<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?><rss version="2.0"
	xmlns:content="http://purl.org/rss/1.0/modules/content/"
	xmlns:wfw="http://wellformedweb.org/CommentAPI/"
	xmlns:dc="http://purl.org/dc/elements/1.1/"
	xmlns:atom="http://www.w3.org/2005/Atom"
	xmlns:sy="http://purl.org/rss/1.0/modules/syndication/"
	xmlns:slash="http://purl.org/rss/1.0/modules/slash/"
	>

<channel>
	<title>Tatsuya Ishihara - LIQUL - リカル -</title>
	<atom:link href="https://liqul.com/entry/author/ishihara/feed" rel="self" type="application/rss+xml" />
	<link>https://liqul.com</link>
	<description>お酒を楽しむ人のカルチャーマガジン</description>
	<lastBuildDate>Sat, 27 Mar 2021 00:41:26 +0000</lastBuildDate>
	<language>ja</language>
	<sy:updatePeriod>
	hourly	</sy:updatePeriod>
	<sy:updateFrequency>
	1	</sy:updateFrequency>
	<generator>https://wordpress.org/?v=6.9.4</generator>
	<item>
		<title>蒸溜所を通して見る世界： ヒーロー達が復興させた「＃WEAREISLAY」を体現するブルックラディ蒸溜所</title>
		<link>https://liqul.com/entry/5332</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[Tatsuya Ishihara]]></dc:creator>
		<pubDate>Sat, 27 Mar 2021 00:41:04 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[ウイスキーコラム]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://liqul.com/?p=5332</guid>

					<description><![CDATA[<p>ウイスキーを飲み始めた頃、ブルックラディ蒸溜所復興にまつわるストーリーを『ウイスキードリーム』で読みました。そして、いつかアイラへ行き、登場する人達に会ってみたいと思いました。2013年夏に蒸留所見学が叶った時、幸運にも [&#8230;]</p>
<p>The post <a href="https://liqul.com/entry/5332">蒸溜所を通して見る世界： ヒーロー達が復興させた「＃WEAREISLAY」を体現するブルックラディ蒸溜所</a> first appeared on <a href="https://liqul.com">LIQUL - リカル -</a>.</p>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>ウイスキーを飲み始めた頃、ブルックラディ蒸溜所復興にまつわるストーリーを『ウイスキードリーム』で読みました。そして、いつかアイラへ行き、登場する人達に会ってみたいと思いました。2013年夏に蒸留所見学が叶った時、幸運にもお会いすることができたのが、蒸留所復興のキーマンの一人である元蒸留所長のダンカン・マクギブレー氏でした。<br>※本稿においては、親しみと敬意を込めて『ダンカンさん』と記載しております。</p>



<h2 class="wp-block-heading">ブルックラディの歴史</h2>



<p>ブルックラディ蒸溜所は、ブレンデッドウイスキー・ブームの1881年、蒸留業の名門であるハーベイ家の兄弟によって、当時の最新鋭設備を導入してオープンされました。</p>



<p>ウイスキーブームの陰りが見え始めた1974年、ダンカンさんは22歳の時に見習いスチルマンとして蒸留所で働き始めます。その後蒸留所は、ウイスキー低迷期においても、インバーハウス社の傘下でブレンデッドウイスキー用原酒をほそぼそと供給し続けました。1993年、ジム・ビーム社傘下のホワイト&amp;マッカイ社に買収され、翌年には原酒の需給調整のため閉鎖されました。それに伴いダンカンさんは解雇され、新たな職を求めるためアイラを離れざるを得なくなりました。</p>



<p>その後、ブルックラディのウイスキーに惚れ込んだロンドンのワイン商、マーク・レイニエ氏とサイモン・コフリン氏達が、ジム・ビーム社に対し粘り強く交渉して蒸留所を買収できたのが2000年のことです。その際にマスター・ディスティラーとして招聘されたのが、一介の樽職人見習いからブレンダーを経てボウモア蒸溜所長にまで上り詰めた『伝説』のジム・マッキュワン氏です。</p>



<p>蒸留所を再稼働させるにあたり、ジム・マッキュワン氏が白羽の矢を立てたのが、かのダンカンさんでした。ダンカンさんも、もう一度ブルックラディでウイスキー造りができると知った時、喜び勇んでアイラに戻ったそうです。ただ、6年ぶりの蒸留所は潮風によって朽ち果てかけており、そして限られた修繕予算を聞いて、とんでもない仕事を引き受けてしまったと思ったとか……</p>



<p>そこでダンカンさんを中心に総出で工事にあたり、再稼働したのが2001年です。なお、初めて蒸留したのは、ブルックラディ・スタイルのノンピート麦芽ではなく、ポートエレン製麦所の40ppmヘビーピーテッド麦芽を使用したウイスキーです。</p>



<p>現在は2012年に行われた友好的買収により、仏レミーコアントロー社の傘下となっていますが、後述のウイスキー造りのこだわりは継承、そしてより進化していきます。その際、コフリン氏は蒸留所に残り、現在レミーコアントロー社ウイスキー部門の責任者となってブルックラディのウイスキー造りをさらに進化させています。一方、レイニエ氏はブルックラディ蒸溜所を去り、2016年にアイルランドでウォーターフォード蒸溜所を立ち上げています。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img fetchpriority="high" decoding="async" width="1024" height="679" src="https://liqul.com/upimg/2021/03/001-2-1024x679.jpg" alt="" class="wp-image-5334" srcset="https://liqul.com/upimg/2021/03/001-2-1024x679.jpg 1024w, https://liqul.com/upimg/2021/03/001-2-300x199.jpg 300w, https://liqul.com/upimg/2021/03/001-2-768x509.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2021/03/001-2-696x461.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2021/03/001-2-1392x922.jpg 1392w, https://liqul.com/upimg/2021/03/001-2-1068x708.jpg 1068w, https://liqul.com/upimg/2021/03/001-2-634x420.jpg 634w, https://liqul.com/upimg/2021/03/001-2-1268x840.jpg 1268w, https://liqul.com/upimg/2021/03/001-2.jpg 1500w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption>ブルックラディ蒸留所外観</figcaption></figure>



<h2 class="wp-block-heading">ブルックラディのこだわり　テロワール</h2>



<p>アイラウイスキーの定義は、アイラで蒸留すること以外に特に大きな縛りはなく、そのため大麦の産地、水、熟成場所、ボトリング等は本土でも可となっています。しかしブルックラディでは、“What makes an Islay Whisky？（何がアイラウイスキーを造り出すのか？）”という命題のもと、できる限りアイラ産にこだわっています。レイニエ氏とコフリン氏の二人のバックグラウンドであるワイン同様にテロワールの概念をとりいれ、アイラ島の農家に大麦の生育を依頼してまわりました。</p>



<p>アイラは過酷な潮風や島に住む鳥たちにより、大麦の生育が難しい環境です。スコットランド本土では1エイカーあたり２～３t収穫できるのに対し、アイラ島では１～２tしかとれません。そのため、農家から大麦の栽培について難色を示されましたが、彼らが少量作っていた大麦を蒸留し、実際にできたニューメイクを飲んでもらうことでテロワールについて体感してもらいながら、少しずつ説得していきました。その結果、今ではアイラ島だけで19箇所の大麦契約栽培を行い、半数近くをアイラ島産（残りはスコットランド産）の大麦でウイスキーを造っています。また、ザ・クラシック・ラディはどこの原酒を使って造っているかも分かるようになっており、テロワールを重視する姿勢が伝わってきます。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="683" src="https://liqul.com/upimg/2021/03/002-3-1024x683.jpg" alt="" class="wp-image-5335" srcset="https://liqul.com/upimg/2021/03/002-3-1024x683.jpg 1024w, https://liqul.com/upimg/2021/03/002-3-300x200.jpg 300w, https://liqul.com/upimg/2021/03/002-3-768x512.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2021/03/002-3-696x464.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2021/03/002-3-1392x928.jpg 1392w, https://liqul.com/upimg/2021/03/002-3-1068x712.jpg 1068w, https://liqul.com/upimg/2021/03/002-3-630x420.jpg 630w, https://liqul.com/upimg/2021/03/002-3-1260x840.jpg 1260w, https://liqul.com/upimg/2021/03/002-3.jpg 1500w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption>麦畑</figcaption></figure>



<h2 class="wp-block-heading">ブルックラディのこだわり　使用する樽</h2>



<p>レイニエ氏とコフリン氏によって確立されたもう一つの大きな特徴が樽使いです。</p>



<p>蒸留所買収時に引き取った樽の中には長期熟成されたものがあったものの、ブレンデッド用目的ということもあって長期熟成による良さが十分に発揮されていなかったそうです。そこでレイニエ氏とコフリン氏は、ワイン商として培ったネットワークによって様々なワイン・酒精強化ワイン・ブランデーなどの樽を確保し、それら原酒を詰め替えました。</p>



<p>マッキュワン氏にとっても、ワイン樽へのリカスクは初めての試みでしたが、移し替えて熟成させた原酒を飲んだ時に、これはイケる！　と思ったそうです。その後、様々なフィニッシュをかけたリリースを出していきます。ある著名なウイスキー評論家が、なぜそんなにリリースするのかをレイニエ氏とコフリン氏達に質問したところ……</p>



<p>『できるからさ。そして何より自分達は楽しんでいるからさ！』</p>



<p>その遊び心は時を経ることで、より革新的になっています。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="679" src="https://liqul.com/upimg/2021/03/003-3-1024x679.jpg" alt="" class="wp-image-5336" srcset="https://liqul.com/upimg/2021/03/003-3-1024x679.jpg 1024w, https://liqul.com/upimg/2021/03/003-3-300x199.jpg 300w, https://liqul.com/upimg/2021/03/003-3-768x509.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2021/03/003-3-696x461.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2021/03/003-3-1392x922.jpg 1392w, https://liqul.com/upimg/2021/03/003-3-1068x708.jpg 1068w, https://liqul.com/upimg/2021/03/003-3-634x420.jpg 634w, https://liqul.com/upimg/2021/03/003-3-1268x840.jpg 1268w, https://liqul.com/upimg/2021/03/003-3.jpg 1500w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption>熟成庫</figcaption></figure>



<h2 class="wp-block-heading">ブルックラディのこだわり　3種類のウイスキー</h2>



<p>ブルックラディ蒸溜所では60年代からノンピート麦芽をメインとしていますが、『アイラらしくない』と言われたことを受け、『世界一スモーキーなウイスキーを造る』というチャレンジを行っています。ポートエレン製麦所ではスモールバッチでの麦の製麦ができなかったことから、スコットランド本土のベアード社と契約し、通常のピーテッド麦芽より4倍長い約80時間低温で燻す特殊な手法で大麦麦芽を仕込んでいます。その結果、驚異的な80ppm以上（これまでの最大値は309ppm）の大麦麦芽を造ることができました。</p>



<p>それらの大麦麦芽を使って2002年に蒸留したウイスキーが、蒸留所の水源がある農場から命名されたオクトモアです。そしてノンピート麦芽とオクトモア用麦芽を混ぜて40ppmに調整したのが、近くの村にかつてあった蒸留所から命名されたポートシャーロットです。</p>



<div class="wp-block-image"><figure class="aligncenter size-large is-resized"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://liqul.com/upimg/2021/03/004-3-869x1024.jpg" alt="" class="wp-image-5337" width="652" height="768" srcset="https://liqul.com/upimg/2021/03/004-3-869x1024.jpg 869w, https://liqul.com/upimg/2021/03/004-3-254x300.jpg 254w, https://liqul.com/upimg/2021/03/004-3-768x905.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2021/03/004-3-696x821.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2021/03/004-3-356x420.jpg 356w, https://liqul.com/upimg/2021/03/004-3-712x840.jpg 712w, https://liqul.com/upimg/2021/03/004-3.jpg 1000w" sizes="auto, (max-width: 652px) 100vw, 652px" /><figcaption>麦</figcaption></figure></div>



<h2 class="wp-block-heading">ブルックラディのこだわり　アイラに住む人達</h2>



<p>2001年に蒸留所を復興させた際、職を求めてきた地元の若者を採用しました。そんな彼らをマッキュワン氏やダンカンさんが手塩にかけて育てていきます。2014年にダンカンさんが引退した時に製造部門マネージャーを引き継いだのは、マッキュワン氏が監督を務めた少年サッカークラブでプレーしていたアラン・ローガン氏でした。そして2015年にマッキュワン氏が蒸留所を去った時に引き継いだのが、本土の大学を経てアイラに戻り、ツアーガイドとして就職した現ヘッド・ディスティラーのアダム・ハネット氏です。なお、ローガン氏はディスティラリー・マネージャーを、ハネット氏はマスター・ディスティラーを名乗っていないのは、マッキュワン氏やダンカンさんに対する敬意だそうです。</p>



<p>今では、アイラ島のウイスキー蒸留所勤務者が約200名といわれる中、100人近くとアイラ島一の従業員数を誇ります。そんな彼らが、世界に対して自身の仕事に誇りをもってもらえるようにと、ポスターや蒸留所限定ボトルのラベルに従業員の写真を載せています。</p>



<p>そんな、彼らの誇りを表現したのが「#WEAREISLAY」のハッシュタグです。心を共にするブルックラディファンの方がSNSでアップされる際は、ぜひこのハッシュタグを使ってくださいとのことです。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="679" src="https://liqul.com/upimg/2021/03/005-3-1024x679.jpg" alt="" class="wp-image-5338" srcset="https://liqul.com/upimg/2021/03/005-3-1024x679.jpg 1024w, https://liqul.com/upimg/2021/03/005-3-300x199.jpg 300w, https://liqul.com/upimg/2021/03/005-3-768x509.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2021/03/005-3-696x461.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2021/03/005-3-1392x922.jpg 1392w, https://liqul.com/upimg/2021/03/005-3-1068x708.jpg 1068w, https://liqul.com/upimg/2021/03/005-3-634x420.jpg 634w, https://liqul.com/upimg/2021/03/005-3-1268x840.jpg 1268w, https://liqul.com/upimg/2021/03/005-3.jpg 1500w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption>WEAREISLAY</figcaption></figure>



<h2 class="wp-block-heading">蒸留所見学</h2>



<p>2013年に念願叶って初めて蒸留所で見学をさせて頂いた時、ガイドさんが蒸留所の歴史とともにご自身が経験した蒸留所の思い出を誇らしげに説明してくれました。蒸留所がいかに、スタッフの人生に根付いているかを知りました。</p>



<p>最初の見学行程は大麦の粉砕室です。使用しているモルトミルは、創業時から使われているボビー・ミル社製です。この様な古い設備もダンカンさんらが修理したことで、今でも現役で稼働しています。また粉砕室では3製品用の麦を試食させてくれます。大麦の甘さと、ピートレベルによって焚き火の灰の要素が増してきて、大きな違いがあると実感します。このピートレベルの違いを大麦の段階から楽しめるのは蒸留所見学ならではの経験です。</p>



<div class="wp-block-image"><figure class="aligncenter size-large is-resized"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://liqul.com/upimg/2021/03/006-1-791x1024.jpg" alt="" class="wp-image-5339" width="593" height="768" srcset="https://liqul.com/upimg/2021/03/006-1-791x1024.jpg 791w, https://liqul.com/upimg/2021/03/006-1-232x300.jpg 232w, https://liqul.com/upimg/2021/03/006-1-768x995.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2021/03/006-1-1186x1536.jpg 1186w, https://liqul.com/upimg/2021/03/006-1-696x901.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2021/03/006-1-1068x1383.jpg 1068w, https://liqul.com/upimg/2021/03/006-1-324x420.jpg 324w, https://liqul.com/upimg/2021/03/006-1-649x840.jpg 649w, https://liqul.com/upimg/2021/03/006-1.jpg 1200w" sizes="auto, (max-width: 593px) 100vw, 593px" /><figcaption>ミル</figcaption></figure></div>



<p>仕込みは1回あたり約7tの麦を使用し、今となっては旧式な糖化漕で糖化を行います。最新式のロイター式と異なり、レイキ式であるためとても時間がかかり、糖化の効率も良くないですが、その分穀物感溢れる懸濁麦汁が採取されます。4回の採取のうち、最初の2回が発酵に回され、残りは次の糖化の際の仕込み水として使われます。</p>



<div class="wp-block-image"><figure class="aligncenter size-large is-resized"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://liqul.com/upimg/2021/03/007-1-738x1024.jpg" alt="" class="wp-image-5340" width="554" height="768" srcset="https://liqul.com/upimg/2021/03/007-1-738x1024.jpg 738w, https://liqul.com/upimg/2021/03/007-1-216x300.jpg 216w, https://liqul.com/upimg/2021/03/007-1-768x1066.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2021/03/007-1-696x966.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2021/03/007-1-1068x1483.jpg 1068w, https://liqul.com/upimg/2021/03/007-1-303x420.jpg 303w, https://liqul.com/upimg/2021/03/007-1-605x840.jpg 605w, https://liqul.com/upimg/2021/03/007-1.jpg 1100w" sizes="auto, (max-width: 554px) 100vw, 554px" /><figcaption>糖化槽</figcaption></figure></div>



<p>発酵室においては、36,000ℓの麦汁をオレゴンパイン製の46,000ℓの木桶発酵槽（6基）に移し、二つ酵母（即効性・遅効性）を使って発酵させます。発酵具合を確認しながら判断するため、70～100時間と長い時間をかけて約8%の醪を造ります。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="679" src="https://liqul.com/upimg/2021/03/008-1-1024x679.jpg" alt="" class="wp-image-5341" srcset="https://liqul.com/upimg/2021/03/008-1-1024x679.jpg 1024w, https://liqul.com/upimg/2021/03/008-1-300x199.jpg 300w, https://liqul.com/upimg/2021/03/008-1-768x509.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2021/03/008-1-696x461.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2021/03/008-1-1392x922.jpg 1392w, https://liqul.com/upimg/2021/03/008-1-1068x708.jpg 1068w, https://liqul.com/upimg/2021/03/008-1-634x420.jpg 634w, https://liqul.com/upimg/2021/03/008-1-1268x840.jpg 1268w, https://liqul.com/upimg/2021/03/008-1.jpg 1500w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption>発酵槽</figcaption></figure>



<p>蒸留はストレート型で6mと背が高く、ラインアームの細い蒸留器（初留釜17,275ℓ／張込み量12,000ℓ・再留釜12,000ℓ／同7,200ℓ、各２基）で蒸留を行います。なお蒸留においては、Trickle（滴る）Distillation と称するほどゆっくり行い、蒸留初期からミドルカット（約76〜64%）を行います。そのおかげで、とても綺麗な酒質となります。なお、オクトモアに至ってはミドルカットをかなり短くし、本当に良いハートの部分のみを取り出しています。ピートのフレーバーが最も感じられつつも雑味が少なく、エレガントなのは首の長いスチルとこのミドルカットのためです。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="679" src="https://liqul.com/upimg/2021/03/009-1-1024x679.jpg" alt="" class="wp-image-5342" srcset="https://liqul.com/upimg/2021/03/009-1-1024x679.jpg 1024w, https://liqul.com/upimg/2021/03/009-1-300x199.jpg 300w, https://liqul.com/upimg/2021/03/009-1-768x509.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2021/03/009-1-696x461.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2021/03/009-1-1392x922.jpg 1392w, https://liqul.com/upimg/2021/03/009-1-1068x708.jpg 1068w, https://liqul.com/upimg/2021/03/009-1-634x420.jpg 634w, https://liqul.com/upimg/2021/03/009-1-1268x840.jpg 1268w, https://liqul.com/upimg/2021/03/009-1.jpg 1500w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption>蒸留器</figcaption></figure>



<p>それらのニューメイクを、復興当初の樽不足という事情から『水を熟成させるのは勿体ない』と一般的な63.5%での樽詰めではなく68.9%で詰めていたのを今でも踏襲しています。そして詰める樽も、今では一般的なバーボン樽が多くを占めています。シェリー樽もありますが、復興当初からの伝統である様々なワインやブランデーの樽でも熟成させており、原酒の多様性を確保しています。</p>



<p>このようにブルックラディ蒸溜所のウイスキー造りには、復興させたレイニエ氏、コフリン氏、マッキュワン氏、そしてダンカンさんの業績が引き継がれていることを見学して改めて実感しました。</p>



<h2 class="wp-block-heading"> “You are my Hero!” </h2>



<p> 蒸留所見学が終わると、ウイスキーの試飲です。ブルックラディの大麦と潮、ワイニーなニュアンスやポートシャーロットの綺麗なスモーク感を堪能できます。また、アイラ島のボタニカルで造られているザ・ボタニスト・ジンも試飲させて頂くことができました。そしてその時です。身長の高い老紳士が、私の前を通り過ぎました。何度も写真で見ていたため、間違える訳はないのですが、</p>



<p>「マクギブレーさんではないでしょうか？」</p>



<p>と声をかけさせて頂いたところ、ちょっと驚いた顔をされていました。</p>



<p>試飲カウンターにいたガイドさんが、『なぜダンカンさんのことを知っているのだろう？』と怪訝そうな顔をしているのを尻目に、本で読んだことなどいろいろな想いを語ってしまいました。とても気さくに応じて頂き、ボトルにサインを頂いたのは大切な思い出です。</p>



<p>2019年に蒸留所を再訪した際には、もうダンカンさんは引退されていましたが、多くのスタッフが楽しそうに蒸留所で働いていました。ダンカンさん達が復興させ、革新的なウイスキー造りを行ってきたDNAが確実に引き継がれているのを実感しました。<br> なお、惜しくもダンカンさんは2020年3月に亡くなられています。</p>



