 1000w, https://liqul.com/upimg/2020/01/danwakaki_22-1-300x290.jpg 300w, https://liqul.com/upimg/2020/01/danwakaki_22-1-768x742.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2020/01/danwakaki_22-1-696x672.jpg 696w" sizes="(max-width: 1000px) 100vw, 1000px" /></figure>



<p>定番とマンネリは背中合わせだ。好きなもの、好きな人、好きな場所。安心、安全だが、時々、そのパターンを崩してみるのもいい。例えば、とんかつ屋でロースかつ定食を頼まないといったような。</p>



<p>ある夜、いつも混んでいるその店がすいているのを見かけて発作的に入った。腹ぺこというほどではない。瓶ビールと串カツを頼む。</p>



<p>ビールはすぐに来た。なんでもない小皿になんでもないピーナツを盛ったのがついてくる。なぜかこれがおいしい。グビグビ、ポリポリとやりつつ、カウンターから調理場を観察する。</p>



<p>この店はとんかつしか出さないにもかかわらず、油くさくない。白木のカウンターもコックの上着も真っ白だ。そして調理場が広く、人が多い。</p>



<p>客の案内と注文は、親方とみられる白髪の男性。注文が通ると、見習いが大きな冷蔵庫から肉を出し、下ごしらえをする。少し先輩が衣をつける。四つの鍋になみなみと揚げ油が満たされ、別のベテランが揚げ担当だ。</p>



<p>中央にある調理台では、これまた担当のコックが白い皿にキャベツを盛り、揚がったとんかつをザクッザクッと大きな包丁で切って盛りつける。</p>



<p>運ぶのは別の店員。さらに、客のご飯や味噌汁、キャベツの減り具合を見てお代わりを勧める店員がいる。</p>



<p>おっと、おいでなすった。串カツだ。揚げたてにかぶりつく。肉汁があふれる。タマネギが甘い。すみません、ビールもう１本。</p>



<p>客も幸せそうだ。やかましい団体も酔っ払いもいない。清潔で、きちんとしていて、ビールも串カツも当たり前においしい。</p>



<p>ところで作業場の右半分が不自然に広いのはなぜだろう。５メートル四方はある。真ん中に誰も座らない丸椅子があり、新聞紙が意味ありげに乗せてある。閉店後にダンスでも踊るのかな。今度来た時に聞いてみよう。</p><p>The post <a href="https://liqul.com/entry/1509">お酒のある風景</a> first appeared on <a href="https://liqul.com">LIQUL - リカル -</a>.</p>]]></content:encoded>
					
		
		
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		<title>お酒のある風景</title>
		<link>https://liqul.com/entry/172</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[檀稚希(だん・わかき)]]></dc:creator>
		<pubDate>Sun, 01 Sep 2019 08:28:32 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[その他コラム]]></category>
		<category><![CDATA[梅酒]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>電車で、乗り過ごした。読み始めたばかりのノンフィクションが面白くて、ふと気づいたら、ドアが閉まったところだった。 一つ先で降りた。反対側のホームから一駅戻る手もあったが、改札を出た。せっかくだから、散歩しながら戻ろうと思 [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<figure class="wp-block-image"><img decoding="async" width="1024" height="768" src="https://liqul.com/upimg/2019/11/danwakaki_21-1-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-1029" srcset="https://liqul.com/upimg/2019/11/danwakaki_21-1-1024x768.jpg 1024w, https://liqul.com/upimg/2019/11/danwakaki_21-1-300x225.jpg 300w, https://liqul.com/upimg/2019/11/danwakaki_21-1-768x576.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2019/11/danwakaki_21-1-696x522.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2019/11/danwakaki_21-1-1392x1044.jpg 1392w, https://liqul.com/upimg/2019/11/danwakaki_21-1.jpg 1500w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>電車で、乗り過ごした。読み始めたばかりのノンフィクションが面白くて、ふと気づいたら、ドアが閉まったところだった。</p>



<p>一つ先で降りた。反対側のホームから一駅戻る手もあったが、改札を出た。せっかくだから、散歩しながら戻ろうと思ったのだ。</p>



<p>通りに出る手前に、いい雰囲気の居酒屋があった。散歩ついでだ、寄り道してみよう。打ち水がされた敷石を踏み、格子戸をガラガラと開ける。６席のカウンターの両端に、常連らしき中年男性２人組とアベックが座っていた。奥のテーブルにも１組。</p>



<p>カウンターの真ん中に案内された。常連の、私に近い男性がたばこを手にしているのが見えた。さりげなく、カップルに近い方の席に座った。</p>



<p>生ビールは、金属製のタンブラーで出てきた。お通しはトウモロコシのすり流しと酢の物。気がきいている。調理場には、タオルを額に巻いたご主人。目が合えば挨拶を、と思ったが、黙々と目を伏せて作業している。</p>



<p>お品書きに「おすすめ」とある地鶏の炭火焼と蒸しアワビを頼んだ。ご主人が炭火のコーナーに移動して作業をするのを、なんとなく眺める。</p>



<p>おき火になった炭にアルコールか何かを吹きかけ、炎が上がったところで、ご主人が地鶏を網に乗せた。が、地鶏は既に焼かれたものだ。</p>



<p>あっという間に、正確には２分ほどで、温めた炭火焼が出てきた。蒸しアワビも、冷蔵庫から出てきた。テーブルの２人組がおむすびを注文した。お品書きには「炊きたてを握りますので３０分ほどお時間をいただきます」とある。</p>