<p>2020年には、ヨーロッパのウイスキー&amp;スピリッツ蒸留所として初のBコープ認証（ガバナンス、従業員、コミュニティ、環境、カスタマーの観点で「公益」の会社に与えられる認証）されています。そして2023年頃に向けて、自社で製麦をする設備（ベアード社サラディンボックス式の小型版）や麦の生育実験を行うための農地確保など、さらにアイラらしさを追求していくそうです。</p>



<p>そんなアイラで生きる人がアイラで造り、アイラから日本の我が家にやってくるウイスキーが美味しくない訳がありません。この記事を書き終えた今、改めてダンカンさんへの想いがこみ上げてきます。</p>



<p>“You are my Hero!”</p>



<div class="wp-block-image"><figure class="aligncenter size-large is-resized"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://liqul.com/upimg/2021/03/010-1-718x1024.jpg" alt="" class="wp-image-5343" width="539" height="768" srcset="https://liqul.com/upimg/2021/03/010-1-718x1024.jpg 718w, https://liqul.com/upimg/2021/03/010-1-210x300.jpg 210w, https://liqul.com/upimg/2021/03/010-1-768x1095.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2021/03/010-1-1078x1536.jpg 1078w, https://liqul.com/upimg/2021/03/010-1-696x992.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2021/03/010-1-1068x1522.jpg 1068w, https://liqul.com/upimg/2021/03/010-1-295x420.jpg 295w, https://liqul.com/upimg/2021/03/010-1-589x840.jpg 589w, https://liqul.com/upimg/2021/03/010-1.jpg 1100w" sizes="auto, (max-width: 539px) 100vw, 539px" /></figure></div>



<p>本稿作成にあたり、レミー コアントロー ジャパン株式会社およびウイスキー愛好家である西村貴志氏に多大なるご協力を頂きました。この場を借りて、御礼申し上げます。</p>



<iframe style="width:120px;height:240px;" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no" src="//rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&amp;bc1=000000&amp;IS2=1&amp;bg1=FFFFFF&amp;fc1=000000&amp;lc1=0000FF&amp;t=liqul-22&amp;language=ja_JP&amp;o=9&amp;p=8&amp;l=as4&amp;m=amazon&amp;f=ifr&amp;ref=as_ss_li_til&amp;asins=B07X8848R1&amp;linkId=3256060606f405eff2f8a811f1467f3e" frameborder="0"></iframe>



<iframe style="width:120px;height:240px;" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no" src="//rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&amp;bc1=000000&amp;IS2=1&amp;bg1=FFFFFF&amp;fc1=000000&amp;lc1=0000FF&amp;t=liqul-22&amp;language=ja_JP&amp;o=9&amp;p=8&amp;l=as4&amp;m=amazon&amp;f=ifr&amp;ref=as_ss_li_til&amp;asins=B00IYATO9G&amp;linkId=80ad8e8ba2afc9636c12fe360269693d" frameborder="0"></iframe><p>The post <a href="https://liqul.com/entry/5332">蒸溜所を通して見る世界： ヒーロー達が復興させた「＃WEAREISLAY」を体現するブルックラディ蒸溜所</a> first appeared on <a href="https://liqul.com">LIQUL - リカル -</a>.</p>]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>蒸溜所を通して見る世界：名門蒸溜一族の血脈 ライムストーン・ブランチ蒸溜所</title>
		<link>https://liqul.com/entry/5163</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[Tatsuya Ishihara]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 12 Feb 2021 04:44:13 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[ウイスキーコラム]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://liqul.com/?p=5163</guid>

					<description><![CDATA[<p>ケンタッキー州で予定していた最後の蒸留所見学を終えた後、たまたま1時間ほどの距離にあるライムストーン・ブランチ蒸溜所にてクラフトディスティラリーのイベントが開催されているのを知りました。 営業時間ギリギリでしたがダメ元で [&#8230;]</p>
<p>The post <a href="https://liqul.com/entry/5163">蒸溜所を通して見る世界：名門蒸溜一族の血脈 ライムストーン・ブランチ蒸溜所</a> first appeared on <a href="https://liqul.com">LIQUL - リカル -</a>.</p>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>ケンタッキー州で予定していた最後の蒸留所見学を終えた後、たまたま1時間ほどの距離にあるライムストーン・ブランチ蒸溜所にてクラフトディスティラリーのイベントが開催されているのを知りました。</p>



<p>営業時間ギリギリでしたがダメ元で向かったところ、他の蒸留所の出店者はすでに撤収していましたが、ライムストーン・ブランチ蒸溜所のメンバーが飲みながら片付け中でした。日本のお土産を片手に訪問すると、ありがたいことに温かく迎えいれてくださり、マンツーマンの蒸留所見学に加え、ある蒸留一族の末裔をご紹介頂きました。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="679" src="https://liqul.com/upimg/2021/02/limestone01-1024x679.jpg" alt="" class="wp-image-5165" srcset="https://liqul.com/upimg/2021/02/limestone01-1024x679.jpg 1024w, https://liqul.com/upimg/2021/02/limestone01-300x199.jpg 300w, https://liqul.com/upimg/2021/02/limestone01-768x509.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2021/02/limestone01-696x461.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2021/02/limestone01-1392x922.jpg 1392w, https://liqul.com/upimg/2021/02/limestone01-1068x708.jpg 1068w, https://liqul.com/upimg/2021/02/limestone01-634x420.jpg 634w, https://liqul.com/upimg/2021/02/limestone01-1268x840.jpg 1268w, https://liqul.com/upimg/2021/02/limestone01.jpg 1500w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption>ライムストーンブランチ蒸溜所</figcaption></figure>



<h2 class="wp-block-heading">蒸留家一族・ビーム家とダント家の血脈</h2>



<p>ご紹介頂いたのは、ライムストーン・ブランチ蒸溜所の社長であるスティーブ・ビーム氏です。<strong>かの苗字から皆様が連想されるのは、バーボン販売量世界一のジム・ビームですが、先祖を辿ると同じドイツ移民であるジェイコブ・ボーム（のちにビームに改名）に行き着きます。</strong>スティーブ氏の父方の祖先である初代ジェイコブ・ビームには多くの子や孫がいる中で、3人の孫（3代目）が蒸留業を継承しました。その3人の子孫が関わったことのある蒸留所を一部列記しますと、以下の通りとなります。 </p>



<p>【長男系の子孫】<br> ・オールドクロウ<br> ・オールドグランドダッド<br> ・バートン<br> ・ステッツェル<br> ・ヘブンヒル<br> ・フォアローゼス<br> ・メーカーズ・マーク<br> <br> 【末子系の子孫】<br> ・アーリー・タイムズ<br> <br> 【間の子系の子孫】<br> ・ジム・ビーム<br> ・ヘブンヒル（パーカーズ・ヘリテージで有名な故パーカー・ビームの血脈)<br> ・ライムストーン・ブランチ<br> <br>このように、主要なウイスキー蒸留所にはビーム家の血を継ぐ人が携わっていたことになります。</p>



<p><strong>また、スティーブ氏の母方の血脈は、アメリカの国立公園から名前を冠した“Yellow Stone”を製造していた名門蒸留一家であるダント家になります</strong>（当初はD.H.Taylor社が販売するも、J.B.ダントが事業継承）。なお、“Yellow Stone”のブランドは、禁酒法においてブラウン・フォーマン社傘下で薬用として残り、その後の第二次世界大戦後のバーボンブームの盛衰を経て、今はLuxco社に移っています。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="679" src="https://liqul.com/upimg/2021/02/limestone02-1024x679.jpg" alt="" class="wp-image-5166" srcset="https://liqul.com/upimg/2021/02/limestone02-1024x679.jpg 1024w, https://liqul.com/upimg/2021/02/limestone02-300x199.jpg 300w, https://liqul.com/upimg/2021/02/limestone02-768x509.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2021/02/limestone02-696x461.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2021/02/limestone02-1392x922.jpg 1392w, https://liqul.com/upimg/2021/02/limestone02-1068x708.jpg 1068w, https://liqul.com/upimg/2021/02/limestone02-634x420.jpg 634w, https://liqul.com/upimg/2021/02/limestone02-1268x840.jpg 1268w, https://liqul.com/upimg/2021/02/limestone02.jpg 1500w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption>Yellow Stoneの看板</figcaption></figure>



<p><strong>ビーム家とダント家の血筋を受継ぐスティーブ・ビーム氏は、まさに蒸留業におけるサラブレッドと言えるでしょう。</strong></p>



<h2 class="wp-block-heading">ライムストーン・ブランチ蒸溜所の歴史</h2>



<p>スティーブ・ビーム氏の父方の曽祖父は、マイナー・ケース・ビーム（1857-1934）といい、叔父のアーリー・タイムズ蒸溜所からキャリアを始め、その後蒸留所を買収して自身の名前を冠したそうです。そして母方のJ.B.ダントに友好的に買収され、ダント家の蒸留所と共に、二蒸留所体制で”Yellow Stone”を造っていました。しかし、マイナー・ケース・ビームは1920年の禁酒法によって蒸留業を絶たれ、1933年の禁酒法終了後の翌年に亡くなられています。その時使用されていた銅製のイースト貯蔵用タンクは、一緒にウイスキーを製造していた息子（＝スティーブ氏の祖父）によって有名なオスカー・ゲッツ博物館に寄贈されています。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="679" src="https://liqul.com/upimg/2021/02/limestone03-1024x679.jpg" alt="" class="wp-image-5167" srcset="https://liqul.com/upimg/2021/02/limestone03-1024x679.jpg 1024w, https://liqul.com/upimg/2021/02/limestone03-300x199.jpg 300w, https://liqul.com/upimg/2021/02/limestone03-768x509.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2021/02/limestone03-696x461.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2021/02/limestone03-1392x922.jpg 1392w, https://liqul.com/upimg/2021/02/limestone03-1068x708.jpg 1068w, https://liqul.com/upimg/2021/02/limestone03-634x420.jpg 634w, https://liqul.com/upimg/2021/02/limestone03-1268x840.jpg 1268w, https://liqul.com/upimg/2021/02/limestone03.jpg 1500w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption>マイナーケース蒸溜所の古い写真</figcaption></figure>



<p>その後、スティーブ氏の父も様々な蒸留所で働きました。そしてダント家の血を継ぐ母も一時期蒸留所で働き、スティーブと弟ポールが幼かった頃に今は無くなったダント家の蒸立業跡に連れて行ったそうです。ただ、兄弟共に蒸留業を継がず、兄は20年以上造園業、弟はレストラン経営等をしていました。一方で、その間に一族の歴史について勉強し続け、両親が老いていく中で、</p>



<p><strong>『ジェイコブ・ビームから7</strong><strong>代にして初の蒸留業を継承しない者となっていいのか？』</strong></p>



<p>と、葛藤の末に一念発起したそうです。そして父方のビーム家の伝統の継承、母方のダント家の蒸留業の回帰を図るべく、2010年に兄弟で初代ジェイコブ・ビーム氏が設立した蒸留所の近くに、ライムストーン・ブランチ蒸溜所を設立しました。50年以上のキャリアがあり、バーボン産業の厳しさを体験してきた父も当初は反対だったそうですが、その熱意に押されて息子達に力を貸し、2012年に蒸留所をオープンすることができました。</p>



<p>そこで、蒸留業を途中で断たれた曽祖父の無念を晴らすべく、“Minor Case Revenge(マイナー・ケースの逆襲）”というムーンシャイン（昔の密造酒を思わせる、主にトウモロコシが主原料として造られるスピリッツ）をリリースして復活の狼煙をあげました。</p>



<p>その後、ライムストーン・ブランチ蒸溜所の取引先であったLuxco社から資本参加の打診があり、2015年に傘下となった際に、<strong>母方及び父方の祖先が造っていたバーボンである</strong><strong>“Yellow Stone</strong><strong>”のブランド権を取り戻しています。</strong>そして、今ではLuxco社が持つ原酒と自社原酒をブレンドした新生<strong>“</strong>Yellow Stone Select”をバーボンの主力製品としてリリースしています。<strong></strong></p>



<p>そのように自らの出自に関わるブランドを70年近くの歳月を経て取り戻したことで、祖先の無念を張らせたと考えたのか、“Minor Case Revenge”という製品は廃止しています。その代わりに、マイナー・ケース・ビームが昔どのようなウイスキーを製造していたかをイメージした“Minor Case”というシェリーカスクでフィニッシュさせたライ・ウイスキーをリリースしています。</p>



<h2 class="wp-block-heading">ライムストーン・ブランチ蒸溜所のバーボン造り</h2>



<p>案内してくださったのは、リード・ディスティラーのエリック・ダウンズ氏です。トヨタで9年働いた後、家族も蒸留業に携わっており、その血脈のためかライムストーン・ブランチ蒸溜所に転職しています。</p>



<p><br> ビーム家の血脈ということで、大がかりな生産をイメージされるかも知れませんが、製造からボトリングにかかる全ての設備が一つの建屋に収まる程のコンパクトさです。5名2交代制によって7日24時間で行っているそうですが、そのようなコンパクトな蒸留所であるため、<strong>月間生産量が約40丁だそうです。最大手のジム・ビーム蒸溜所が数十万丁と言われていることから、極めて少量生産であることがわかります。</strong></p>



<p>ただ、そこには両家の伝統が継承されていました。マッシュのレシピは一般的な黄色のデント・コーンではなく、軽やかな味わいとなるトウモロコシ品種の“White Heirloom corn”を75%、ライを13%、大麦麦芽を12%と一般的なバーボンとは少し異なります。<strong>なお、それらの製造方法については、やはりマイナー・ケース・ビームのウイスキー造りのメモに基づいているそうです。</strong></p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="768" src="https://liqul.com/upimg/2021/02/limestone04-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-5168" srcset="https://liqul.com/upimg/2021/02/limestone04-1024x768.jpg 1024w, https://liqul.com/upimg/2021/02/limestone04-300x225.jpg 300w, https://liqul.com/upimg/2021/02/limestone04-768x576.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2021/02/limestone04-80x60.jpg 80w, https://liqul.com/upimg/2021/02/limestone04-160x120.jpg 160w, https://liqul.com/upimg/2021/02/limestone04-265x198.jpg 265w, https://liqul.com/upimg/2021/02/limestone04-696x522.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2021/02/limestone04-1392x1044.jpg 1392w, https://liqul.com/upimg/2021/02/limestone04-1068x801.jpg 1068w, https://liqul.com/upimg/2021/02/limestone04-560x420.jpg 560w, https://liqul.com/upimg/2021/02/limestone04-1120x840.jpg 1120w, https://liqul.com/upimg/2021/02/limestone04.jpg 1500w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption>原料</figcaption></figure>



<p>そして肝心要となるイーストです。今の蒸留所の製造責任者は、マスターディスティラーと呼ばれることが多いですが、昔はイースト・メーカーと言われる程、イーストが大切でした。かつての蒸留業においては、一族間で融通を効かせることが多かったそうですが、今の産業化された時代において、イーストは秘伝のものとなっていました。</p>



<p><strong>そこでスティーブ氏達は、博物館に寄贈した曽祖父のマイナー・ケース・ビームが使用していた銅製のイースト貯蔵用タンクをもらい受け、内部に残っていたイーストのDNAを抽出し、復活させたものを使用しています。</strong>マイナー・ケース・ビームが使用していたイーストならば100年近くが経過しており、また同氏も先祖代々使ってきたと推測されることから、<strong>かなり由緒正しいビーム家のイーストが使われていることになります。</strong></p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="679" src="https://liqul.com/upimg/2021/02/limestone05-1024x679.jpg" alt="" class="wp-image-5169" srcset="https://liqul.com/upimg/2021/02/limestone05-1024x679.jpg 1024w, https://liqul.com/upimg/2021/02/limestone05-300x199.jpg 300w, https://liqul.com/upimg/2021/02/limestone05-768x509.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2021/02/limestone05-696x461.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2021/02/limestone05-1392x922.jpg 1392w, https://liqul.com/upimg/2021/02/limestone05-1068x708.jpg 1068w, https://liqul.com/upimg/2021/02/limestone05-634x420.jpg 634w, https://liqul.com/upimg/2021/02/limestone05-1268x840.jpg 1268w, https://liqul.com/upimg/2021/02/limestone05.jpg 1500w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption>発酵槽</figcaption></figure>



<p>そのイーストを4基の約2,300ℓのステンレス製発酵槽に加えて72時間かけて発酵させ、8～10%の醪を造ります。その醪を小さな単式蒸留器二基（初留:約2,300ℓ、再留:約600ℓ）で蒸留しています。また、スティーブ氏の造園業の経験を活かしたボタニカルによるジンもリリースを開始しました。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="679" src="https://liqul.com/upimg/2021/02/limestone06-1024x679.jpg" alt="" class="wp-image-5170" srcset="https://liqul.com/upimg/2021/02/limestone06-1024x679.jpg 1024w, https://liqul.com/upimg/2021/02/limestone06-300x199.jpg 300w, https://liqul.com/upimg/2021/02/limestone06-768x509.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2021/02/limestone06-696x461.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2021/02/limestone06-1392x922.jpg 1392w, https://liqul.com/upimg/2021/02/limestone06-1068x708.jpg 1068w, https://liqul.com/upimg/2021/02/limestone06-634x420.jpg 634w, https://liqul.com/upimg/2021/02/limestone06-1268x840.jpg 1268w, https://liqul.com/upimg/2021/02/limestone06.jpg 1500w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption>蒸留器（再留・ジン用)</figcaption></figure>



<p>それらは、通常サイズ（約200ℓ）のレベル３チャーの穏やかな樽感を求めた新樽に充填されます。様々なマッシュ・レシピの仕上がりを早く検証すべく、熟成が早い約100ℓの小さな樽でも熟成させています。主力製品である“Yellowstone Select”を作る際には、今時点では調達した原酒と自社原酒の4年物と7年物をブレンドしてリリースしていますが、<strong>2021年頃には自社原酒の6年物をリリースする計画があるそうです。なお、今でも小さな樽で熟成させた自社原酒100%のウイスキーは蒸留所の限定品として販売されています。</strong></p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="768" src="https://liqul.com/upimg/2021/02/limestone07-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-5171" srcset="https://liqul.com/upimg/2021/02/limestone07-1024x768.jpg 1024w, https://liqul.com/upimg/2021/02/limestone07-300x225.jpg 300w, https://liqul.com/upimg/2021/02/limestone07-768x576.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2021/02/limestone07-80x60.jpg 80w, https://liqul.com/upimg/2021/02/limestone07-160x120.jpg 160w, https://liqul.com/upimg/2021/02/limestone07-265x198.jpg 265w, https://liqul.com/upimg/2021/02/limestone07-696x522.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2021/02/limestone07-1392x1044.jpg 1392w, https://liqul.com/upimg/2021/02/limestone07-1068x801.jpg 1068w, https://liqul.com/upimg/2021/02/limestone07-560x420.jpg 560w, https://liqul.com/upimg/2021/02/limestone07-1120x840.jpg 1120w, https://liqul.com/upimg/2021/02/limestone07.jpg 1500w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption>蒸留所限定の自社蒸留のウィスキー</figcaption></figure>



<p>飲ませて頂いたフラグシップ“<strong><a href="https://www.amazon.co.jp/%E3%82%A4%E3%82%A8%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%B3-%E3%82%BB%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%83%88-46-5%E5%BA%A6-750ml-%E4%B8%A6%E8%A1%8C%E8%BC%B8%E5%85%A5%E5%93%81/dp/B01J9XAVP2?dchild=1&amp;keywords=%E3%82%A4%E3%82%A8%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%B3&amp;qid=1613104942&amp;sr=8-7&amp;linkCode=ll1&amp;tag=liqul-22&amp;linkId=8c027671084cfe97a7c1ee8567b1da2a&amp;language=ja_JP&amp;ref_=as_li_ss_tl" target="_blank" rel="noreferrer noopener" aria-label="Yellowstone Select (opens in a new tab)">Yellowstone Select</a></strong>”は、そのWhite Heirloom Cornの原料由来のためか、軽やかな酸味とバランスの良いキャラメル感のする、スイスイ飲めてしまうバーボンでした。また、蒸留所限定品はクランベリーやヒノキを思わせるフレッシュな味わいのバーボンでした。改めて、バーボン造りの多様性と奥深さを感じさせてくれました。</p>



<h2 class="wp-block-heading">紡がれていくバーボン蒸留一家の血脈</h2>



<p>このように蒸留所としては歴史が浅いものの、由緒あるビーム家とダント家の末裔が運営する蒸留所を見学し、実際に一族の方にお会いできたことは本当に幸運でした。またビーム家については、ビーム・リユニオンという団体があり、ビーム家一族の繋がりを強化するための団体でもあるそうです。</p>



<p><strong>このようにして、ビーム家は更に歴史を紡いでいくことでしょう。また、案内してくださったダウンズ氏も蒸留業の血脈であることから、将来再訪した際には新世代のビーム家やダウンズ家にお会いするかもしれません。</strong></p>



<p>この様な世界観があるのはバーボンならではと思い、その奥の深さにますます魅了されました。</p>



<div class="wp-block-image"><figure class="aligncenter size-large is-resized"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://liqul.com/upimg/2021/02/limestone08-768x1024.jpg" alt="" class="wp-image-5172" width="384" height="512" srcset="https://liqul.com/upimg/2021/02/limestone08-768x1024.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2021/02/limestone08-225x300.jpg 225w, https://liqul.com/upimg/2021/02/limestone08-1152x1536.jpg 1152w, https://liqul.com/upimg/2021/02/limestone08-696x928.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2021/02/limestone08-1068x1424.jpg 1068w, https://liqul.com/upimg/2021/02/limestone08-315x420.jpg 315w, https://liqul.com/upimg/2021/02/limestone08-630x840.jpg 630w, https://liqul.com/upimg/2021/02/limestone08.jpg 1200w" sizes="auto, (max-width: 384px) 100vw, 384px" /><figcaption>スティーブ・ビーム氏</figcaption></figure></div>



<iframe style="width:120px;height:240px;" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no" src="//rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&amp;bc1=000000&amp;IS2=1&amp;bg1=FFFFFF&amp;fc1=000000&amp;lc1=0000FF&amp;t=liqul-22&amp;language=ja_JP&amp;o=9&amp;p=8&amp;l=as4&amp;m=amazon&amp;f=ifr&amp;ref=as_ss_li_til&amp;asins=B01J9XAVP2&amp;linkId=f765596782d25dc5487ab1f9c6755de0" frameborder="0"></iframe>



<iframe style="width:120px;height:240px;" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no" src="//rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&amp;bc1=000000&amp;IS2=1&amp;bg1=FFFFFF&amp;fc1=000000&amp;lc1=0000FF&amp;t=liqul-22&amp;language=ja_JP&amp;o=9&amp;p=8&amp;l=as4&amp;m=amazon&amp;f=ifr&amp;ref=as_ss_li_til&amp;asins=B01JIDUQ5S&amp;linkId=6168df5f07bd34fe46e4b7b527130d43" frameborder="0"></iframe><p>The post <a href="https://liqul.com/entry/5163">蒸溜所を通して見る世界：名門蒸溜一族の血脈 ライムストーン・ブランチ蒸溜所</a> first appeared on <a href="https://liqul.com">LIQUL - リカル -</a>.</p>]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>蒸溜所を通して見る世界：アシエンダで製造される唯一のテキーラ・エラドゥーラ蒸留所</title>
		<link>https://liqul.com/entry/5075</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[Tatsuya Ishihara]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 08 Jan 2021 00:32:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[テキーラコラム]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://liqul.com/?p=5075</guid>

					<description><![CDATA[<p>メキシコに住み始めて約1年が経過して少し余裕ができたということもあり、テキーラ蒸留所を見学すべく旅行会社に相談したところ、エラドゥーラ蒸留所が良いと勧められました。 住んでいた町から、プレミアムエコノミー並み（トイレ付・ [&#8230;]</p>
<p>The post <a href="https://liqul.com/entry/5075">蒸溜所を通して見る世界：アシエンダで製造される唯一のテキーラ・エラドゥーラ蒸留所</a> first appeared on <a href="https://liqul.com">LIQUL - リカル -</a>.</p>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>メキシコに住み始めて約1年が経過して少し余裕ができたということもあり、テキーラ蒸留所を見学すべく旅行会社に相談したところ、<strong><a href="https://amzn.to/2Xjk1We" target="_blank" rel="noreferrer noopener" aria-label="エラドゥーラ (opens in a new tab)">エラドゥーラ</a></strong>蒸留所が良いと勧められました。</p>



<p>住んでいた町から、プレミアムエコノミー並み（トイレ付・Wi-Fi完備・リクライニング席）に快適な長距離バスで、4時間ほど揺られてハリスコ州の州都・グアダラハラのバスターミナルに辿り着きました。出口のところで、ガイドさんの車が待っていてくれました。バスターミナルに到着した唯一のアジア人だったため、すぐにわかったそうです。</p>



<p>グアダラハラを東西に抜ける幹線道路沿いには様々なブランドのテキーラの看板があり、そして西に向かって市街地を抜けて少し経つとテキーラ街道（”Ruta del Tequila”）に入り、そこから一面のアガベ畑が目の前に広がりました。テキーラづくりに使われる品種であるアガベ・アスール・ウェーバー（”Agave Azul Weber” 学名Agave Tequilana)の名の通り、想像していた緑より青(“Azul”)がかっており、そのように名前をつけたフランスの植物学者のウェーバー博士のセンスが光っていると思いました。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="768" src="https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula01-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-5078" srcset="https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula01-1024x768.jpg 1024w, https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula01-300x225.jpg 300w, https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula01-768x576.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula01-80x60.jpg 80w, https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula01-160x120.jpg 160w, https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula01-265x198.jpg 265w, https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula01-696x522.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula01-1392x1044.jpg 1392w, https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula01-1068x801.jpg 1068w, https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula01-560x420.jpg 560w, https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula01-1120x840.jpg 1120w, https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula01.jpg 1500w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption>テキーラ街道</figcaption></figure>



<p>1時間弱乗車し、テキーラ村より手前のアマティタンの村に入って幹線道路から少し逸れたところに、目測10メートル近くの壁のある敷地前に車を停めてもらいました。その壁に大きく”Casa Heradula”と看板があり、目的地についたのだと知りました。年間6万人以上訪れる蒸留所と聞いていたのに巨大な門扉は閉ざされていたのに驚きましたが、さらに驚いたのが中に入ろうとした時です。</p>



<p>門が開けられると自動小銃をもった警備員がおり、身分確認をされたことでした。これまでに100箇所以上の蒸留所を見学してきましたが、そんな体験は初めてです。形式的な職務質問の後に何事もなく通して貰いましたが、中に入ると鮮やかな彩りの住居が並んでいました。高い壁、自動小銃と住居を見て、ここはメキシコなんだなぁと妙な感慨に浸っていたところ、ツアーが開始されました。</p>



<figure class="wp-block-image size-large is-resized"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula02-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-5079" width="734" height="550" srcset="https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula02-1024x768.jpg 1024w, https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula02-300x225.jpg 300w, https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula02-768x576.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula02-80x60.jpg 80w, https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula02-160x120.jpg 160w, https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula02-265x198.jpg 265w, https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula02-530x396.jpg 530w, https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula02-696x522.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula02-1392x1044.jpg 1392w, https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula02-1068x801.jpg 1068w, https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula02-560x420.jpg 560w, https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula02-1120x840.jpg 1120w, https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula02.jpg 1500w" sizes="auto, (max-width: 734px) 100vw, 734px" /><figcaption>蒸溜所入り口</figcaption></figure>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="679" src="https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula03-1024x679.jpg" alt="" class="wp-image-5080" srcset="https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula03-1024x679.jpg 1024w, https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula03-300x199.jpg 300w, https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula03-768x509.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula03-696x461.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula03-1392x922.jpg 1392w, https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula03-1068x708.jpg 1068w, https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula03-634x420.jpg 634w, https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula03-1268x840.jpg 1268w, https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula03.jpg 1500w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption>内部の住居</figcaption></figure>



<h2 class="wp-block-heading">エラドゥーラ蒸留所の歴史</h2>



<p>エラドゥーラ蒸留所は、1870年にフェリックス・ロペス氏が仕えていた女主人の死の際に譲渡された牧場に建てられました。後を継いだ息子アウレリオ・ロペス・ロザレス氏がアガベ畑で、幸運のシンボルである蹄鉄（”Heradula”）を発見したのがきっかけとなり、以来カサ・エラドゥーラと命名しています。この蒸留所の歴史的意義、それは<strong>世界で現存する唯一のアシエンダ（“</strong><strong>Hacienda”</strong><strong>）として登記された蒸溜所だということです。</strong></p>



<p>アシエンダとは、17世紀以降スペインによるメキシコ統治時代に誕生した地主の家長的支配による大農園であり、メキシコの歴史において欠かすことができない存在です。（このアシエンダ制からの解放が、1911年のメキシコ革命につながりました）</p>



<p>そのアシエンダとして登記するには以下の条件があります。</p>



<ul class="wp-block-list"><li>18から19世紀に建造されていること。</li><li>土地の所有権を有すること。</li><li>従業員が敷地内に住んでいること。</li><li>敷地内で農業もしくは牧畜業を行うこと。</li><li>領主の館があること。</li><li>内部に礼拝堂があること。</li></ul>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="768" src="https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula04-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-5081" srcset="https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula04-1024x768.jpg 1024w, https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula04-300x225.jpg 300w, https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula04-768x576.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula04-80x60.jpg 80w, https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula04-160x120.jpg 160w, https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula04-265x198.jpg 265w, https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula04-696x522.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula04-1392x1044.jpg 1392w, https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula04-1068x801.jpg 1068w, https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula04-560x420.jpg 560w, https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula04-1120x840.jpg 1120w, https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula04.jpg 1500w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption>領主の住居</figcaption></figure>



<p>これらの条件が全て揃っていることを誇らしげに語るガイドさん自身も、この敷地内に住んでいるそうです。そのような説明を受けてから敷地内を見て回すと、領主の図書館、今もオーナー一族であるロモ・デ・ペニャ一族が住んでいる領主の館など、風格のある建物そのものがメキシコの歴史を体現しているように思えてきました。なお、蒸留所とブランドは、2006年からアメリカのブラウン・フォーマン社傘下にあります。</p>



<h2 class="wp-block-heading">エラドゥーラ蒸留所のテキーラ造りの特徴：アガベ</h2>



<p>製造エリアに入るとアガベ畑があり、そして奥には15ものの伝統的なマンポステーラ（石の蒸し焼き釜）がある建物があります。22万エーカーにもおよぶ自社農園でとられた10年もの年月をかけて育てられたアガベの、重さが数十キロもする根の部分・ピニャが、文字通り山のように積まれて蒸されるのを待っています。なお、ピニャ7kgでおよそテキーラ700mlが1本できるそうです。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="679" src="https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula05-1024x679.jpg" alt="" class="wp-image-5082" srcset="https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula05-1024x679.jpg 1024w, https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula05-300x199.jpg 300w, https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula05-768x509.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula05-696x461.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula05-1392x922.jpg 1392w, https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula05-1068x708.jpg 1068w, https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula05-634x420.jpg 634w, https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula05-1268x840.jpg 1268w, https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula05.jpg 1500w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption>マンポステーラ</figcaption></figure>



<p><strong>なお、現在では、最短8時間で蒸すことができるアウトクラベという圧力釜が使われている（もしくは併用）されていることが多いですが、マンポステーラで蒸した方が手間も時間もかかる分、よりコクが深まるという蒸留所もあります。ひとつのマンポステーラで約40tのピニャを26時間かけて蒸し、そして9時間かけて冷ましているので、アウトクラベの4倍以上時間をかける手間のかけようです。</strong></p>



<p>そのようにして蒸したアガベの断片を食べさせて頂きましたが、とても筋っぽさはあるものの、とてもジューシーで黒糖のような甘みに溢れていました。テキーラの原料となる蒸したてのアガベを食べることができて、遠路はるばる蒸留所を訪れた甲斐があったと思いました。</p>



<p>その後、蒸されたピニャはベルトコンベアで圧搾機に運ばれ、ジュースが絞られます。そして、絞られたジュースは、次の発酵工程に回されます。</p>



<div class="wp-block-image"><figure class="aligncenter size-large is-resized"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula06-883x1024.jpg" alt="" class="wp-image-5083" width="442" height="512" srcset="https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula06-883x1024.jpg 883w, https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula06-259x300.jpg 259w, https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula06-768x890.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula06-696x807.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula06-1068x1238.jpg 1068w, https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula06-362x420.jpg 362w, https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula06-725x840.jpg 725w, https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula06.jpg 1100w" sizes="auto, (max-width: 442px) 100vw, 442px" /><figcaption>試食用のアガベ</figcaption></figure></div>



<h2 class="wp-block-heading">エラドゥーラ蒸留所のテキーラ造りの特徴：酵母</h2>



<p>発酵棟は少し離れた所にあるため、暑い中敷地内を歩くことになります。ガイドさんと雑談しながら歩いていくと、マンゴーや柑橘類など、様々な果樹があることに気が付きます。従業員のデザートにでもなるのかな？と考えながら発酵棟に辿り着いた時、本当に驚きました。なぜなら、発酵棟が半屋外になっていたからです。</p>



<p>外から見えるステンレス製発酵槽は65,000ℓとかなり大きいですが、それらはオープントップとなっていると教わり、さらに驚きました。そして驚きを通り越して衝撃的だったことは、<strong>エラドゥーラ蒸留所では歩いていた際に見かけた果樹16種による野生酵母で発酵を行っているという事実でした。</strong></p>



<p>野生酵母による自然任せの発酵ということもあり、暑い季節には3日、寒い季節には7日と発酵時間に大きなばらつきがあるそうです。醪も約5%とアルコール度数が低いのも、この自然発酵由来なのではと思いました。</p>



<p>発酵工程についてガイドさんが説明し終わった後、近くの果樹からザクロの果実をもいできてくれました。そして勧められるがまま食べると口内に酸味・苦味、そして甘みが口に広がりました。そして、楽しそうに案内していたガイドさんが真顔に代わり、言われました。</p>



<p><strong>『この味を覚えておいてください。』</strong></p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="768" src="https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula07-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-5084" srcset="https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula07-1024x768.jpg 1024w, https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula07-300x225.jpg 300w, https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula07-768x576.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula07-80x60.jpg 80w, https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula07-160x120.jpg 160w, https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula07-265x198.jpg 265w, https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula07-696x522.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula07-1392x1044.jpg 1392w, https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula07-1068x801.jpg 1068w, https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula07-560x420.jpg 560w, https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula07-1120x840.jpg 1120w, https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula07.jpg 1500w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption>果樹と発酵槽</figcaption></figure>



<p>その真意がわかったのは、蒸留工程においてでした。蒸留棟にはメキシコらしくイエスキリストの祭壇があり、その前に数多の小ぶりなステンレス製蒸留器が並んでいました。そのような蒸留器で2回蒸留とミドルカットを行い、一回目の蒸溜で25％、2回目の蒸溜で46～55％のアルコールをとるそうです。その出来立てのテキーラを飲ませて頂きました。そして衝撃を覚えました。</p>



<div class="wp-block-image"><figure class="aligncenter size-large is-resized"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula08-783x1024.jpg" alt="" class="wp-image-5086" width="587" height="768" srcset="https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula08-783x1024.jpg 783w, https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula08-229x300.jpg 229w, https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula08-768x1005.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula08-1174x1536.jpg 1174w, https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula08-696x911.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula08-1068x1397.jpg 1068w, https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula08-321x420.jpg 321w, https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula08-642x840.jpg 642w, https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula08.jpg 1200w" sizes="auto, (max-width: 587px) 100vw, 587px" /><figcaption>蒸留器</figcaption></figure></div>



<p>未加水のテキーラであるため、スピリッティで白コショウを思わせる刺激はあるものの、<strong>先ほどかじった果実のニュアンスがあったからです。</strong>驚愕している中、ガイドさんからしたり顔で、<strong>エラドゥーラ蒸留所で作られるテキーラ（ブランコ）の味わいのうち、8割が16種の果実による野生酵母の影響だ</strong>と教えてくれました。野生酵母の影響力を実体験した時の衝撃は一生忘れることはないと思います。</p>



<p>そのように作られたテキーラは、44.5度まで加水され、オーナーであるブラウン・フォーマン社の傘下にある蒸留所（ジャックダニエル、オールドフォレスター等）の樽で主に熟成されるそうです。</p>



<h2 class="wp-block-heading">歴史を経て作られた『エラドゥーラ』</h2>



<p>興奮冷めやらぬまま、次に案内されましたが、いきなりタイムスリップしたかのような空間。</p>



<p>それは創業当初から1963年まで稼働していたテキーラ蒸留所でした。直火式のマンポステーラ、馬に曳かせた溶岩石で作られた石臼（タオナ）、地面に掘られた発酵槽、そして直火式の蒸留器などを見学することができました。この旧蒸留所の厳かな雰囲気とグアダルーペの聖母※の祭壇を見て、ここはまるで神殿であり、日本の酒蔵のように、感謝の気持ちを込めてテキーラ造りを日々勤しんでいたのだと思いました。</p>



<p>※カトリック教会公認のメキシコにおける聖母の顕現で同国において最も敬愛される存在の一人</p>



<div class="wp-block-image"><figure class="aligncenter size-large is-resized"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula09-776x1024.jpg" alt="" class="wp-image-5087" width="388" height="512" srcset="https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula09-776x1024.jpg 776w, https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula09-227x300.jpg 227w, https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula09-768x1013.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula09-696x918.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula09-1068x1409.jpg 1068w, https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula09-318x420.jpg 318w, https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula09-637x840.jpg 637w, https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula09.jpg 1150w" sizes="auto, (max-width: 388px) 100vw, 388px" /><figcaption>旧蒸留所の祭壇</figcaption></figure></div>



<p>そのようにして、技の伝承が今のテキーラ造りに繋がっていったことを考えると感慨深いです。</p>



<p>そして、蒸留所のフラグシップである『エラトゥーラ』は、ブランコ（法定熟成期間0日~60日未満→エラトゥーラ45日熟成）、レポサド（同 60日~１年未満以内→11ヵ月）、アネホ（同 １年以上→25ヵ月）と熟成期間が法律で定められている中、各区分において長めに熟成されていることが特徴です。そのような樽の熟成の拘りもあり、先の白コショウや柑橘に対し、熟成具合に応じてキャラメルや蜂蜜が乗り、口内で素晴らしいハーモニーを奏でられます。 このような素晴らしい味わいのテキーラに加え、メキシコとテキーラの歴史と伝統が経験できるエラドゥーラ蒸留所は、唯一無二の存在でした。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="679" src="https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula10-1024x679.jpg" alt="" class="wp-image-5088" srcset="https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula10-1024x679.jpg 1024w, https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula10-300x199.jpg 300w, https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula10-768x509.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula10-696x461.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula10-1392x922.jpg 1392w, https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula10-1068x708.jpg 1068w, https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula10-634x420.jpg 634w, https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula10-1268x840.jpg 1268w, https://liqul.com/upimg/2021/01/heradula10.jpg 1500w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<iframe style="width:120px;height:240px;" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no" frameborder="0" src="//rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&#038;bc1=000000&#038;IS2=1&#038;bg1=FFFFFF&#038;fc1=000000&#038;lc1=0000FF&#038;t=liqul-22&#038;language=ja_JP&#038;o=9&#038;p=8&#038;l=as4&#038;m=amazon&#038;f=ifr&#038;ref=as_ss_li_til&#038;asins=B005J78178&#038;linkId=2e5f3cbaee68c4761f53c95a65f976eb"></iframe>



<iframe style="width:120px;height:240px;" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no" frameborder="0" src="//rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&#038;bc1=000000&#038;IS2=1&#038;bg1=FFFFFF&#038;fc1=000000&#038;lc1=0000FF&#038;t=liqul-22&#038;language=ja_JP&#038;o=9&#038;p=8&#038;l=as4&#038;m=amazon&#038;f=ifr&#038;ref=as_ss_li_til&#038;asins=B005RTVJ68&#038;linkId=5287b24df96e7b16bf7ed73a6ef69f15"></iframe><p>The post <a href="https://liqul.com/entry/5075">蒸溜所を通して見る世界：アシエンダで製造される唯一のテキーラ・エラドゥーラ蒸留所</a> first appeared on <a href="https://liqul.com">LIQUL - リカル -</a>.</p>]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>蒸溜所を通して見る世界：日本と繋がるコロラド州の最初期のクラフトディスティラリー ストラナハンズ蒸留所</title>
		<link>https://liqul.com/entry/5038</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[Tatsuya Ishihara]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 22 Dec 2020 15:01:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[ウイスキーコラム]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://liqul.com/?p=5038</guid>

					<description><![CDATA[<p>Malt Whisky Year Bookには世界の蒸溜所を紹介するページがあり、その内の一つをネット検索していたところ、クリスマスシーズンに発売される限定ボトルがあることを知りました。当時住んでいた場所から1泊2日で行 [&#8230;]</p>
<p>The post <a href="https://liqul.com/entry/5038">蒸溜所を通して見る世界：日本と繋がるコロラド州の最初期のクラフトディスティラリー ストラナハンズ蒸留所</a> first appeared on <a href="https://liqul.com">LIQUL - リカル -</a>.</p>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><strong><a href="https://amzn.to/3mELk7W" target="_blank" rel="noreferrer noopener" aria-label="Malt Whisky Year Book (opens in a new tab)">Malt Whisky Year Book</a></strong>には世界の蒸溜所を紹介するページがあり、その内の一つをネット検索していたところ、クリスマスシーズンに発売される限定ボトルがあることを知りました。当時住んでいた場所から1泊2日で行けることから、日本から持参したジャパニーズウィスキーをクリスマスプレゼントとして見学してきました。ということで、コロラド州デンバーにあるストラナハンズ蒸溜所です。</p>



<h2 class="wp-block-heading">コロラド州の歴史と日本の繋がり</h2>



<p>予約したストラナハンズ蒸溜所のツアーまで時間があり、一方でデンバーでの滞在時間は限られていたことから、その土地の歴史を触れるべくコロラド歴史博物館を見学してきました。</p>