<p>と、ご主人は使い捨ての手袋をはめ、炊飯ジャーを開けて炊きたてじゃないご飯を取り出し、手早くおむすびを作った。所要時間３分。</p>



<p>私は生ぬるい地鶏をビールで流し込み、ぼけたアワビを黙々と食べた。</p>



<p>お勘定はテーブルでお願いします。カウンターに済んだ食器を乗せないでください。</p>



<p>「注文の多い料理店」だな。こういう日もあるさ。</p>



<p>２０分で店を出た。「刺身のツマには栄養があるんだってな。おれ昔料理人やってたけど知らなかったよ」と、常連客が酔った口調でくり返している。</p><p>The post <a href="https://liqul.com/entry/172">お酒のある風景</a> first appeared on <a href="https://liqul.com">LIQUL - リカル -</a>.</p>]]></content:encoded>
					
		
		
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		<title>お酒のある風景</title>
		<link>https://liqul.com/entry/1027</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[檀稚希(だん・わかき)]]></dc:creator>
		<pubDate>Mon, 01 Jul 2019 06:28:43 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[その他コラム]]></category>
		<category><![CDATA[梅酒]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>「梅酒、飲んでみるね？　久しぶりに作ったとよ」 実家に帰省した夜、食事の支度ができたところで母が言った。 「飲む、飲む！」 私は冷蔵庫から出しかけていた缶ビールを戻し、代わりにグラスに氷を入れていそいそとついていった。  [&#8230;]</p>
<p>The post <a href="https://liqul.com/entry/1027">お酒のある風景</a> first appeared on <a href="https://liqul.com">LIQUL - リカル -</a>.</p>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<figure class="wp-block-image"><img decoding="async" width="1024" height="683" src="https://liqul.com/upimg/2019/08/danwakaki_20-1-1024x683.jpg" alt="" class="wp-image-173" srcset="https://liqul.com/upimg/2019/08/danwakaki_20-1-1024x683.jpg 1024w, https://liqul.com/upimg/2019/08/danwakaki_20-1-300x200.jpg 300w, https://liqul.com/upimg/2019/08/danwakaki_20-1-768x512.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2019/08/danwakaki_20-1-696x464.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2019/08/danwakaki_20-1.jpg 1200w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>「梅酒、飲んでみるね？　久しぶりに作ったとよ」</p>



<p>実家に帰省した夜、食事の支度ができたところで母が言った。</p>



<p>「飲む、飲む！」</p>



<p>私は冷蔵庫から出しかけていた缶ビールを戻し、代わりにグラスに氷を入れていそいそとついていった。</p>



<p>物置に、梅酒を仕込んだ瓶があった。蓋を開けると、熟成した香りが鼻をくすぐる。淡い琥珀色の液体をお玉じゃくしでそっとすくってグラスに注いだ。底に沈んでいる梅の実も一つ。さて味見だ。</p>



<p>熟成は、とろりとさらりの中間。甘さはほんのり。去年の夏に作って、およそ１年寝かせたところだ。母の梅酒は、梅の香りと風味をまとって、あんばいよく仕上がっていた。</p>



<figure class="wp-block-image"><img decoding="async" width="1024" height="683" src="https://liqul.com/upimg/2019/08/danwakaki_20-2-1024x683.jpg" alt="" class="wp-image-174" srcset="https://liqul.com/upimg/2019/08/danwakaki_20-2-1024x683.jpg 1024w, https://liqul.com/upimg/2019/08/danwakaki_20-2-300x200.jpg 300w, https://liqul.com/upimg/2019/08/danwakaki_20-2-768x512.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2019/08/danwakaki_20-2-696x464.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2019/08/danwakaki_20-2.jpg 1200w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>昔、祖母の家の庭に大きな梅の木があった。６月になると祖母は実った梅の実で、せっせと梅酒や梅干しを作った。明治女の気性をそのまま漬け込んだようなしょっぱい梅干しは子どもにはきつかったが、梅酒は甘くておいしそうだった。夏休み……大人が梅酒を飲む横で、早く大人になりたいなあと思っていた。その祖母は亡くなり、私たちも独り立ちし、梅酒はいつしか「買って飲むもの」になっていった。</p>



<p>母は、寝たきり防止の筋トレ教室で知り合った年上の人から、この梅の実をもらったそうだ。「いつ死ぬかわからんのに」としぶると「だからこれを仕込んで来年まで生きていなさい」と言われたという。塩漬けしたり天日干ししたりと手がかかる梅干しに比べて、梅酒はシンプル。洗ってへたを取った青梅の実と氷砂糖、ホワイトリカーを瓶に入れて置いておくだけだ。</p>



<p>「おいしいねえ」と私が言う。「作ってみるもんだねえ。今年も梅の実、もらえるやろうか」と母が言う。父の三回忌を終えて前を向けるようになった母を、私はほっとしながら見ている。</p><p>The post <a href="https://liqul.com/entry/1027">お酒のある風景</a> first appeared on <a href="https://liqul.com">LIQUL - リカル -</a>.</p>]]></content:encoded>
					
		
		
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