<p>コロラド州はアメリカ内陸部にあり、ロッキー山脈国立公園を有する、平均標高2000メートル超にもなる山岳州です。ロッキー山脈ということで緑豊かなイメージを勝手に抱いていましたが、木もまばらな乾燥したエリアでした（あとで知りましたが、ここはケッペンの区分においてはステップ気候とのこと）。そのような地において、<strong>多くのネイティブアメリカ人が住んでおりましたが、1706年のスペイン領有宣言を皮切りに、フランス、アメリカ、メキシコ（スペインから独立)と様々な争いを経て、最終的には1846年の米墨戦争後に、アメリカの領土となっています。また南からはメキシコ人による移牧、東からは金鉱発掘によるゴールドラッシュに伴う欧州系アメリカ人の流入等もあり、コロラド州はまさしく『人種の坩堝』となっています。</strong>おかげでデンバーの空港に誇らしげに描かれていた壁画の意味が、よくわかりました。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="768" src="https://liqul.com/upimg/2020/12/Stranahans01-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-5039" srcset="https://liqul.com/upimg/2020/12/Stranahans01-1024x768.jpg 1024w, https://liqul.com/upimg/2020/12/Stranahans01-300x225.jpg 300w, https://liqul.com/upimg/2020/12/Stranahans01-768x576.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2020/12/Stranahans01-80x60.jpg 80w, https://liqul.com/upimg/2020/12/Stranahans01-160x120.jpg 160w, https://liqul.com/upimg/2020/12/Stranahans01-265x198.jpg 265w, https://liqul.com/upimg/2020/12/Stranahans01-696x522.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2020/12/Stranahans01-1392x1044.jpg 1392w, https://liqul.com/upimg/2020/12/Stranahans01-1068x801.jpg 1068w, https://liqul.com/upimg/2020/12/Stranahans01-560x420.jpg 560w, https://liqul.com/upimg/2020/12/Stranahans01-1120x840.jpg 1120w, https://liqul.com/upimg/2020/12/Stranahans01.jpg 1500w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption>コロラドの風景</figcaption></figure>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="768" src="https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans02-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-5040" srcset="https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans02-1024x768.jpg 1024w, https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans02-300x225.jpg 300w, https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans02-768x576.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans02-80x60.jpg 80w, https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans02-160x120.jpg 160w, https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans02-265x198.jpg 265w, https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans02-696x522.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans02-1392x1044.jpg 1392w, https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans02-1068x801.jpg 1068w, https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans02-560x420.jpg 560w, https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans02-1120x840.jpg 1120w, https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans02.jpg 1500w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption>デンバー空港の壁画</figcaption></figure>



<p>人種の多様性に関する展示を見終えて太平洋戦争の展示エリアに到着した時、大いに驚きました。日系移民の収容キャンプの展示があったからです。太平洋戦争開戦にともない、各地で住んでいた日系移民が強制的に追放された中、日系移民を受け入れ、同じアメリカ国民として人権を守ろうとした州知事がいたこと、迫害された日系人がアメリカへの忠誠を示すべく、志願して欧州戦線で戦ったこと等※…<strong>このように、コロラド州は多様な民族という縦糸に、アメリカへの敬意と誇りという横糸で織り成されていると知りました。※</strong>その忠誠に報いるべく、のちの大統領から公式謝罪があり、アメリカ国籍を以って報いられたそうです。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="768" src="https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans03-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-5041" srcset="https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans03-1024x768.jpg 1024w, https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans03-300x225.jpg 300w, https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans03-768x576.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans03-80x60.jpg 80w, https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans03-160x120.jpg 160w, https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans03-265x198.jpg 265w, https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans03-696x522.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans03-1392x1044.jpg 1392w, https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans03-1068x801.jpg 1068w, https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans03-560x420.jpg 560w, https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans03-1120x840.jpg 1120w, https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans03.jpg 1500w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption>日本人収容所の展示</figcaption></figure>



<p>歴史の感慨に耽りつつ、路面電車を乗り継いで蒸溜所に到着しました。そして、用意しておいたジャパニーズウィスキーをクリスマスプレゼントとして渡すと、大いに喜ばれ、ツアーに招待して頂きました。</p>



<h2 class="wp-block-heading">ストラナハンズ蒸溜所の歴史</h2>



<p><strong>1998</strong><strong>年消防団に所属していたウィスキー愛好家であったジェス・グラバー氏が火災鎮火の際に、被災した建屋のオーナーであり、同じくウィスキー愛好家であったビール醸造者ジョージ・ストラナハン氏と出会ったことが、蒸留所設立のきっかけとなりました。そこで当時のアメリカでは珍しかったシングルモルト造りについて意気投合し、2004</strong><strong>年にストラナハンズ蒸留所が設立されました。なお、コロラド州では最初期にできたクラフト蒸溜所になります。</strong></p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="768" src="https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans04-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-5042" srcset="https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans04-1024x768.jpg 1024w, https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans04-300x225.jpg 300w, https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans04-768x576.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans04-80x60.jpg 80w, https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans04-160x120.jpg 160w, https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans04-265x198.jpg 265w, https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans04-696x522.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans04-1392x1044.jpg 1392w, https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans04-1068x801.jpg 1068w, https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans04-560x420.jpg 560w, https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans04-1120x840.jpg 1120w, https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans04.jpg 1500w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption>ストラナハンズ蒸留所</figcaption></figure>



<p>設立当初はストラナハン氏が作った醪を隣の建屋でグラバー氏が蒸溜することでウィスキーを造り始めましたが、ストラナハン氏がアメリカ西部へ移転するに伴い、グラバー氏は廃業したビール醸造所を買収し、今はその施設を活用しながらウィスキー造りを行なっています。</p>



<p>その品質により名声を得たことで一時期は海外展開も行っていましたが、2010年にアメリカの大手スピリッツ会社であるProximo社に買収されてからは、アメリカを中心に事業を展開しています。</p>



<h2 class="wp-block-heading">ビール造りを踏襲するウィスキー造り</h2>



<p>このような歴史のため、ウィスキー造りとしては一部特殊な工程を踏んでいます。</p>



<p>使用する麦は、コロラド州の一般的な大麦に加え、ビールのように3種のロースト具合の異なる大麦を使って複雑味をだしています。原料を粉砕し麦汁を作った後に、ビール同様に煮沸釜において殺菌を行い、同じくビール造りで使うワールプールで麦汁と残留固形物を分離させることで、清澄麦汁をとっています。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="768" src="https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans05-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-5043" srcset="https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans05-1024x768.jpg 1024w, https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans05-300x225.jpg 300w, https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans05-768x576.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans05-80x60.jpg 80w, https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans05-160x120.jpg 160w, https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans05-265x198.jpg 265w, https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans05-696x522.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans05-1392x1044.jpg 1392w, https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans05-1068x801.jpg 1068w, https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans05-560x420.jpg 560w, https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans05-1120x840.jpg 1120w, https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans05.jpg 1500w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption>4種類の麦</figcaption></figure>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="768" src="https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans06-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-5044" srcset="https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans06-1024x768.jpg 1024w, https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans06-300x225.jpg 300w, https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans06-768x576.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans06-80x60.jpg 80w, https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans06-160x120.jpg 160w, https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans06-265x198.jpg 265w, https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans06-696x522.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans06-1392x1044.jpg 1392w, https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans06-1068x801.jpg 1068w, https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans06-560x420.jpg 560w, https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans06-1120x840.jpg 1120w, https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans06.jpg 1500w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption>ビール用設備だったマッシュタン</figcaption></figure>



<p>その後、8基ある2万ℓ強のステンレス製発酵槽で、アルコール収量より香味成分を追求したイーストを使い、6日と長時間発酵させることで8%のアルコールを作ります。発酵完了後、醪は蒸溜工程に回しますが、発酵槽の底に残っている酵母は、ビール同様に次回の製造において使うべく回収しているそうです。</p>



<p><strong>このように、もともと醪をビール醸造所に委託していたことから、現在のウィスキー製造工程においても踏襲されていることがわかります。</strong></p>



<h2 class="wp-block-heading">コロラド州ならではの蒸溜・熟成</h2>



<p>作られた醪は、ケンタッキー州のヴェンドーム社製のハイブリッドスチルで蒸溜されます。<strong>なお、この蒸溜所が”</strong><strong>Mile High City</strong><strong>“（標高約1</strong><strong>マイル＝1600</strong><strong>メートル）にあるため、自然と減圧蒸溜になります。</strong></p>



<p>標高が高いことから気圧が下がり、その分水やアルコールの沸点が下がります。そのため、沸点の高いフーゼル油等の雑味があまり含まない原酒をとることが出来て、クセのないスッキリしたニューメイクに仕上がります。</p>



<figure class="wp-block-image size-large is-resized"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans07-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-5045" width="734" height="550" srcset="https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans07-1024x768.jpg 1024w, https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans07-300x225.jpg 300w, https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans07-768x576.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans07-80x60.jpg 80w, https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans07-160x120.jpg 160w, https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans07-265x198.jpg 265w, https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans07-530x396.jpg 530w, https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans07-696x522.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans07-1392x1044.jpg 1392w, https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans07-1068x801.jpg 1068w, https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans07-560x420.jpg 560w, https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans07-1120x840.jpg 1120w, https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans07.jpg 1500w" sizes="auto, (max-width: 734px) 100vw, 734px" /><figcaption>ハイブリッド式蒸溜器（初溜）</figcaption></figure>



<p><strong>それらは55%まで加水されていますが、その際に使う水は、ロッキー山脈のミネラルウォーターですが、水源が近くにないことから、PET素材のウオータータンクで買っているのには驚きました。また昔は樽詰めする際には、ガソリンスタンドの給油ノズルを使っていたそうです。これらの発想に私は、プラクティカルなアメリカらしさを感じました。</strong></p>



<p>写真⑧</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="981" height="1024" src="https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans08-981x1024.jpg" alt="" class="wp-image-5046" srcset="https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans08-981x1024.jpg 981w, https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans08-287x300.jpg 287w, https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans08-768x802.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans08-696x727.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans08-1068x1115.jpg 1068w, https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans08-402x420.jpg 402w, https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans08-804x840.jpg 804w, https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans08.jpg 1200w" sizes="auto, (max-width: 981px) 100vw, 981px" /><figcaption>樽詰めに使用した給油ノズル</figcaption></figure>



<p>そしてアメリカのウィスキーらしさを追求すべく、スコットランドのシングルモルトで一般的な古樽ではなく、レベル3でチャーされたアメリカンホワイトオークの新樽で熟成させています。なお、一部製品や限定のウィスキーについては、シェリーやワイン等、様々な樽で追熟させています。</p>



<p><strong>熟成においても、標高の影響を受けます。水とアルコールの沸点が低いことから、天使の分前も高くなってしまいます。</strong>そこで、4つの温湿度調整の異なる熟成庫において保管し、天使の分け前を平均8%に抑えています（管理しなければ標高とステップ気候による乾燥により、15%にもなるとのこと）。</p>



<p>写真⑨</p>



<figure class="wp-block-image size-large is-resized"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans09-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-5047" width="735" height="551" srcset="https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans09-1024x768.jpg 1024w, https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans09-300x225.jpg 300w, https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans09-768x576.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans09-80x60.jpg 80w, https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans09-160x120.jpg 160w, https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans09-265x198.jpg 265w, https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans09-530x396.jpg 530w, https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans09-696x522.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans09-1392x1044.jpg 1392w, https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans09-1068x801.jpg 1068w, https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans09-560x420.jpg 560w, https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans09-1120x840.jpg 1120w, https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans09.jpg 1500w" sizes="auto, (max-width: 735px) 100vw, 735px" /><figcaption>熟成庫</figcaption></figure>



<p>このように造られたウィスキーは、2〜5年熟成された樽20丁をブレンドし、47%まで加水されたのが主力製品となるストラナハンズ・オリジナルです。</p>



<h2 class="wp-block-heading">ボランティアによるボトリング</h2>



<p><strong>ユニークなのが、一部ボトリングにおいて、ウィスキーを地元に定着させるよう、作業ボランティアを抽選で募っているそうです。</strong>選ばれた人は、蒸溜所見学後にボトリングとラベル貼りを行います。なお、ラベルにコメント欄があり、参加者が好きな言葉を手書きで書くことができます※。なお、ラベルの貼り方については水平に貼ると粗が目立つことから、未経験者のことをふまえて斜めにしているとのことです。その後、ボトリングしたボトルを一本とアメリカの昼食らしくピザが贈呈されるそうです。</p>



<p>※現在は、コメント欄に書くのは中止されているそうです。</p>



<p>なお、この企画はとても人気で、順番待ちのリストがとても長くなっているそうです。</p>



<p>（私も登録してみましたが、数年経っても未だに当たったことはありません…）</p>



<h2 class="wp-block-heading">唯一無二の限定ボトル？</h2>



<p>見学終了後に、主力製品となる<strong><a href="https://www.amazon.co.jp/%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%82%A4%E3%83%BC-%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%8A%E3%83%8F%E3%83%B3-%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%A9%E3%83%89%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%BC-%EF%BC%97%EF%BC%95%EF%BC%90ml-%E6%AD%A3%E8%A6%8F/dp/B007A0M92A/ref=as_li_ss_tl?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&amp;dchild=1&amp;keywords=%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%8A%E3%83%8F%E3%83%B3&amp;qid=1608646424&amp;sr=8-2&amp;linkCode=ll1&amp;tag=liqul-22&amp;linkId=41b08c1a94f54d26a43803f158b23057&amp;language=ja_JP" target="_blank" rel="noreferrer noopener" aria-label="ストラナハンズ・オリジナル (opens in a new tab)">ストラナハンズ・オリジナル</a></strong>と4年熟成超のソレラ式で熟成されたダイアモンド・ピークをテースティングします。味わいは、共通してスムースでキャラメル、黒糖やブラックチェリー、シナモンとオーク感のバランスのとれたウィスキーになっており、2年熟成の原酒が入っているように思えませんでした。</p>



<p>その後、ギフトショップにおいて目当ての蒸溜所限定のウィスキー”Snowflake（雪片）“を買いにいったところ、全て売り切れとのこと。<strong>一番に購入することができた方は、</strong><strong>12</strong><strong>月の寒さであるにも関わらず、三日前から蒸溜所の前にテントを張って、仲間と共にウィスキーを飲みながら待っていたそうです。</strong>そして1600本リリースで蒸溜所でのみ販売され、一人二本の購入制限があったにも関わらず、オープン早々完売したそうです。</p>



<p>蒸溜所のバーで限定ウィスキーをオーダーした際に、改めて逃した魚の大きさを痛感しました。ポートやマディラ等でフィニッシュされたそのウィスキーは、フレッシュでアイスワインを思わせるようなベリー感溢れる甘美な味わいだったからです。</p>



<p>失意に浸りながら、覚悟を決めて寒い外に向けてドアを開けようとしたところ、蒸溜所のスタッフに呼び止められました。</p>



<p>「まだ日本語を勉強中なんですけど…クリスマスプレゼントです。」</p>



<p>手渡されたストラナハンズ・オリジナルのラベルを見て、私は初めて日本との繋がりを知ったこの地において、世界で唯一のボトルを入手したのだと実感しました。最高のクリスマスプレゼントを片手に温まった心のお陰で意気揚々として帰途につきました。そのラベルのコメント欄に書かれた一言、</p>



<p><strong>『ありがとうございます！』</strong></p>



<div class="wp-block-image"><figure class="aligncenter size-large is-resized"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans10-921x1024.jpg" alt="" class="wp-image-5048" width="461" height="512" srcset="https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans10-921x1024.jpg 921w, https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans10-270x300.jpg 270w, https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans10-768x854.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans10-1382x1536.jpg 1382w, https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans10-696x773.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans10-1392x1547.jpg 1392w, https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans10-1068x1187.jpg 1068w, https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans10-378x420.jpg 378w, https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans10-756x840.jpg 756w, https://liqul.com/upimg/2020/12/stranahans10.jpg 1500w" sizes="auto, (max-width: 461px) 100vw, 461px" /></figure></div>



<iframe style="width:120px;height:240px;" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no" src="//rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&amp;bc1=000000&amp;IS2=1&amp;bg1=FFFFFF&amp;fc1=000000&amp;lc1=0000FF&amp;t=liqul-22&amp;language=ja_JP&amp;o=9&amp;p=8&amp;l=as4&amp;m=amazon&amp;f=ifr&amp;ref=as_ss_li_til&amp;asins=B007A0M92A&amp;linkId=8b6beb65cc4a17e0c28ad70184546231" frameborder="0"></iframe>



<iframe style="width:120px;height:240px;" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no" frameborder="0" src="//rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&#038;bc1=000000&#038;IS2=1&#038;bg1=FFFFFF&#038;fc1=000000&#038;lc1=0000FF&#038;t=liqul-22&#038;language=ja_JP&#038;o=9&#038;p=8&#038;l=as4&#038;m=amazon&#038;f=ifr&#038;ref=as_ss_li_til&#038;asins=0957655371&#038;linkId=c211cf93a59d4ff437dd539f815d9b25"></iframe><p>The post <a href="https://liqul.com/entry/5038">蒸溜所を通して見る世界：日本と繋がるコロラド州の最初期のクラフトディスティラリー ストラナハンズ蒸留所</a> first appeared on <a href="https://liqul.com">LIQUL - リカル -</a>.</p>]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>蒸溜所を通して見る世界：バーボン造りのエッセンスが凝縮　オールド・フォレスター蒸溜所</title>
		<link>https://liqul.com/entry/4978</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[Tatsuya Ishihara]]></dc:creator>
		<pubDate>Sun, 06 Dec 2020 00:39:37 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[ウイスキーコラム]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://liqul.com/?p=4978</guid>

					<description><![CDATA[<p>ケンタッキー州最大の都市ルイビルの中心地である101-133 West Main Streetの通称は、Whiskey Row（ウイスキー通り）。当時の物流の中心となったオハイオ川から一ブロック先に1852年～1905年 [&#8230;]</p>
<p>The post <a href="https://liqul.com/entry/4978">蒸溜所を通して見る世界：バーボン造りのエッセンスが凝縮　オールド・フォレスター蒸溜所</a> first appeared on <a href="https://liqul.com">LIQUL - リカル -</a>.</p>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<figure class="wp-block-image size-full"><img loading="lazy" decoding="async" width="1500" height="994" src="https://liqul.com/upimg/2020/12/oldforester1.jpg" alt="" class="wp-image-4979" srcset="https://liqul.com/upimg/2020/12/oldforester1.jpg 1500w, https://liqul.com/upimg/2020/12/oldforester1-300x199.jpg 300w, https://liqul.com/upimg/2020/12/oldforester1-1024x679.jpg 1024w, https://liqul.com/upimg/2020/12/oldforester1-768x509.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2020/12/oldforester1-696x461.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2020/12/oldforester1-1392x922.jpg 1392w, https://liqul.com/upimg/2020/12/oldforester1-1068x708.jpg 1068w, https://liqul.com/upimg/2020/12/oldforester1-634x420.jpg 634w, https://liqul.com/upimg/2020/12/oldforester1-1268x840.jpg 1268w" sizes="auto, (max-width: 1500px) 100vw, 1500px" /></figure>



<p>ケンタッキー州最大の都市ルイビルの中心地である101-133 West Main Streetの通称は、Whiskey Row（ウイスキー通り）。当時の物流の中心となったオハイオ川から一ブロック先に1852年～1905年までにかけて当時流行したロマネスク・リヴァイヴァル建築やシカゴ派建築のビルが並びます。そこには、商館、熟成庫、瓶製造会社等バーボン産業に必要な全てがありました。その後、様々な歴史の盛衰を経て、近年は趣ある高級ホテルやレストランが並んでおり、この通りを中心に歩いていると、19世紀の古き良きアメリカを体感することができます。</p>



<p>しかし、2014年設立のエヴァン・ウィリアムズ・バーボン・エクスペリエンスを皮切りに、今では多くのビジターセンター兼クラフト蒸留所が設立されており、新たな賑わいがあります。そのような中、<strong>バーボン製造を特徴づける要素を兼ね備えた施設が2018年にオープンしました。それがオールド・フォレスター蒸溜所です。</strong></p>



<h2 class="wp-block-heading">オールド・フォレスターの歴史</h2>



<p>オールド・フォレスターは、ブラウン・フォーマン社の創業者であり、元医薬系のセールスマンであったジョージ・ガーヴィン・ブラウンが1870年に初めてボトリングしたバーボンです。当時懇意にしていた軍医ウィリアム・フォレスターの名を冠しました。</p>



<p>当時、バーボンブームの影響で偽物が横行していたため、自らが仕入れてきた３か所の蒸留所の原酒を樽売りせず、瓶詰をすることで品質を保証していました。その後、1901年には、仕入先であったマッティングリー（Mattingly）蒸溜所を買収し、1920年代の禁酒法時代においても『医療目的』として製造継続が許され、今においても同じ会社で、同じ銘柄で製造が続けられている唯一のバーボンとされています。</p>



<p><strong>このように歴史あるブランドであるため、”The First Bottled Bourbon”というキャッチコピーとともに、”Whiskey Row Series”というバーボン産業における重要な歴史の年号を謳ったバーボンをリリースしています。</strong></p>



<h2 class="wp-block-heading">蒸留所見学～発酵から蒸留まで～</h2>



<p>蒸留所は、1882年～1919年までブラウン・フォーマン社の商館があった格式のあるシカゴ派様式のビル内に建てられており、趣ある看板を見て初めて到着したと気が付きました。通常この様なところには小さな蒸留器が導入されているだけのことが多いのですが、その予想は大いに裏切られました。</p>



<p>ツアー開始とともに地階へ降りると、ツアーガイドによってアメリカンジョークをちりばめた蒸留所の創業者の説明とこだわりの映像が始まります。なお、このツアーガイドは20～30歳と思われる若い恰幅のいい兄さんなのですが、かつて実際にバーボンを造っていた職人とのことで、どんな質問に対しても立ちどころに回答されていました。そのような経歴のツアーガイドのおかげで、製造プロセスの説明がかなり充実していました。</p>



<p>ビル内にも関わらず、本格的なステンレス製発酵槽が4基あります。なお、オールド・フォレスターのバーボンのマッシュのレシピは全てトウモロコシ72％、ライ麦18％・大麦10%となっており、原料の粉砕・蒸煮等の前工程は、ブラウン・フォーマン蒸溜所で行っています。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="679" src="https://liqul.com/upimg/2020/12/oldforester2-1024x679.jpg" alt="" class="wp-image-4980" srcset="https://liqul.com/upimg/2020/12/oldforester2-1024x679.jpg 1024w, https://liqul.com/upimg/2020/12/oldforester2-300x199.jpg 300w, https://liqul.com/upimg/2020/12/oldforester2-768x509.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2020/12/oldforester2-696x461.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2020/12/oldforester2-1392x922.jpg 1392w, https://liqul.com/upimg/2020/12/oldforester2-1068x708.jpg 1068w, https://liqul.com/upimg/2020/12/oldforester2-634x420.jpg 634w, https://liqul.com/upimg/2020/12/oldforester2-1268x840.jpg 1268w, https://liqul.com/upimg/2020/12/oldforester2.jpg 1500w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption>オールドフォレスター発酵槽</figcaption></figure>



<p>前工程を終えた原料が2万ℓ弱の発酵槽に移され、そこで秘伝のイーストが加えられます。約4日間の発酵工程で、アルコール分が約10%で、発酵槽1基あたりバレル14丁分の醪が完成するそうです。</p>



<p><strong>醪造りの説明を受け、上階へ向かうべくエレベーターへ乗ると、ツアーの第一のハイライトが待ち構えていました。エレベーターを上がっていくと窓の外に連続式蒸留機が現れ、鯉の滝登りのように蒸留機に沿って登っていきます。</strong></p>



<iframe loading="lazy" src="https://www.youtube.com/embed/NKBLP4HiEbc" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen="" width="560" height="315" frameborder="0"></iframe>



<p>蒸留所から車で５分の距離にあるヴェンドーム社で造られた特注の連続式蒸留機だそうで、高さ約13メートル（4階建てのビル相当）もあり、改めて連続式蒸留機の高さを実感しました。そして3階につくと目の前には研究所があり、できた蒸留液のサンプルが数多く並んでおりました。そこで改めて連続式蒸留について説明を受けるといった内容の充実ぶりです。</p>



<h2 class="wp-block-heading">蒸留所見学～樽の製造・熟成・ボトリングまで～</h2>



<p>このように、この蒸留所がいかに本格的であるかを実感しながら奥へ進むと、次に樽製造エリアに到着します。そこでは一人の樽製造職人が黙々と樽を組んでいました。<strong>そしてツアーの第二のハイライトが、樽のチャーリングです。</strong></p>



<p>ツアーガイドが、ツアー参加者から有志を募り、選ばれた一人が設備のスイッチを押すと、コンベア上にある仮組みされた新樽が運ばれ、止まった瞬間に猛烈な炎が樽内部を焼きました。焦げたキャラメル香が部屋に一時的に充満し、それがバーボンの香味を与えていることを体感できました。自社でクーパレッジを有するブラウン・フォーマン社だから可能な芸当です。</p>



<iframe loading="lazy" src="https://www.youtube.com/embed/gX1vUZVhk9k" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen="" width="560" height="315" frameborder="0"></iframe>



<p><strong>興奮冷めやらぬまま、さらに奥へ進むと、目の前に広がるのが数階をぶち抜いたバーボンの熟成庫の代名詞と言える高層式のリック式熟成庫です。</strong>ここでは怖さを覚えるその高さと、光を取り込む美しい様に息をのみました。この熟成庫には、この蒸留所で造られた約900丁の樽が将来のリリースにむけて熟成されているそうです（ただ、基本的にはブラウン・フォーマン蒸溜所で造られた原酒でオールド・フォレスターはリリースされています）。</p>



<figure class="wp-block-image size-full"><img loading="lazy" decoding="async" width="1500" height="994" src="https://liqul.com/upimg/2020/12/oldforester3.jpg" alt="" class="wp-image-4981" srcset="https://liqul.com/upimg/2020/12/oldforester3.jpg 1500w, https://liqul.com/upimg/2020/12/oldforester3-300x199.jpg 300w, https://liqul.com/upimg/2020/12/oldforester3-1024x679.jpg 1024w, https://liqul.com/upimg/2020/12/oldforester3-768x509.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2020/12/oldforester3-696x461.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2020/12/oldforester3-1392x922.jpg 1392w, https://liqul.com/upimg/2020/12/oldforester3-1068x708.jpg 1068w, https://liqul.com/upimg/2020/12/oldforester3-634x420.jpg 634w, https://liqul.com/upimg/2020/12/oldforester3-1268x840.jpg 1268w" sizes="auto, (max-width: 1500px) 100vw, 1500px" /><figcaption>オールドフォレスター熟成庫</figcaption></figure>



<p>熟成庫内の通路を下ると、オールド・フォレスターのキャッチコピーであるFirst Bottled Bourbonということをアピールするためか、実際に稼働するボトリングラインが導入されていました。<strong>ビル内にここまで様々な設備が、コンパクトで無駄のない動線に沿って設置されていることに対して大いに感心させられました。</strong></p>



<h2 class="wp-block-heading">ツアー後に余韻を楽しむ</h2>



<p>ボトリングラインを抜けた後は、参加者お待ちかねのテイスティングの時間になります。そこでは定番（かつ、主製造元であるブラウン・フォーマン蒸溜所で造られた）バーボンとライウイスキーを中心に、ツアーガイドからテイスティングについて説明を受けます。ただ、堅苦しさはなく、「どのように飲むか？」「ツアーガイドさんのお気に入りはどれか？」、しまいには「他社のどのバーボンが好きか？」など、かなりフランクな会話がなされていました。</p>



<p>テイスティング後、ギフトショップにてツアーは解散となります。ギフトショップでは、定番商品からバーボンの歴史を取り上げたWhiskey Row Seriesに加え、運がよければプレジデントセレクトという社長が選んだシングルバレルバーボンや、年一回リリースのバースデー・バーボンが購入可能です。それ以外にもバー用品やアパレル等、かなり充実しています。</p>



<div class="wp-block-image"><figure class="aligncenter size-large is-resized"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://liqul.com/upimg/2020/12/oldforester4-760x1024.jpg" alt="" class="wp-image-4982" width="380" height="512" srcset="https://liqul.com/upimg/2020/12/oldforester4-760x1024.jpg 760w, https://liqul.com/upimg/2020/12/oldforester4-223x300.jpg 223w, https://liqul.com/upimg/2020/12/oldforester4-768x1034.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2020/12/oldforester4-1141x1536.jpg 1141w, https://liqul.com/upimg/2020/12/oldforester4-696x937.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2020/12/oldforester4-1068x1438.jpg 1068w, https://liqul.com/upimg/2020/12/oldforester4-312x420.jpg 312w, https://liqul.com/upimg/2020/12/oldforester4-624x840.jpg 624w, https://liqul.com/upimg/2020/12/oldforester4.jpg 1200w" sizes="auto, (max-width: 380px) 100vw, 380px" /><figcaption>オールドフォレスターギフトショップ</figcaption></figure></div>



<p>ツアーの参加者の饒舌ぶり、テイスティングバーへ向かう足取り、ショップでの買い物ぶりから、私だけでなく参加者みんなが本当に楽しんだことが伝わってきました。 <strong>今まで数多くの蒸留所を巡ってきましたが、このようなスペクタクルでかつ知識欲が満たされる見学は初めてでした。もしルイビルを訪れる機会があれば、このオールド・フォレスター蒸溜所の見学を中心に、Whisky Rowのそぞろ歩きをお勧めします。</strong></p>



<iframe style="width:120px;height:240px;" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no" src="//rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&amp;bc1=000000&amp;IS2=1&amp;bg1=FFFFFF&amp;fc1=000000&amp;lc1=0000FF&amp;t=liqul-22&amp;language=ja_JP&amp;o=9&amp;p=8&amp;l=as4&amp;m=amazon&amp;f=ifr&amp;ref=as_ss_li_til&amp;asins=B06WRS5H3V&amp;linkId=0b3e305cdcc495d00d4fa4b42339ef5a" frameborder="0"></iframe>



<iframe style="width:120px;height:240px;" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no" src="//rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&amp;bc1=000000&amp;IS2=1&amp;bg1=FFFFFF&amp;fc1=000000&amp;lc1=0000FF&amp;t=liqul-22&amp;language=ja_JP&amp;o=9&amp;p=8&amp;l=as4&amp;m=amazon&amp;f=ifr&amp;ref=as_ss_li_til&amp;asins=B07CTHGCRM&amp;linkId=3567987ff350cb42e383ecebfea86e8f" frameborder="0"></iframe>



<iframe style="width:120px;height:240px;" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no" src="//rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&amp;bc1=000000&amp;IS2=1&amp;bg1=FFFFFF&amp;fc1=000000&amp;lc1=0000FF&amp;t=liqul-22&amp;language=ja_JP&amp;o=9&amp;p=8&amp;l=as4&amp;m=amazon&amp;f=ifr&amp;ref=as_ss_li_til&amp;asins=B00C3F038Y&amp;linkId=9fbeaf2bd7c62cf048a58765d63ac5be" frameborder="0"></iframe><p>The post <a href="https://liqul.com/entry/4978">蒸溜所を通して見る世界：バーボン造りのエッセンスが凝縮　オールド・フォレスター蒸溜所</a> first appeared on <a href="https://liqul.com">LIQUL - リカル -</a>.</p>]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>蒸溜所を通して見る世界：清らかさを追求したユニコーンのウイスキー・フェッターケアン蒸溜所</title>
		<link>https://liqul.com/entry/4790</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[Tatsuya Ishihara]]></dc:creator>
		<pubDate>Sat, 14 Nov 2020 01:40:54 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[ウイスキーコラム]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://liqul.com/?p=4790</guid>

					<description><![CDATA[<p>COVID-19の影響により、蒸留所見学が制限されている中、各酒類メーカーがブランドアンバサダーや製造責任者によるオンラインセッションを展開しており、とても有難いです。そんな中、The Master of Malt主催の [&#8230;]</p>
<p>The post <a href="https://liqul.com/entry/4790">蒸溜所を通して見る世界：清らかさを追求したユニコーンのウイスキー・フェッターケアン蒸溜所</a> first appeared on <a href="https://liqul.com">LIQUL - リカル -</a>.</p>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="1005" src="https://liqul.com/upimg/2020/11/fettercarn4-1024x1005.jpg" alt="" class="wp-image-4795" srcset="https://liqul.com/upimg/2020/11/fettercarn4-1024x1005.jpg 1024w, https://liqul.com/upimg/2020/11/fettercarn4-300x294.jpg 300w, https://liqul.com/upimg/2020/11/fettercarn4-768x754.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2020/11/fettercarn4-696x683.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2020/11/fettercarn4-1392x1366.jpg 1392w, https://liqul.com/upimg/2020/11/fettercarn4-1068x1048.jpg 1068w, https://liqul.com/upimg/2020/11/fettercarn4-428x420.jpg 428w, https://liqul.com/upimg/2020/11/fettercarn4-856x840.jpg 856w, https://liqul.com/upimg/2020/11/fettercarn4.jpg 1500w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>COVID-19の影響により、蒸留所見学が制限されている中、各酒類メーカーがブランドアンバサダーや製造責任者によるオンラインセッションを展開しており、とても有難いです。そんな中、The Master of Malt主催のフェッターケアン蒸溜所のブランドアンバサダーによるセッションがあり、2012年に蒸留所を見学して以来、ずっと抱えていた質問について聞いてきました。</p>



<h2 class="wp-block-heading">フェッターケアン蒸溜所の歴史</h2>



<p>東ハイランドのケアンゴルム山脈の麓にあるフェッターケアン村一帯の領主はラムゼイ家でした。<strong>ラムゼイ一族のクレスト（家紋）こそが、ボトルにも描かれているスコットランドの霊獣であるユニコーンです。</strong>またクレストに記されたラテン語のモットーは、「Ora Et Labora （祈れ、そして働け）」で、そのモットーの通りに生きた領主と領民の関係は良好であったようです。</p>



<p>1824年、サー・アレクサンダー・ラムゼイ（2代目Balmain準男爵）の時に、1823年の酒税法改正に伴い、山奥に隠れていた密造者を雇って、現所在地であるNethermillの製粉所に本格的な設備を投資し、フェッターケアン蒸溜所として政府の認可を得ています。<strong>そのため、同じく領主の後ろ盾があったグレンリベット蒸溜所に次いで2番目となっており、かなり早い段階で公認蒸留所となっています。</strong></p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="679" src="https://liqul.com/upimg/2020/11/fettercarn2-1024x679.jpg" alt="" class="wp-image-4793" srcset="https://liqul.com/upimg/2020/11/fettercarn2-1024x679.jpg 1024w, https://liqul.com/upimg/2020/11/fettercarn2-300x199.jpg 300w, https://liqul.com/upimg/2020/11/fettercarn2-768x509.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2020/11/fettercarn2-696x461.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2020/11/fettercarn2-1392x922.jpg 1392w, https://liqul.com/upimg/2020/11/fettercarn2-1068x708.jpg 1068w, https://liqul.com/upimg/2020/11/fettercarn2-634x420.jpg 634w, https://liqul.com/upimg/2020/11/fettercarn2-1268x840.jpg 1268w, https://liqul.com/upimg/2020/11/fettercarn2.jpg 1500w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption>フェッターケアン蒸留所</figcaption></figure>



<p>ただ、先代のFasque Castle建設によって財政状態が傾き、居城と蒸留所を含めた領土を1829に貿易商に売却しています。その貿易商の4男こそが、<strong>大英帝国で4回首相を務めて、ビクトリア朝時代の隆盛をもたらしたウィリアム・グラッドストーンです。別荘としてFasque Castleに住み、そしてオーナー一族としてフェッターケアン蒸溜所を見た経験から、財務大臣在任時にスコッチ産業の発展に必要とされた数々の政策を導入することができたといわれています。</strong>代表的な施策としては、庫出し税の導入（＝保税倉庫から出した時に酒に税金がかけられるため、天使の分け前に対しては税金が掛からなくなった）が挙げられます。</p>



<p>また、フェッターケアン村といえば、1861年にかのビクトリア女王と夫君のアルバート公が在スコットランド時に、お忍びで出かけて村に泊まったことを記念して、1864年に建てられた門でも有名です。実際はばれてしまったようで、2人が月夜の散歩からホテルに帰って来たときには6人による鼓笛隊がマーチをしたそうです。なお、2人が泊まった宿であるラムゼイアームズホテルは今も営業しています。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="679" src="https://liqul.com/upimg/2020/11/fettercarn1-1024x679.jpg" alt="" class="wp-image-4792" srcset="https://liqul.com/upimg/2020/11/fettercarn1-1024x679.jpg 1024w, https://liqul.com/upimg/2020/11/fettercarn1-300x199.jpg 300w, https://liqul.com/upimg/2020/11/fettercarn1-768x509.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2020/11/fettercarn1-696x461.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2020/11/fettercarn1-1392x922.jpg 1392w, https://liqul.com/upimg/2020/11/fettercarn1-1068x708.jpg 1068w, https://liqul.com/upimg/2020/11/fettercarn1-634x420.jpg 634w, https://liqul.com/upimg/2020/11/fettercarn1-1268x840.jpg 1268w, https://liqul.com/upimg/2020/11/fettercarn1.jpg 1500w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption> フェッターケアン村の門</figcaption></figure>



<p>その後、蒸留所は100年ほどグラッドストーン家の傘下にあり、火災や閉鎖そして何回かのオーナー変更を経て、現在フィリピン系のエンペラドール社の子会社であるホワイト&amp;マッカイ社の傘下にいます。</p>



<p>そのようなビクトリア時代のエピソードと後述する製造工程に惹かれて寄った蒸留所ですが、妻と一緒にフェッターケアンの村に辿り着いて、かの門をくぐった時は中々感慨深かったです。</p>



<h2 class="wp-block-heading">フェッターケアン蒸溜所のウイスキー造り<br>～ニューメイク～</h2>



<p>フェッターケアン蒸溜所は製造においても、ビクトリア朝時代との繋がりがあります。それが、現在スコットランドの蒸留所のうち3箇所でしか稼働していないビクトリア朝時代の5tの鋳鉄製糖化槽（マッシュタン）です。最近のトレンドでは、ロイタータンによってあまり波立てないで攪拌することでフルーティな清澄麦汁を得ていますが、<strong>この旧式の糖化槽は内部のレイキによって荒々しく攪拌しており、その結果、麦感が溢れる懸濁な麦汁を得ることができます。</strong></p>



<p>発酵は、25,600ℓのオレゴンパインの発酵槽11基で約60時間をかけて行い、酵母による発酵と乳酸菌発酵のバランスが良い8%の醪を作っています。</p>



<p>そして、私がこの蒸留所を見学したかった理由である蒸留についてです。蒸留器の形状は、大型なストレートヘッド2基2セットです。<strong>ただ、その最大の特徴は再留釜の兜の上部に水が流れるウォータージャケットが付けられていることです。1950年代に蒸留所長が、より清らかな留液を得るため、再留釜の外部から水で冷却させることで還流を促して、銅とアルコールの接触を増やすべく導入したそうです。</strong></p>



<p>（セッションで教えて頂きましたが、2018年にリニューアルされたボトルデザインは、この蒸留器をかたどっているそうです）</p>



<div class="wp-block-image"><figure class="aligncenter size-large is-resized"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://liqul.com/upimg/2020/11/fettercarn3-678x1024.jpg" alt="" class="wp-image-4794" width="509" height="768" srcset="https://liqul.com/upimg/2020/11/fettercarn3-678x1024.jpg 678w, https://liqul.com/upimg/2020/11/fettercarn3-199x300.jpg 199w, https://liqul.com/upimg/2020/11/fettercarn3-768x1160.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2020/11/fettercarn3-696x1051.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2020/11/fettercarn3-278x420.jpg 278w, https://liqul.com/upimg/2020/11/fettercarn3-556x840.jpg 556w, https://liqul.com/upimg/2020/11/fettercarn3.jpg 1000w" sizes="auto, (max-width: 509px) 100vw, 509px" /><figcaption>フェッターケアンの蒸留器</figcaption></figure></div>



<p><strong>また、1995年からはコンデンサーを珍しいステンレス製から一般的な銅製のシェル&amp;チューブ式のコンデンサーに変更しており、さらに清らかな留液をとれるように改良しています。</strong>なお、蒸留器によって熱せられた水は、蒸留器を熱するためのボイラーに送り込むことでエネルギー効率を高めています。</p>



<p>蒸留工程においても、清らかな留液をとるようにしています。上述の特殊な再留釜で７時間とかなり時間をかけて蒸留していますが、開始から約2時間でアルコール度数が70%台後半から６０%台後半（平均69.95%）と<strong>早めにミドルカットを行うことで、フレッシュで清らかな酒質を造っています。</strong></p>



<p>その一つ一つのこだわりの製造工程から得られるニューメイクは、クリーンでココナッツやパイナップルを思わせるフルーティさがありました。</p>



<p>（なお、セッションで説明がありましたが、蒸留所の個性である清らかさをさらに追求すべく、以前製造していたピーテッド原酒は現在製造中止しています）</p>



<h2 class="wp-block-heading">フェッターケアン蒸溜所のウイスキー造り<br>～樽貯蔵・熟成～</h2>



<p>使う樽は主にバーボン樽ですが、ホワイト&amp;マッカイ社のコネクションにより、系列の蒸留所同様Gonzales Byass、Vasyma、Tevasa等のボデガや製樽会社で指定した木材でトースト・チャーを施したシェリー樽も使用しています。</p>



<p>（また、セッションで説明がありましたが、その他にもコニャックカスクやポートカスクに加え、<strong>スコットランドの樽作りのノウハウ蓄積に貢献すべく地元のスコティッシュオークを使用した新樽もあるそうです</strong>）</p>



<p>それらの樽は、ダンネージ式の14の熟成庫に約3万丁保管しています。なお、東ハイランドは乾燥しており、気温も冬は-10~-15℃と寒く、夏も涼しいという冷涼な地であるため、天使の分け前は2%前後と熟成においては時間がかかるそうです。</p>



<h2 class="wp-block-heading">フェッターケアン蒸溜所に対して抱えていた疑問</h2>



<p>一通りの製造工程と熟成庫の見学を終えた後、蒸留所長と雑談しながらビジターセンターに戻っている時にふと思いついて、『なぜ、こんな珍しい蒸留器による製造ができたのか？』と質問しました。それに対して、</p>



<p><strong>『フェッターケアンには、ふんだんなケアンゴルム山脈の雪解け水があるからさ。大雨が降ると雪解け水と合わさって度々洪水が発生するくらいだからね。』</strong></p>



<p>「だから水道代も高くついている」と、ジョークまじりに答えて頂きました。帰って後で検索したら、確かにフェッターケアン村には洪水に関する記事が多くありました。他の蒸留所にはないこの唯一無二の製造方法は、フェッターケアンの地だからこそできたと知り、遠路はるばる訪れた甲斐があったと当時思った覚えがあります。</p>



<p>そんな感慨にふけりながら現行の12年を飲み、オンラインセッションに参加しておりましたが、ついに長年抱えていた質問を聞く機会が訪れました。</p>



<p>『ユニコーンの角には毒された水を清らかにするという伝説があるのですが、この伝説とウォータージャケットがついた蒸留器に何かの因果関係があるのでしょうか？』と聞いたところ、ブランドアンバサダーから、『ロマンチックな発想だけど、そんなことはないよ』と一笑に付されました。</p>



<p>……我ながら、想像力が豊か過ぎて恥ずかしいですが、そう思わせてくれる<strong>この清らかさを追求したクリーンでフルーティなウイスキー、皆様もぜひ飲んでみてください。</strong></p>



<div class="wp-block-image"><figure class="aligncenter size-large is-resized"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://liqul.com/upimg/2020/11/fettercarn5-849x1024.jpg" alt="" class="wp-image-4796" width="425" height="512" srcset="https://liqul.com/upimg/2020/11/fettercarn5-849x1024.jpg 849w, https://liqul.com/upimg/2020/11/fettercarn5-249x300.jpg 249w, https://liqul.com/upimg/2020/11/fettercarn5-768x927.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2020/11/fettercarn5-696x840.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2020/11/fettercarn5-1068x1289.jpg 1068w, https://liqul.com/upimg/2020/11/fettercarn5-348x420.jpg 348w, https://liqul.com/upimg/2020/11/fettercarn5.jpg 1200w" sizes="auto, (max-width: 425px) 100vw, 425px" /></figure></div>



<iframe style="width:120px;height:240px;" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no" src="//rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&amp;bc1=000000&amp;IS2=1&amp;bg1=FFFFFF&amp;fc1=000000&amp;lc1=0000FF&amp;t=liqul-22&amp;language=ja_JP&amp;o=9&amp;p=8&amp;l=as4&amp;m=amazon&amp;f=ifr&amp;ref=as_ss_li_til&amp;asins=B07SZCK88J&amp;linkId=ac2b2e218d0e8262f618e7ec92043b89" frameborder="0"></iframe>



<iframe style="width:120px;height:240px;" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no" src="//rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&amp;bc1=000000&amp;IS2=1&amp;bg1=FFFFFF&amp;fc1=000000&amp;lc1=0000FF&amp;t=liqul-22&amp;language=ja_JP&amp;o=9&amp;p=8&amp;l=as4&amp;m=amazon&amp;f=ifr&amp;ref=as_ss_li_til&amp;asins=B086HKSB2R&amp;linkId=67f7a785efe89d25ef0c26b902da7ebe" frameborder="0"></iframe><p>The post <a href="https://liqul.com/entry/4790">蒸溜所を通して見る世界：清らかさを追求したユニコーンのウイスキー・フェッターケアン蒸溜所</a> first appeared on <a href="https://liqul.com">LIQUL - リカル -</a>.</p>]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>蒸溜所を通して見る世界：起死回生の策から生まれたウイスキー 南投蒸溜所</title>
		<link>https://liqul.com/entry/4556</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[Tatsuya Ishihara]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 16 Oct 2020 15:06:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[ウイスキーコラム]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://liqul.com/?p=4556</guid>

					<description><![CDATA[<p>台湾のウイスキーは、ここ数年で世界的な名声を得るようになってきました。そのような中、私たち愛好家にとって、『南投』といえばウイスキーと直結するかもしれません。ですが、現地の台湾の人からすれば、ウイスキー以外のことも思い浮 [&#8230;]</p>
<p>The post <a href="https://liqul.com/entry/4556">蒸溜所を通して見る世界：起死回生の策から生まれたウイスキー 南投蒸溜所</a> first appeared on <a href="https://liqul.com">LIQUL - リカル -</a>.</p>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>台湾のウイスキーは、ここ数年で世界的な名声を得るようになってきました。そのような中、私たち愛好家にとって、『南投』といえばウイスキーと直結するかもしれません。ですが、現地の台湾の人からすれば、ウイスキー以外のことも思い浮かべるそうです。南投蒸溜所に行って・見て・聞いた世界について書かせて頂きます。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="679" src="https://liqul.com/upimg/2020/10/ttl01-1024x679.jpg" alt="" class="wp-image-4557" srcset="https://liqul.com/upimg/2020/10/ttl01-1024x679.jpg 1024w, https://liqul.com/upimg/2020/10/ttl01-300x199.jpg 300w, https://liqul.com/upimg/2020/10/ttl01-768x509.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2020/10/ttl01-696x461.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2020/10/ttl01-1392x922.jpg 1392w, https://liqul.com/upimg/2020/10/ttl01-1068x708.jpg 1068w, https://liqul.com/upimg/2020/10/ttl01-634x420.jpg 634w, https://liqul.com/upimg/2020/10/ttl01-1268x840.jpg 1268w, https://liqul.com/upimg/2020/10/ttl01.jpg 1500w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption>南投蒸溜所のシンボル</figcaption></figure>



<h2 class="wp-block-heading">南投蒸溜所の歴史</h2>



<p>南投蒸溜所のオーナーは、創業1898年の台湾政府による臺灣菸酒股份有限公司（TTL）で、傘下に10以上の蒸留所やワイナリーを持つ老舗の酒類メーカーです（WTO加盟の2002年まで、酒とたばこを専売）。</p>



<p>南投蒸溜所は、1978年に南投酒廠（ワイナリー）の一部に設立されました。台湾のフルーツの価値向上を目的として設立されたワイナリーの主力製品は、フルーツワインやブランデーでした。蒸留所に入ってすぐ右手に目立つ奇抜なワイン樽の建物があり、それが見て取れます。ただ、その向かいに展示してあるステンレス製の蒸留器を見て、ここに何が起きたのかを知りました。</p>



<div class="wp-block-image"><figure class="aligncenter size-large is-resized"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://liqul.com/upimg/2020/10/ttl02-744x1024.jpg" alt="" class="wp-image-4558" width="558" height="768" srcset="https://liqul.com/upimg/2020/10/ttl02-744x1024.jpg 744w, https://liqul.com/upimg/2020/10/ttl02-218x300.jpg 218w, https://liqul.com/upimg/2020/10/ttl02-768x1057.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2020/10/ttl02-1116x1536.jpg 1116w, https://liqul.com/upimg/2020/10/ttl02-1488x2048.jpg 1488w, https://liqul.com/upimg/2020/10/ttl02-696x958.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2020/10/ttl02-1392x1915.jpg 1392w, https://liqul.com/upimg/2020/10/ttl02-1068x1470.jpg 1068w, https://liqul.com/upimg/2020/10/ttl02-305x420.jpg 305w, https://liqul.com/upimg/2020/10/ttl02-610x840.jpg 610w, https://liqul.com/upimg/2020/10/ttl02.jpg 1500w" sizes="auto, (max-width: 558px) 100vw, 558px" /><figcaption>南投蒸溜所のステンレス製蒸留器</figcaption></figure></div>



<p>台湾人の『南投』を印象づける出来事、それが1999年9月21日『921大地震』です。南投酒廠のある南投県を震源地として発生した地震で、マグニチュード7.6と大きく、台湾において20世紀最大の地震になりました。<strong>そのため、南投酒廠でもブランデーを貯蔵した熟成庫も炎上する等壊滅的な打撃を受け、その損失は</strong><strong>40</strong><strong>億NTD</strong><strong>（約150</strong><strong>億円）にまで上ったそうです。</strong></p>



<p>当日は、運よくスコットランドでウイスキー造りを学んできた製造の方に蒸留所内を案内して頂きました。展示されている傷んだブランデー用のステンレス製蒸留器や、生産エリアに高い木が１本しかないのも、不必要に広い従業員駐車場も、全て震災の傷跡だそうです。</p>



<div class="wp-block-image"><figure class="aligncenter size-large is-resized"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://liqul.com/upimg/2020/10/ttl05-713x1024.jpg" alt="" class="wp-image-4566" width="357" height="512" srcset="https://liqul.com/upimg/2020/10/ttl05-713x1024.jpg 713w, https://liqul.com/upimg/2020/10/ttl05-209x300.jpg 209w, https://liqul.com/upimg/2020/10/ttl05-768x1103.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2020/10/ttl05-1070x1536.jpg 1070w, https://liqul.com/upimg/2020/10/ttl05-1426x2048.jpg 1426w, https://liqul.com/upimg/2020/10/ttl05-696x999.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2020/10/ttl05-1392x1999.jpg 1392w, https://liqul.com/upimg/2020/10/ttl05-1068x1534.jpg 1068w, https://liqul.com/upimg/2020/10/ttl05-292x420.jpg 292w, https://liqul.com/upimg/2020/10/ttl05-585x840.jpg 585w, https://liqul.com/upimg/2020/10/ttl05.jpg 1500w" sizes="auto, (max-width: 357px) 100vw, 357px" /><figcaption>製造エリアで唯一生き残った木</figcaption></figure></div>



<p><strong>南投酒廠が経営危機を迎える中、活路を見いだそうとしたのが、台湾国内で流行り始めていたウイスキーでした。</strong>時の工場長が、スコットランドの大学で学んだこともあり、ウイスキー造りに活路を見いだすべく、2008年に従業員食堂を改修して稼働開始したのが南投蒸溜所です。</p>



<h2 class="wp-block-heading">南投蒸溜所の製造方法</h2>



<p><strong>南投蒸溜所の製造方法は、クラシカルなまでにスコットランドの方式ですが、南投県が亜熱帯気候に属すため、一部工程をローカル仕様にカスタマイズしています。</strong></p>



<p>大麦はスコットランドの様々な精麦会社から入札を行って調達しています。ベースとなるウイスキーはノンピートですが、2014年からはピーテッドの大麦も仕入れています。糖化についても、3回麦汁をとり（3回目は次のバッチ用と混ぜる）、8基12万ℓのステンレス発酵槽でディスティラーズイーストを使って発酵させています。発酵は季節に応じて酵母の活性具合が異なることから60～72時間と幅があり、必要に応じて温度管理を行っています。</p>



<p>そして、蒸留器の導入の経緯については、中古の蒸留器で開始したグレンフィディック蒸溜所のように本場スコットランドを彷彿させるようなエピソードがあります。TTLは、海外の蒸留器を導入して蒸留酒の製造を試みたことがあったそうですが、うまくいかず倉庫で10年以上放置していたそうです。</p>



<p>5000ℓのストレートヘッドの初留釜は、花蓮ワイナリーにあったイタリア・フィリッリ社製で、コウリャン酒を作るために導入したグラッパ用の蒸留器、4000ℓと2000ℓのストレートヘッドの再留釜は、桃園ワイナリーにあったスコットランド・フォーサイス社製で、白酒（バイジョウ）を造るため導入した蒸留器です。それらの構成のバランスをとるために、新たにスコットランド・フォーサイス社から8000ℓのストレートヘッドの初留釜を導入しています。そのため、<strong>サイズも形状もメーカーもバラバラという何とも珍しい蒸留器の構成になっています。</strong>なお、蒸留器には熱帯の暑さに対抗すべく、1基の蒸留釜あたり2基のコンデンサーを導入して冷却させるという台湾ならではの設備になっています。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="679" src="https://liqul.com/upimg/2020/10/ttl03-1024x679.jpg" alt="" class="wp-image-4559" srcset="https://liqul.com/upimg/2020/10/ttl03-1024x679.jpg 1024w, https://liqul.com/upimg/2020/10/ttl03-300x199.jpg 300w, https://liqul.com/upimg/2020/10/ttl03-768x509.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2020/10/ttl03-696x461.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2020/10/ttl03-1392x922.jpg 1392w, https://liqul.com/upimg/2020/10/ttl03-1068x708.jpg 1068w, https://liqul.com/upimg/2020/10/ttl03-634x420.jpg 634w, https://liqul.com/upimg/2020/10/ttl03-1268x840.jpg 1268w, https://liqul.com/upimg/2020/10/ttl03.jpg 1500w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption>南投蒸溜所の蒸留器</figcaption></figure>



<p>蒸留の際、ハートは70~75%で採取開始して64%でカットし、平均70%のアルコールのニューメイクを得ます。ピーテッド原酒の場合は64%以下と、より長めに採取します。10月から翌4月の7か月をかけ、40万ℓのアルコールを生産しています。スコットランドのキルホーマン蒸溜所を少し下回るぐらいの生産量です。ちなみに、同じ台湾のカバランは最大950万ℓ製造可能です。</p>



<p>私が見学している際に、スピリッツセーフから直接ピーテッドのスピリッツを飲ませて頂きましたが、その味わいはアルコール度数の強さを感じず、モルティーで上品なスモーキーさ、そして青りんごを思わせるフルーティーさがありました。</p>



<h2 class="wp-block-heading">南投蒸溜所のウイスキー</h2>



<p>南投蒸溜所は、酒類業界での長い歴史によるコネクションから様々な樽を使用しており、約15,000丁貯蔵しています。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="679" src="https://liqul.com/upimg/2020/10/ttl04-1024x679.jpg" alt="" class="wp-image-4560" srcset="https://liqul.com/upimg/2020/10/ttl04-1024x679.jpg 1024w, https://liqul.com/upimg/2020/10/ttl04-300x199.jpg 300w, https://liqul.com/upimg/2020/10/ttl04-768x509.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2020/10/ttl04-696x461.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2020/10/ttl04-1392x922.jpg 1392w, https://liqul.com/upimg/2020/10/ttl04-1068x708.jpg 1068w, https://liqul.com/upimg/2020/10/ttl04-634x420.jpg 634w, https://liqul.com/upimg/2020/10/ttl04-1268x840.jpg 1268w, https://liqul.com/upimg/2020/10/ttl04.jpg 1500w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption>熟成庫</figcaption></figure>



<p>バーボン樽は、見ただけでジムビーム・メーカーズマーク・ワイルドターキー・フォアローゼスと名だたる蒸留所の樽がありました。シェリー樽（バット）も、シーズニングだけでなく、ソレラシステムで使われていた樽も多く保有しています。新樽についても、ケンタッキー州Independent Stave Companyの最高クラスである “The Coopers Reserve”を使用しており、また蒸留所内でも小規模ながらクーパレッジがあるなど、<strong>改めて樽に力を入れていることがわかりました。</strong></p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="679" src="https://liqul.com/upimg/2020/10/ttl06-1024x679.jpg" alt="" class="wp-image-4567" srcset="https://liqul.com/upimg/2020/10/ttl06-1024x679.jpg 1024w, https://liqul.com/upimg/2020/10/ttl06-300x199.jpg 300w, https://liqul.com/upimg/2020/10/ttl06-768x509.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2020/10/ttl06-696x461.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2020/10/ttl06-1392x922.jpg 1392w, https://liqul.com/upimg/2020/10/ttl06-1068x708.jpg 1068w, https://liqul.com/upimg/2020/10/ttl06-634x420.jpg 634w, https://liqul.com/upimg/2020/10/ttl06-1268x840.jpg 1268w, https://liqul.com/upimg/2020/10/ttl06.jpg 1500w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption>Cooper&#8217;s Reserveの新樽</figcaption></figure>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="679" src="https://liqul.com/upimg/2020/10/ttl07-1024x679.jpg" alt="" class="wp-image-4568" srcset="https://liqul.com/upimg/2020/10/ttl07-1024x679.jpg 1024w, https://liqul.com/upimg/2020/10/ttl07-300x199.jpg 300w, https://liqul.com/upimg/2020/10/ttl07-768x509.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2020/10/ttl07-696x461.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2020/10/ttl07-1392x922.jpg 1392w, https://liqul.com/upimg/2020/10/ttl07-1068x708.jpg 1068w, https://liqul.com/upimg/2020/10/ttl07-634x420.jpg 634w, https://liqul.com/upimg/2020/10/ttl07-1268x840.jpg 1268w, https://liqul.com/upimg/2020/10/ttl07.jpg 1500w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption>ソレラ樽</figcaption></figure>



<p>また、自社内のワイナリーの樽や果実のリキュールをつけた樽など、南投蒸溜所でしかできない樽をもっているのも強みです。</p>



<p>それらの樽に、59.5%のニューメイクを詰め熟成させていますが、<strong>熱帯気候らしく天使の分け前は</strong><strong>8%</strong><strong>前後と高く、3</strong><strong>年経過すればしっかり熟成されたウイスキーに仕上がります</strong>。</p>



<p>2007年までは、TTLとして外国の原酒を使ったウイスキーを販売していましたが、2013年からは現在の定番商品となる3～5年熟成の原酒による「オマー」を発売しています。「オマー」は、スコットランドの製造方法を踏襲しているため、敬意を表してゲール語の「琥珀」を冠しています。</p>



<p><strong>その後、ピーテッドや新樽、ライチや梅等の様々なリキュールを熟成させたフルーツカスクや、南投蒸溜所内で育成したBlackQueenという品種を使ったワインのカスク、そして台湾初の年数表記のウイスキーなど、様々なリリースを行っています。また、中華民国総統の就任にあたり、2015年そして2020年に記念ボトルが発売されるのも国営らしいです。</strong></p>



<p>それらウイスキーには、コアなファンがついており、新製品がリリースされる度に、争奪戦が繰り広げられるそうです。</p>



<div class="wp-block-image"><figure class="aligncenter size-large is-resized"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://liqul.com/upimg/2020/10/ttl08-725x1024.jpg" alt="" class="wp-image-4569" width="363" height="512" srcset="https://liqul.com/upimg/2020/10/ttl08-725x1024.jpg 725w, https://liqul.com/upimg/2020/10/ttl08-212x300.jpg 212w, https://liqul.com/upimg/2020/10/ttl08-768x1085.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2020/10/ttl08-696x983.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2020/10/ttl08-297x420.jpg 297w, https://liqul.com/upimg/2020/10/ttl08-594x840.jpg 594w, https://liqul.com/upimg/2020/10/ttl08.jpg 1000w" sizes="auto, (max-width: 363px) 100vw, 363px" /></figure></div>



<h2 class="wp-block-heading">南投蒸溜所の将来</h2>



<p>そんな起死回生の策だったウイスキー造りですが、2013年のウイスキーの発売から世界的な賞を受賞し、経営の立て直しに成功しました。また、現在の蒸留所が1978年設立と古く、また設備の老朽化もあるため、2023年に向けて大幅な改装を計画しています。その将来のイメージ図を見せて頂きましたが、<strong>蒸留棟が西洋の大学や城のような建物に計画されており、また蒸留器も増設を予定しているとのことでビックリしました。</strong><strong>TTL</strong><strong>のウイスキー造りの本気度が伝わってきます。</strong></p>



<p>今後もカバラン蒸溜所と切磋琢磨しながら台湾ウイスキーの名声を高めていくことになると思われるため、その動向に目が離せません。 </p>



<p>※本原稿の作成にあたり、南投蒸溜所の愛好家である西村貴志氏から蒸留所スタッフに、一部製造工程に関する情報確認をして頂きました。この場を借りて感謝申し上げます。</p>



<iframe style="width:120px;height:240px;" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no" src="//rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&amp;bc1=000000&amp;IS2=1&amp;bg1=FFFFFF&amp;fc1=000000&amp;lc1=0000FF&amp;t=liqul-22&amp;language=ja_JP&amp;o=9&amp;p=8&amp;l=as4&amp;m=amazon&amp;f=ifr&amp;ref=as_ss_li_til&amp;asins=B078GMW15D&amp;linkId=7961f0a80a3e659985213dc21bcdd5eb" frameborder="0"></iframe>



<iframe style="width:120px;height:240px;" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no" src="//rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&amp;bc1=000000&amp;IS2=1&amp;bg1=FFFFFF&amp;fc1=000000&amp;lc1=0000FF&amp;t=liqul-22&amp;language=ja_JP&amp;o=9&amp;p=8&amp;l=as4&amp;m=amazon&amp;f=ifr&amp;ref=as_ss_li_til&amp;asins=B01M4QEH94&amp;linkId=79d1b12c0445229ca7ab6c098ee78037" frameborder="0"></iframe><p>The post <a href="https://liqul.com/entry/4556">蒸溜所を通して見る世界：起死回生の策から生まれたウイスキー 南投蒸溜所</a> first appeared on <a href="https://liqul.com">LIQUL - リカル -</a>.</p>]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>蒸溜所を通して見る世界：オーストラリアのワインとビールの伝統から生まれる超新星 スターワード蒸溜所</title>
		<link>https://liqul.com/entry/4453</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[Tatsuya Ishihara]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 16 Sep 2020 15:05:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[ウイスキーコラム]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://liqul.com/?p=4453</guid>

					<description><![CDATA[<p>オーストラリアのウイスキーは、1992年設立のタスマニアのラーク蒸溜所を皮切りに、国中の至る所に蒸留所ができています。各蒸留所の想いやこだわりが込められたウイスキーは飲む人それぞれの琴線に触れるものがあると思いますが、皆 [&#8230;]</p>
<p>The post <a href="https://liqul.com/entry/4453">蒸溜所を通して見る世界：オーストラリアのワインとビールの伝統から生まれる超新星 スターワード蒸溜所</a> first appeared on <a href="https://liqul.com">LIQUL - リカル -</a>.</p>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>オーストラリアのウイスキーは、1992年設立のタスマニアの<a href="https://liqul.com/entry/3861">ラーク蒸溜所</a>を皮切りに、国中の至る所に蒸留所ができています。各蒸留所の想いやこだわりが込められたウイスキーは飲む人それぞれの琴線に触れるものがあると思いますが、皆が口を揃えて言うだろうことは、「高い！！」です。</p>



<p>オーストラリアでは、少量生産や遠隔地からの資材調達等による高コスト体質に加え、飲みすぎ防止の観点から導入されているアルコール度数税Volumetric Taxがあるからです。これはアルコール度数が高ければ高いほど税金が高くなる仕組みであり、純アルコール1ℓあたりに対し、約90豪ドルがかかります。700ml 43%のウイスキーの場合ですと、1ドル75円換算で三千円弱が加わります。</p>



<p><strong>そんな中、『もっと気軽に、もっと自由に楽しめるオーストラリアならではのウイスキーを造れないか……』という想いをもって生まれたのがスターワード蒸溜所です。</strong></p>



<figure class="wp-block-image size-full"><img loading="lazy" decoding="async" width="1500" height="994" src="https://liqul.com/upimg/2020/09/202009-starward1.jpg" alt="" class="wp-image-4455" srcset="https://liqul.com/upimg/2020/09/202009-starward1.jpg 1500w, https://liqul.com/upimg/2020/09/202009-starward1-300x199.jpg 300w, https://liqul.com/upimg/2020/09/202009-starward1-1024x679.jpg 1024w, https://liqul.com/upimg/2020/09/202009-starward1-768x509.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2020/09/202009-starward1-696x461.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2020/09/202009-starward1-1392x922.jpg 1392w, https://liqul.com/upimg/2020/09/202009-starward1-1068x708.jpg 1068w, https://liqul.com/upimg/2020/09/202009-starward1-634x420.jpg 634w, https://liqul.com/upimg/2020/09/202009-starward1-1268x840.jpg 1268w" sizes="auto, (max-width: 1500px) 100vw, 1500px" /><figcaption>スターワード蒸留所外観</figcaption></figure>



<p>メルボルン在住のオーストラリア人の友人が、来日時に持ってきてくれたボトルに魅了され、2019年10月に蒸留所の見学を申し込みさせていただきました。遠路はるばるくるということで、大変ありがたいことに、普段は見せていないエリアも組み込まれたマンツーマンのツアーでした。</p>



<h2 class="wp-block-heading">スターワード蒸溜所の歴史</h2>



<p>スターワード蒸溜所の創設者であるデヴィッド・ヴィターレ氏は、メルボルン在住のイタリア系移民らしく、みんなでワインやビールや食事を楽しむ大家族に育ったそうです。そんな彼はeラーニング事業を展開する会社を経営していましたが、趣味のビール造りを本格的に行うべく、2000年にタスマニアを訪れました。そしてメンターであるタスマニア（今ではオーストラリアの）ウイスキーの父と呼ばれるラーク蒸溜所のビル・ラーク氏に出会い、ウイスキーの多様性に触れ、ウイスキー造りを志すようになりました。この地でラーク氏のもと3年間ウイスキー造りを経験しています。</p>



<p>タスマニアで造られるウイスキーは素晴らしいものと確信していましたが、一方で気軽に飲める価格のものではありませんでした。そこでオーストラリアだけでなく、世界中のみんなに飲んでもらえるウイスキーを造りたいという想いにかられたそうです。</p>



<p>また、もう一人のメンターがジャックダニエルのグローバルブランドディレクターであるクリス・ミドルトン氏です。ミドルトン氏に世界市場におけるオーストラリアのウイスキーの可能性について教わり、2004年にNew World Whisky Distillery Pty Ltdという会社を設立。蒸留所の立ち上げにむけて準備を開始し、2007年にメルボルンで満を持して設立したのがスターワード蒸溜所です。</p>



<p>設立早々にリーマンショックによる不況がありましたが、すぐにキャッシュを生み出すジン製造には手を出さず、今に続く革新的な製造方法とメルボルンの立地を活かしたウイスキーにより、世界的な名声を得ました。2015年からは酒類業界最大手である英・ディアジオからの一部資本参加を得ており、年間生産量も25万ℓとオーストラリアの蒸留所としては大きく、現在も急成長を続けています。</p>



<h2 class="wp-block-heading">スターワード蒸溜所の製造方法　ニューメイク造り</h2>



<p><strong>スターワードのウイスキーの特徴は、蒸留所から1日以内のところで調達した原料でオーストラリアらしさを追求した製造を行っていることです。</strong></p>



<p>オーストラリアらしさの追求としてのこだわりは醪造りです。メルボルンは元々ビール文化が根付いています。創業者も当初はビールの製造を考えていたこともあり、自分たちの追求する香味を有する醪造りに心血を注いでいます。</p>



<p>そのため、メルボルン近郊で栽培された大麦は、ウイスキー用ではなく、ビール用のものを使用しています。また、酵母もブリューワーズイーストを中心として、ディスティラーズイーストも配合し、ステンレス発酵槽で約3日発酵させています。その結果、一般的にはピルスナータイプのビールのような色味の醪になるところ、スターワード蒸溜所ではアンバーエールやペールエールのような濃い色味になります。この醪を飲ませていただきましたが、その強いこだわりもあって、いかにも麦の味わいがしっかりとしていました。</p>



<figure class="wp-block-image size-full"><img loading="lazy" decoding="async" width="1500" height="994" src="https://liqul.com/upimg/2020/09/202009-starward2.jpg" alt="" class="wp-image-4456" srcset="https://liqul.com/upimg/2020/09/202009-starward2.jpg 1500w, https://liqul.com/upimg/2020/09/202009-starward2-300x199.jpg 300w, https://liqul.com/upimg/2020/09/202009-starward2-1024x679.jpg 1024w, https://liqul.com/upimg/2020/09/202009-starward2-768x509.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2020/09/202009-starward2-696x461.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2020/09/202009-starward2-1392x922.jpg 1392w, https://liqul.com/upimg/2020/09/202009-starward2-1068x708.jpg 1068w, https://liqul.com/upimg/2020/09/202009-starward2-634x420.jpg 634w, https://liqul.com/upimg/2020/09/202009-starward2-1268x840.jpg 1268w" sizes="auto, (max-width: 1500px) 100vw, 1500px" /><figcaption>蒸留器</figcaption></figure>



<p>蒸留器については、蒸留所の拡張に伴い新調され、イタリアのフィリッリ社によるカスタマイズされた蒸留器を使用しています。その蒸留器の兜の中には、ワーム式のコンデンサーが内蔵されており、冷却により還流を増やすことで造り分けも可能となっています。ゆっくり蒸留し、しっかりハートをとって造られたニューメイクは、リッチで濃厚なバナナのような味わいがするなど完成度が高く、期待感をもたせる味わいでした。</p>



<h2 class="wp-block-heading">スターワード蒸溜所の製造方法　熟成</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img loading="lazy" decoding="async" width="1500" height="994" src="https://liqul.com/upimg/2020/09/202009-starward3.jpg" alt="" class="wp-image-4457" srcset="https://liqul.com/upimg/2020/09/202009-starward3.jpg 1500w, https://liqul.com/upimg/2020/09/202009-starward3-300x199.jpg 300w, https://liqul.com/upimg/2020/09/202009-starward3-1024x679.jpg 1024w, https://liqul.com/upimg/2020/09/202009-starward3-768x509.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2020/09/202009-starward3-696x461.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2020/09/202009-starward3-1392x922.jpg 1392w, https://liqul.com/upimg/2020/09/202009-starward3-1068x708.jpg 1068w, https://liqul.com/upimg/2020/09/202009-starward3-634x420.jpg 634w, https://liqul.com/upimg/2020/09/202009-starward3-1268x840.jpg 1268w" sizes="auto, (max-width: 1500px) 100vw, 1500px" /><figcaption>熟成庫</figcaption></figure>



<p>そして圧巻なのが樽による熟成です。使用する樽は、メルボルン近隣にあるワイン産地として有名なヤラバレーや、シドニー近くのハンターバレー等50以上のワイナリーから直接買い付けています。オーストラリアのワイナリーは、それぞれに味の志向やポリシーがあり、また国内市場向けと主要輸出先であるアジア市場向けでは味わいの方向性が異なるそうです。<strong>それらワイナリーの樽を仕様（ブドウの品種、樽のトースト、チャーの具合等）で区分けし、内側を蒸気やチャーで簡単に洗浄し、蒸留所に届いて3日～1週間以内にはニューメイクを詰めるそうです。そうすることで、ワイン樽のフレッシュな果実の味わいを最大限に引き出せるそうです。</strong></p>



<p>それらの樽は、1日の気温差が20℃の日もあることから『一日に四季がある』というメルボルンの過酷な環境で熟成させていることから、天使の分け前は最大15%と高く、急速に熟成が進むそうです。そのため、ウイスキーは３～４年で熟成のピークを迎えるそうです。ちなみにオーストラリアの法定熟成年数は2年です。</p>



<h2 class="wp-block-heading">スターワード蒸溜所のウイスキー</h2>



<p>蒸留所見学をしっかりさせていただいた後、期待で胸が膨らむ試飲の時間。</p>



<figure class="wp-block-image size-full"><img loading="lazy" decoding="async" width="1500" height="1125" src="https://liqul.com/upimg/2020/09/202009-starward4.jpg" alt="" class="wp-image-4458" srcset="https://liqul.com/upimg/2020/09/202009-starward4.jpg 1500w, https://liqul.com/upimg/2020/09/202009-starward4-300x225.jpg 300w, https://liqul.com/upimg/2020/09/202009-starward4-1024x768.jpg 1024w, https://liqul.com/upimg/2020/09/202009-starward4-768x576.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2020/09/202009-starward4-80x60.jpg 80w, https://liqul.com/upimg/2020/09/202009-starward4-160x120.jpg 160w, https://liqul.com/upimg/2020/09/202009-starward4-265x198.jpg 265w, https://liqul.com/upimg/2020/09/202009-starward4-696x522.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2020/09/202009-starward4-1392x1044.jpg 1392w, https://liqul.com/upimg/2020/09/202009-starward4-1068x801.jpg 1068w, https://liqul.com/upimg/2020/09/202009-starward4-560x420.jpg 560w, https://liqul.com/upimg/2020/09/202009-starward4-1120x840.jpg 1120w" sizes="auto, (max-width: 1500px) 100vw, 1500px" /></figure>



<p>最初に飲ませて頂いたウイスキーは、フラグシップの「<strong><a href="https://www.amazon.co.jp/%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%89-%E3%83%8E%E3%83%B4%E3%82%A1-41%E5%BA%A6-700ml-%E2%96%A0%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%AA%E3%82%A2%E7%94%A3%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%A2%E3%83%AB%E3%83%88%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%BC/dp/B081VD2SKK/ref=as_li_ss_tl?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&amp;dchild=1&amp;keywords=%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%89+Nova&amp;qid=1600215201&amp;sr=8-1-fkmr0&amp;linkCode=ll1&amp;tag=liqul-22&amp;linkId=59b256771da7904fe4548e68885043c0&amp;language=ja_JP" target="_blank" rel="noreferrer noopener" aria-label="Nova (opens in a new tab)">Nova</a></strong>」です。ワイン樽熟成の3～4年の原酒をステンレスタンクでマリッジさせて、バッチ毎にリリースしています。香り立ちは、フレッシュでフルーティーな紫芋の焼酎を思わせ、味わいはラズベリー様で華やかでスイスイ飲めてしまいます。</p>



<p>また、かつてはオーストラリアン・シェリーと言われ、現在は規制によってアペラと呼ばれる酒精強化ワイン樽の原酒で造られた「<strong><a href="https://www.amazon.co.jp/%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%89-%E3%82%BD%E3%83%AC%E3%83%A9-43%E5%BA%A6-700ml-%E2%96%A0%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%AA%E3%82%A2%E7%94%A3%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%A2%E3%83%AB%E3%83%88%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%BC/dp/B081VDWQR3/ref=as_li_ss_tl?ie=UTF8&amp;linkCode=ll1&amp;tag=liqul-22&amp;linkId=c993bf2e4341f60a01087d9d00adc73e&amp;language=ja_JP" target="_blank" rel="noreferrer noopener" aria-label="Solera (opens in a new tab)">Solera</a></strong>」は、わかりやすいリッチなシェリー樽系のウイスキーで、アプリコットなどのドライフルーツのような甘い味わいが特徴的です。最近アペラを造っているところが少なくなってきているため、オーストラリアでは蒸留所および公式通販限定にしているそうです。</p>



<p>このように、原料を地元で調達することで『オーストラリアらしい味わいと手に取りやすさの両立』を実現していますが、<strong>もともと創設者がＩＴ業界出身ということもあり、Googleの20％ルールを参考に『普段とは異なるウイスキー造り』を行うことで、可能性の更なる追及を行っています。</strong>洋上での熟成も行うなど、挑戦的なウイスキー造りも行っています。</p>



<p>このコンセプトと可能性を更に追求する秘策として2018年にリリースされたのが「<strong><a href="https://www.amazon.co.jp/%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%89-%E3%82%BD%E3%83%AC%E3%83%A9-43%E5%BA%A6-700ml-%E2%96%A0%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%AA%E3%82%A2%E7%94%A3%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%A2%E3%83%AB%E3%83%88%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%BC/dp/B081VDWQR3/ref=as_li_ss_tl?ie=UTF8&amp;linkCode=ll1&amp;tag=liqul-22&amp;linkId=7f75b2bafa2c4b43aa2ef3b58eb14c5a&amp;language=ja_JP" target="_blank" rel="noreferrer noopener" aria-label="Two-Fold (opens in a new tab)">Two-Fold</a></strong>」です。大麦より安い原料である小麦をメルボルン近隣の農家から仕入れ、それらを連続式蒸留機で蒸留してワイン樽で熟成させたグレーンウイスキーを造ります。その小麦グレーン原酒6割と「Nova」用モルト原酒4割をブレンドして仕上げています。その味わいは、小麦のグレーンウイスキーらしいオレンジ系の甘さとワイン樽のベリー系の酸味の融合が図られており、アルコール度数40％にも関わらず飲み応えがありました。</p>



<h2 class="wp-block-heading">スターワード蒸溜所の可能性</h2>



<p>蒸留所としても様々な工夫をもって造り上げた『手に取りやすいオーストラリアらしいウイスキー』として、ストレートだけでなく、もっと自由で気軽な飲み方も提案しています。併設のバーでは、様々なカクテルが提供されています。特に「Two-Fold」で作られたオールドファッションドは、そのオレンジ様とベリー系のハーモニーが絶品でした。また通常の熟成期間を超えるシングルカスクもリリースされており、これらは樽と原酒の個性との相乗効果により、素晴らしく深みのある味わいになっていました。カジュアルドリンカーからコアな愛好家まで、様々なウイスキードリンカーを魅了しています。</p>



<p>一通りの見学、そしてウイスキーの試飲を通じて、改めてスターワード蒸溜所にしかできないスタイルが確立されていると実感しました。<strong>新しいウイスキーの楽しみ方を提示してくれるスターワード蒸溜所、そのフラグシップの名前の通り、ウイスキー界におけるNova（超新星）といえる存在です。</strong>ぜひ、バーや家で様々な楽しみ方をしてみてください。不思議な話ではありますが、オーストラリアのアルコール度数税により、日本で購入した方が圧倒的に安いという現象がおきていますので……。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="683" src="https://liqul.com/upimg/2020/09/202009-starward5-1024x683.jpg" alt="" class="wp-image-4459" srcset="https://liqul.com/upimg/2020/09/202009-starward5-1024x683.jpg 1024w, https://liqul.com/upimg/2020/09/202009-starward5-300x200.jpg 300w, https://liqul.com/upimg/2020/09/202009-starward5-768x513.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2020/09/202009-starward5-696x464.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2020/09/202009-starward5-1392x929.jpg 1392w, https://liqul.com/upimg/2020/09/202009-starward5-1068x713.jpg 1068w, https://liqul.com/upimg/2020/09/202009-starward5-629x420.jpg 629w, https://liqul.com/upimg/2020/09/202009-starward5-1259x840.jpg 1259w, https://liqul.com/upimg/2020/09/202009-starward5.jpg 1500w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption>Nova in Barrel final</figcaption></figure>



<iframe style="width:120px;height:240px;" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no" src="//rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&amp;bc1=000000&amp;IS2=1&amp;bg1=FFFFFF&amp;fc1=000000&amp;lc1=0000FF&amp;t=liqul-22&amp;language=ja_JP&amp;o=9&amp;p=8&amp;l=as4&amp;m=amazon&amp;f=ifr&amp;ref=as_ss_li_til&amp;asins=B081VD2SKK&amp;linkId=823c29d482ed6f84e31db806dd1425eb" frameborder="0"></iframe>



<iframe style="width:120px;height:240px;" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no" src="//rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&amp;bc1=000000&amp;IS2=1&amp;bg1=FFFFFF&amp;fc1=000000&amp;lc1=0000FF&amp;t=liqul-22&amp;language=ja_JP&amp;o=9&amp;p=8&amp;l=as4&amp;m=amazon&amp;f=ifr&amp;ref=as_ss_li_til&amp;asins=B081VDWQR3&amp;linkId=34113914173c6d864b60135dd6ddd9a2" frameborder="0"></iframe><p>The post <a href="https://liqul.com/entry/4453">蒸溜所を通して見る世界：オーストラリアのワインとビールの伝統から生まれる超新星 スターワード蒸溜所</a> first appeared on <a href="https://liqul.com">LIQUL - リカル -</a>.</p>]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>蒸溜所を通して見る世界：アイリッシュウイスキー再興の旗手・ティーリング家とティーリング蒸溜所</title>
		<link>https://liqul.com/entry/4209</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[Tatsuya Ishihara]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 18 Aug 2020 01:40:48 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[ウイスキーコラム]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://liqul.com/?p=4209</guid>

					<description><![CDATA[<p>アイルランドの首都ダブリンには、現在4つの蒸留所が稼働しており、ウイスキーツーリズムが隆盛しています。その中で見学を欠かしてはならないのが、ダブリンに125年ぶりに設立された、リフィー川の南岸リバティー地区のティーリング [&#8230;]</p>
<p>The post <a href="https://liqul.com/entry/4209">蒸溜所を通して見る世界：アイリッシュウイスキー再興の旗手・ティーリング家とティーリング蒸溜所</a> first appeared on <a href="https://liqul.com">LIQUL - リカル -</a>.</p>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="679" src="https://liqul.com/upimg/2020/08/teeling01-1024x679.jpg" alt="" class="wp-image-4211" srcset="https://liqul.com/upimg/2020/08/teeling01-1024x679.jpg 1024w, https://liqul.com/upimg/2020/08/teeling01-300x199.jpg 300w, https://liqul.com/upimg/2020/08/teeling01-768x509.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2020/08/teeling01-696x461.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2020/08/teeling01-1392x922.jpg 1392w, https://liqul.com/upimg/2020/08/teeling01-1068x708.jpg 1068w, https://liqul.com/upimg/2020/08/teeling01-634x420.jpg 634w, https://liqul.com/upimg/2020/08/teeling01-1268x840.jpg 1268w, https://liqul.com/upimg/2020/08/teeling01.jpg 1500w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>アイルランドの首都ダブリンには、現在4つの蒸留所が稼働しており、ウイスキーツーリズムが隆盛しています。その中で見学を欠かしてはならないのが、ダブリンに125年ぶりに設立された、リフィー川の南岸リバティー地区のティーリング蒸溜所です。その蒸留所の外壁に飾られ、またボトルに大きく描かれたエンブレムこそが、ティーリング家の生き様を示していると言えるでしょう。</p>



<h2 class="wp-block-heading">ティーリング家のウイスキー造りの歴史</h2>



<p>1980年代、アイルランドで稼働している南部の主要都市コーク近郊のミドルトン蒸留所と北アイルランドのブッシュミルズ蒸留所はすべて外資の傘下にありました。その様子を複雑な心境で見ていたのがジョン・ティーリング氏でした。</p>



<p>1782年当時に先祖がダブリンで蒸留所を開いていたジョン・ティーリング氏は、70年代のハーバード大学在学中にウイスキー産業について勉強し、いつか自分で蒸留所を持つ夢を持っていました。しかし、その後はアイルランドで女性下着の製造からザンビアで金鉱採掘など、様々な業務経験を積んでいきます。そのような中、1987年にアイルランド政府が所有する工業用アルコールやスピリッツを造っていたケミック・トー（Cemici Toe）蒸溜所が売りに出され、ジョン・ティーリング氏は仲間とともにこれを買い取りました。それを改名したのがクーリー蒸溜所です。</p>



<p>クーリー蒸溜所では、もともとアルコール製造のためにあった4基の連続式蒸留機と、1989年には廃止されたベルファスト近郊にあったオールド・コーマー（Old Comber）蒸溜所から移設した2基の単式蒸留器を改修し、アイリッシュ伝統の3回蒸留ではなく2回蒸留、そしてピートを使ったウイスキーを製造しました。また、ラベルには昔のボンダーズ（Bonders　スコッチでいうボトラーズ）のブランドであったターコネルズなどを展開します。また、博物館であったキルベガン蒸留所を買収し、気炎を上げます。</p>



<p>しかし、宣伝力・ブランド力のないクーリー蒸溜所社は事業展開に行き詰まり、2011年にジム・ビームを所有するフォーチューンブランドに買収されました（そのフォーチューンブランドを2012年に買収したのがサントリーです）。 </p>



<p>ブランド力の無さを痛感したのが、ジョン・ティーリング氏の息子である、ジャックとステファンの兄弟です。そこで、彼らが取った戦略は、蒸留所売却の条件として譲渡された16,000丁の樽と、売却して得た資金を活用して同じく販売が振るわなかったブッシュミルズ蒸溜所の原酒を購入して、ボンダーズとして事業を展開することでした。そしてその原酒のトロピカルフレーバーにより名声を勝ち取り、『ティーリング』というブランドを確立していきました。</p>



<p>そこで満を持して、2015年に設立したのが、ティーリング蒸溜所になります。</p>



<p>ティーリング蒸溜所の見学ツアーにおいては、上記説明がないので、この事前知識をもって臨むと感慨深いと思われます。</p>



<h2 class="wp-block-heading">ティーリング蒸溜所の見学</h2>



<p>蒸留所の建屋の1階には、アイリッシュとダブリンのウイスキーの歴史の展示があり、そこで説明を受けた後に製造現場を見学します。この蒸留所では、ポットスチルウイスキーとシングルモルトウイスキーを製造しています。蒸留所の建屋は大きいものの製造現場自体はコンパクトで、一つの部屋で糖化・発酵・蒸留という主要な製造工程が行われています。蒸留所のマスター・ディスティラーや製造スタッフの多くは、クーリー蒸溜所から移動しており、これまでのノウハウは受け継がれています。</p>



<p>１バッチ3tで約15,000ℓの麦汁を造るといった一般的なプロセスですが、発酵においては珍しい製造方法を行っています。発酵槽を2種備えており、前半は木桶発酵槽で24時間、後半はステンレス製発酵槽でと二段階の発酵を行っています。イーストもディスティラリー酵母と白ワイン酵母を併用するといった、独自のアプローチを行っています。</p>



<p>そうすることで、彼らが望む華やかでフルーティな味わいを作り出しているそうです。そうしてできたアルコール8%の醪を、アイリッシュらしくイタリア・フィリッリ製の3基の単式蒸留器で3回蒸留しています。なお、3基の蒸留器には、兄のジョンの娘たちの名前が付けられています。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="679" src="https://liqul.com/upimg/2020/08/teeling02-1024x679.jpg" alt="" class="wp-image-4212" srcset="https://liqul.com/upimg/2020/08/teeling02-1024x679.jpg 1024w, https://liqul.com/upimg/2020/08/teeling02-300x199.jpg 300w, https://liqul.com/upimg/2020/08/teeling02-768x509.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2020/08/teeling02-696x461.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2020/08/teeling02-1392x922.jpg 1392w, https://liqul.com/upimg/2020/08/teeling02-1068x708.jpg 1068w, https://liqul.com/upimg/2020/08/teeling02-634x420.jpg 634w, https://liqul.com/upimg/2020/08/teeling02-1268x840.jpg 1268w, https://liqul.com/upimg/2020/08/teeling02.jpg 1500w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>年間生産量は50万ℓと生産規模は大きくないですが、2017年より一部バカルディ社に資本提携して販路を拡大していることから、今後は製造規模も拡大していくと思われます。</p>



<p>なお、樽は他の蒸留所のように郊外の集中熟成庫で貯蔵していますが、特別に3丁の樽が蒸留所内に貯蔵されています。一つは、ティーリング蒸溜所としての最初のカスク、そして残りは弟ステファンの娘二人の誕生日に詰められた樽になります。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="679" src="https://liqul.com/upimg/2020/08/teeling04-1024x679.jpg" alt="" class="wp-image-4214" srcset="https://liqul.com/upimg/2020/08/teeling04-1024x679.jpg 1024w, https://liqul.com/upimg/2020/08/teeling04-300x199.jpg 300w, https://liqul.com/upimg/2020/08/teeling04-768x509.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2020/08/teeling04-696x461.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2020/08/teeling04-1392x922.jpg 1392w, https://liqul.com/upimg/2020/08/teeling04-1068x708.jpg 1068w, https://liqul.com/upimg/2020/08/teeling04-634x420.jpg 634w, https://liqul.com/upimg/2020/08/teeling04-1268x840.jpg 1268w, https://liqul.com/upimg/2020/08/teeling04.jpg 1500w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>余談ですが、蒸留所のあるリバティーズ地区は1875年にThe Great Whiskey Fireというウイスキーが引火してダブリンを壊滅させた大火が発生していることから、熟成庫はここに置きたくないのかもしれません。なお、大火での死者数は13名となっていますが、その理由は崩落した熟成庫から流れたウイスキー（一部家畜の糞尿や道路の粉塵まじり）を飲み過ぎたことによる急性アルコール中毒だそうです。</p>



<p>コンパクトな製造設備のため、見学は20分強で終わりますが、以前開催した写真作品展の縁で招待頂いた
“Single Malt Experience”ツアーにおいては、4種のアイリッシュウイスキーについて本格的なレクチャーを受けながらテイスティングをしました。味わいからは、クーリー蒸溜所原酒と思われますが、同蒸溜所の長期熟成によって生まれる圧倒的なパッションフルーツ感によるトロピカルフレーバーに舌鼓を打ちます。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="768" src="https://liqul.com/upimg/2020/08/teeling03-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-4213" srcset="https://liqul.com/upimg/2020/08/teeling03-1024x768.jpg 1024w, https://liqul.com/upimg/2020/08/teeling03-300x225.jpg 300w, https://liqul.com/upimg/2020/08/teeling03-768x576.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2020/08/teeling03-80x60.jpg 80w, https://liqul.com/upimg/2020/08/teeling03-160x120.jpg 160w, https://liqul.com/upimg/2020/08/teeling03-265x198.jpg 265w, https://liqul.com/upimg/2020/08/teeling03-696x522.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2020/08/teeling03-1392x1044.jpg 1392w, https://liqul.com/upimg/2020/08/teeling03-1068x801.jpg 1068w, https://liqul.com/upimg/2020/08/teeling03-560x420.jpg 560w, https://liqul.com/upimg/2020/08/teeling03-1120x840.jpg 1120w, https://liqul.com/upimg/2020/08/teeling03.jpg 1500w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>ツアー後には、樽から直接瓶詰できる体験（短熟・長熟の2種）や蒸留所限定で販売されているギフト、ティーリングのウイスキーを使ったカクテルや追加のテイスティングが楽しめます。もちろん、ティーリング蒸溜所で蒸留したポットスチルウイスキーも飲めます。その味わいは、もう少し熟成させた方がいいですが、将来が楽しみなフルーティさがあります。</p>



<h2 class="wp-block-heading">ティーリング家によるアイリッシュ・ルネサンス</h2>



<p>祖業である蒸留業を復活させたジョン・ティーリング。そしてダブリンに125年ぶりに蒸留所を立ち上げ復活させたジャックとステファン兄弟、蒸留器と樽を通じて蒸留業への愛を授けられた彼らの娘たちによってティーリング家、そしてアイリッシュウイスキーはますます隆盛していくことでしょう。</p>



<p>なお、ジョン・ティーリング氏は、クーリー蒸溜所がグレーン原酒の市場への供給を行わないと宣告したため、ディアジオが売却することになったビール醸造所を買いとって改修し、2015年からグレート・ノーザン蒸溜所を開設しており、クラフト蒸留所への原酒提供を行っています。また、個人でもCeltic Whiskey Shop経由で樽の購入が可能となっています。

そのティーリング蒸溜所のエンブレムは、アイリッシュウイスキーの誇りである単式蒸留器から昇るフェニックス（不死鳥）。それは、ティーリング家だけでなく、アイリッシュウイスキーそのものを体現しているといっても過言ではないでしょう。



</p><p>The post <a href="https://liqul.com/entry/4209">蒸溜所を通して見る世界：アイリッシュウイスキー再興の旗手・ティーリング家とティーリング蒸溜所</a> first appeared on <a href="https://liqul.com">LIQUL - リカル -</a>.</p>]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>蒸溜所を通して見る世界：コミュニティの中心の元紡績工場・ディーンストン蒸溜所</title>
		<link>https://liqul.com/entry/4064</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[Tatsuya Ishihara]]></dc:creator>
		<pubDate>Sat, 18 Jul 2020 03:50:44 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[ウイスキーコラム]]></category>
		<category><![CDATA[ウイスキー]]></category>
		<category><![CDATA[スコッチ]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://liqul.com/?p=4064</guid>

					<description><![CDATA[<p>2012年8月、3度目のスコットランドへ行った際に、エジンバラ、グラスゴー、スターリングの中間という好立地にあり、ビジターセンターがオープンしたばかりのディーンストン蒸溜所を見学しました。 ディーンストン蒸溜所の歴史　  [&#8230;]</p>
<p>The post <a href="https://liqul.com/entry/4064">蒸溜所を通して見る世界：コミュニティの中心の元紡績工場・ディーンストン蒸溜所</a> first appeared on <a href="https://liqul.com">LIQUL - リカル -</a>.</p>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="679" src="https://liqul.com/upimg/2020/07/20200720_01-1024x679.jpg" alt="" class="wp-image-4067" srcset="https://liqul.com/upimg/2020/07/20200720_01-1024x679.jpg 1024w, https://liqul.com/upimg/2020/07/20200720_01-300x199.jpg 300w, https://liqul.com/upimg/2020/07/20200720_01-768x509.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2020/07/20200720_01-696x461.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2020/07/20200720_01-1392x922.jpg 1392w, https://liqul.com/upimg/2020/07/20200720_01-1068x708.jpg 1068w, https://liqul.com/upimg/2020/07/20200720_01-634x420.jpg 634w, https://liqul.com/upimg/2020/07/20200720_01-1268x840.jpg 1268w, https://liqul.com/upimg/2020/07/20200720_01.jpg 1500w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>2012年8月、3度目のスコットランドへ行った際に、エジンバラ、グラスゴー、スターリングの中間という好立地にあり、ビジターセンターがオープンしたばかりのディーンストン蒸溜所を見学しました。</p>



<h2 class="wp-block-heading">ディーンストン蒸溜所の歴史　</h2>



<p>ディーンストン蒸溜所といえば、元紡績工場を改修して造られたことで有名です。ヘリテージツアーでは、その数奇な歴史について蒸留所の紹介動画と蒸溜所長との村の散策を通じて説明していただけます。</p>



<p>ディーンストン村は、第一次産業革命期の1785年に『産業革命の父』と呼ばれるリチャード・アークライトによって設立された紡績工場を中心に、産業コミュニティが形成されていました。最盛時には1500人が工場で働き、ナポレオン戦争時の貨幣不足においては独自貨幣を発行したり、1813年にはスコットランドで最初にガス灯を整備したりするなど、先進的なコミュニティがディーンストンにはありました。また動画では、モノクロ映像とともに賑やかだったころの村の様子について老婆が懐かしそうに語っています。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="679" src="https://liqul.com/upimg/2020/07/20200720_03-1024x679.jpg" alt="" class="wp-image-4069" srcset="https://liqul.com/upimg/2020/07/20200720_03-1024x679.jpg 1024w, https://liqul.com/upimg/2020/07/20200720_03-300x199.jpg 300w, https://liqul.com/upimg/2020/07/20200720_03-768x509.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2020/07/20200720_03-696x461.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2020/07/20200720_03-1392x922.jpg 1392w, https://liqul.com/upimg/2020/07/20200720_03-1068x708.jpg 1068w, https://liqul.com/upimg/2020/07/20200720_03-634x420.jpg 634w, https://liqul.com/upimg/2020/07/20200720_03-1268x840.jpg 1268w, https://liqul.com/upimg/2020/07/20200720_03.jpg 1500w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption>deanstonの町</figcaption></figure>



<p>動画を見た後に蒸留所長と一緒に町を散策しました。工場の動力用に作られた運河、工夫のアパートや責任者の立派な一軒家、紡績工場の備え付けの学校等を実際に見て回ると、<strong>この村がいかに立派で、また紡績工場がコミュニティの中心にあったことがわかりました。</strong></p>



<p>しかし、コミュニティの要となる紡績工場は、第二次産業革命による軽工業の衰退や二つの大戦を経て廃れていき、それにともない村も過疎化していきました。そのような中、1965年に紅茶商であり工場のオーナーであるジェームズ・フィンリー社と、ディーンストン村から程近いタリバーディン蒸溜所のオーナーであるブロディ・ヘップバーン社が町興しとしてDeanston Distillers社を設立し、大戦後のブームに沸くウイスキー造りに参入しました。</p>



<p>このような歴史的な経緯もあり、蒸留所の建物はスコットランドの産業遺産として登録されており、昭和天皇によるスコットランド行幸の際にはこの地を訪問されています。<br><em>※その後、インバー・ゴードン社による買収、ウイスキー不況による閉鎖を経て、1991年から現在に至るまでバーン・スチュアート社傘下です。</em></p>



<p>村の散策が終わった後、欧州最大の水車「スピニング・ジェニー」がかつてあり、1949年からは水力タービンによる発電を行う発電室を見学しました。この蒸留所は、自社で必要な電力を賄うだけでなく、周りのコミュニティの電力も担っています。人生初の発電所の見学がスコットランド、それも蒸留所の中にあるものとは夢にも思いませんでした。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="679" src="https://liqul.com/upimg/2020/07/20200720_02-1024x679.jpg" alt="" class="wp-image-4068" srcset="https://liqul.com/upimg/2020/07/20200720_02-1024x679.jpg 1024w, https://liqul.com/upimg/2020/07/20200720_02-300x199.jpg 300w, https://liqul.com/upimg/2020/07/20200720_02-768x509.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2020/07/20200720_02-696x461.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2020/07/20200720_02-1392x922.jpg 1392w, https://liqul.com/upimg/2020/07/20200720_02-1068x708.jpg 1068w, https://liqul.com/upimg/2020/07/20200720_02-634x420.jpg 634w, https://liqul.com/upimg/2020/07/20200720_02-1268x840.jpg 1268w, https://liqul.com/upimg/2020/07/20200720_02.jpg 1500w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption>発電所内</figcaption></figure>



<h2 class="wp-block-heading">ディーンストン蒸溜所のウイスキー造り</h2>



<p>水力発電による電力供給、そして1960年代創業と比較的新しい蒸留所であることから、製造工程が電子化されているかと思いきや、その実態はまったくの逆でした。今でも7人の職人の経験によって造られており、製造記録もすべて手書きの帳簿で管理されています。この蒸留所の立ちあげ時の経緯から、設備投資において予算が限られていたためだと思いますが、今ではそれが彼らの矜持になっているのだと思いました。</p>



<p>大麦はすべてスコットランド産で、イーストも近隣から仕入れるなど、できる限りローカルコミュニティを意識しています。仕込みは古い形式のオープントップの大型糖化槽で、長い時間をかけて清澄麦汁を採り、発酵もコーテン鋼の大型の発酵槽(60000ℓ)8基で最低85時間かけて行うなど、数多くあるスコッチの蒸留所の中でも製造工程に長い時間をかけています。</p>



<p>また蒸留器も大型の間接加熱式のバルジ型4基で、ラインアームの角度も初留は水平・再留は少し下向きになっており、かつとても長いのが特徴です。</p>



<div class="wp-block-image"><figure class="aligncenter size-large is-resized"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://liqul.com/upimg/2020/07/20200720_05-678x1024.jpg" alt="" class="wp-image-4066" width="509" height="768" srcset="https://liqul.com/upimg/2020/07/20200720_05-678x1024.jpg 678w, https://liqul.com/upimg/2020/07/20200720_05-199x300.jpg 199w, https://liqul.com/upimg/2020/07/20200720_05-768x1160.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2020/07/20200720_05-696x1051.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2020/07/20200720_05-278x420.jpg 278w, https://liqul.com/upimg/2020/07/20200720_05-556x840.jpg 556w, https://liqul.com/upimg/2020/07/20200720_05.jpg 1000w" sizes="auto, (max-width: 509px) 100vw, 509px" /><figcaption>deanstonのスチル</figcaption></figure></div>



<p>これらの点から、ライトでフルーティー、かつモルティな原酒を造ろうとしていることが伺えます。60年代設立当時のウィスキーブームへ対応すべく、ライトなブレンデッド用原酒を大量に造ろうとした意図が見て取れました(今でも、台湾でメジャーな「スコティッシュリーダー」というブレンデッドウィスキーのキーモルトになっています)。</p>



<p>現在、約200万ℓ製造していますが、2000年からは年に1週間だけオーガニックのシングルモルトを製造しており、同蒸留所の人気の製品ラインナップになっています。</p>



<p>そして蒸留所見学のハイライトが熟成庫です。熟成庫はもともと紡績工場の心臓部ともいうべき紡績所でした。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="679" src="https://liqul.com/upimg/2020/07/20200720_04-1024x679.jpg" alt="" class="wp-image-4070" srcset="https://liqul.com/upimg/2020/07/20200720_04-1024x679.jpg 1024w, https://liqul.com/upimg/2020/07/20200720_04-300x199.jpg 300w, https://liqul.com/upimg/2020/07/20200720_04-768x509.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2020/07/20200720_04-696x461.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2020/07/20200720_04-1392x922.jpg 1392w, https://liqul.com/upimg/2020/07/20200720_04-1068x708.jpg 1068w, https://liqul.com/upimg/2020/07/20200720_04-634x420.jpg 634w, https://liqul.com/upimg/2020/07/20200720_04-1268x840.jpg 1268w, https://liqul.com/upimg/2020/07/20200720_04.jpg 1500w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption>熟成庫</figcaption></figure>



<p>紡績所は、木綿が温湿度で劣化しないように工夫されていることから一年中気温差がなく、そのため天使の分け前も2%を切るという理想的な熟成環境とのことです。樽は、ブレンデッド用原酒として使いやすいリフィルのホグスヘッドが中心ですが、シェリーやワイン、ブランデーなどの樽にてフィニッシュを行うことで、さまざまな製品をリリースしています。</p>



<p>そのような冷涼な空間において、蒸留所マネージャーからディーンストン12年を差し出され、目をつむって口に含みながら、頭で12を数えるように言われました。目をつむるとより感覚が研ぎすまされ、あまりの静寂さに耳鳴りすらします。そのような中で味わうウイスキーの香味は、青りんごの果実、穀物様、カモミール、蜂蜜等と素朴な優しさに溢れていました。そして、数え終わった後、蒸留所のマネージャーに言われました。</p>



<p><em><strong>「今あなたが味わっているウイスキーは、今あなたが体感した時と静寂さを経て、造られてきたんだ」 </strong></em></p>



<h2 class="wp-block-heading">再びコミュニティの中心へ</h2>



<p>その後、スコットランドへ行く際には、この蒸留所にあるカフェで食事をしに寄っています。蒸留所はウイスキー愛好家だけでなく、おいしい昼食や紅茶の一杯を楽しみにきた人達で賑わっています。また蒸留所の従業員の多くが、ディーンストンの町で暮らしているそうで、そんな彼らによってディーンストン蒸溜所でクリスマス等の様々なローカルイベントが催されているとのことです。</p>



<p><strong>様々な歴史を経て、元紡績工場は再びコミュニティの中心となっているようです</strong>。</p>



<iframe style="width:120px;height:240px;" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no" src="//rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&amp;bc1=000000&amp;IS2=1&amp;bg1=FFFFFF&amp;fc1=000000&amp;lc1=0000FF&amp;t=liqul-22&amp;language=ja_JP&amp;o=9&amp;p=8&amp;l=as4&amp;m=amazon&amp;f=ifr&amp;ref=as_ss_li_til&amp;asins=B009SS794K&amp;linkId=e168156c67388209f1a02fe379fc2fac" frameborder="0"></iframe>



<iframe style="width:120px;height:240px;" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no" src="//rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&amp;bc1=000000&amp;IS2=1&amp;bg1=FFFFFF&amp;fc1=000000&amp;lc1=0000FF&amp;t=liqul-22&amp;language=ja_JP&amp;o=9&amp;p=8&amp;l=as4&amp;m=amazon&amp;f=ifr&amp;ref=as_ss_li_til&amp;asins=B00CE6TZ22&amp;linkId=37fa0f409e4804a547a53c8dd9410be1" frameborder="0"></iframe>



<iframe style="width:120px;height:240px;" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no" src="//rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&amp;bc1=000000&amp;IS2=1&amp;bg1=FFFFFF&amp;fc1=000000&amp;lc1=0000FF&amp;t=liqul-22&amp;language=ja_JP&amp;o=9&amp;p=8&amp;l=as4&amp;m=amazon&amp;f=ifr&amp;ref=as_ss_li_til&amp;asins=B07K3YQCBJ&amp;linkId=fff188b954dac884cf3abfd0ced395e6" frameborder="0"></iframe><p>The post <a href="https://liqul.com/entry/4064">蒸溜所を通して見る世界：コミュニティの中心の元紡績工場・ディーンストン蒸溜所</a> first appeared on <a href="https://liqul.com">LIQUL - リカル -</a>.</p>]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
	</channel>
</rss>
