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	<title>くりりん - LIQUL - リカル -</title>
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		<title>クライヌリッシュ 14年 46% Re:オフィシャルスタンダードテイスティング</title>
		<link>https://liqul.com/entry/6855</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[くりりん]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 12 Jun 2024 05:49:04 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[ウイスキーコラム]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>ご無沙汰しております。現行品のオフィシャルスタンダードリリースにスポットライトを当て、その変化や魅力を様々な視点から紹介してきた本コラム。更新が（非常に）暫くぶりとなってしまいましたが、この暫くの間にウイスキー市場はシン [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<p>ご無沙汰しております。<br>現行品のオフィシャルスタンダードリリースにスポットライトを当て、その変化や魅力を様々な視点から紹介してきた本コラム。<br>更新が（非常に）暫くぶりとなってしまいましたが、この暫くの間にウイスキー市場はシングルモルトの更なるブランド化が進み、大手、クラフト含めて様々な蒸留所から魅力的なリリースが数多く誕生しています。</p>



<p>しかしボトラーズリリースに目を向けると、2024年現在から5年弱の間であっても、長期熟成原酒の枯渇や、原酒供給が行われなくなった（あるいは限られた）蒸留所も増えたことで、価格高騰と共にリリース数の減少、シークレット表記のリリースが増え、かつてはありふれた銘柄がいつの間にか稀有なものとなっているという市場変化も、昨今の代表的な傾向の1つ。<br>今回取り上げるクライヌリッシュ14年は、まさに上述の変化に当てはまる代表的な銘柄であり、今飲むべきオフィシャルリリースの代表格と言える1本です。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img fetchpriority="high" decoding="async" width="1024" height="768" src="https://liqul.com/upimg/2024/06/クライヌリッシュ14年-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-6856" srcset="https://liqul.com/upimg/2024/06/クライヌリッシュ14年-1024x768.jpg 1024w, https://liqul.com/upimg/2024/06/クライヌリッシュ14年-300x225.jpg 300w, https://liqul.com/upimg/2024/06/クライヌリッシュ14年-768x576.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2024/06/クライヌリッシュ14年-696x522.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2024/06/クライヌリッシュ14年-1392x1044.jpg 1392w, https://liqul.com/upimg/2024/06/クライヌリッシュ14年.jpg 1500w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<h2 class="wp-block-heading">クライヌリッシュ14年 2023年ロット テイスティングコメント</h2>



<p>ややドライで麦芽の香ばしさを伴うスパイシーなトップノート。続いて洋梨やすりおろした林檎を思わせる白色果実、微かに青みがかったニュアンスも。<br>口当たりは甘くとろりとしてオイリー。麦芽、蜂蜜、洋梨を思わせるワクシーな風味が広がる。余韻はほのかにスパイシー、麦芽風味の残滓が若干の野暮ったさ、ほろ苦いウッディネスが甘みを引き締め長く続く。ハイボールにしても香味は伸びて柔らかい麦芽の甘さが悪くない。</p>



<p>クライヌリッシュ蒸留所について……は、専門書籍から酒系ＷＥＢサイトを中心に多数紹介されています。本コラムではブローラ蒸留所の経緯とか、愛好家にとっては親の名前より見たであろう、擦られまくった話を再度擦ることはしませんが、全カットでは話が繋がらないので要点だけ紹介します。</p>



<p>現在のクライヌリッシュ蒸留所の稼働は1967年、基本的にはジョニーウォーカーを中心としたDCL社（現ディアジオ社）傘下のブレンデッドウイスキーの、中核的な構成原酒としての役割を果たしてきました。<br>蒸留所設立の経緯は、1960年代のアメリカ市場でのウイスキー需要増といった背景から。当時の先端的な設備を導入し、ポットスチルは6基（初留容量25,060ℓ、再留容量26,241ℓ）、年間生産量は約350万ℓという記録が残っています。これは旧クライヌリッシュ蒸留所、所謂ブローラ蒸留所のスチルが初留、再留とも13500ℓで1基ずつだったことを考えると、ポットスチルの容量だけで見ても10倍以上の生産力を持つ設備だったことになります。</p>



<p>当時、DCL社はクライヌリッシュ蒸留所以外に、リンクウッドやグレンダランなども新しい設備を建設するなど、グループ全体で積極的な増産に動いていましたが、1970年代後半に入りウイスキーの需要が低迷し始めたことで傘下蒸留所の見直しや原酒調整が行われ、これがいくつかの閉鎖蒸留所を生み出すと共に、ブレンドメーカー、ボトラーズメーカーに提供された原酒が後の様々なリリースに繋がることとなります。</p>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="960" height="638" src="https://liqul.com/upimg/2024/06/クライヌリッシュ蒸留所外観.jpg" alt="" class="wp-image-6858" srcset="https://liqul.com/upimg/2024/06/クライヌリッシュ蒸留所外観.jpg 960w, https://liqul.com/upimg/2024/06/クライヌリッシュ蒸留所外観-300x199.jpg 300w, https://liqul.com/upimg/2024/06/クライヌリッシュ蒸留所外観-768x510.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2024/06/クライヌリッシュ蒸留所外観-696x463.jpg 696w" sizes="(max-width: 960px) 100vw, 960px" /><figcaption class="wp-element-caption">クライヌリッシュ蒸留所外観  Photo by K67</figcaption></figure>



<p>2002年、ディアジオ社のブランド戦略によって、傘下蒸留所のシングルモルトが展開されるようになる中、クライヌリッシュのオフィシャルリリース・シングルモルト14年が発売。<br>しかし当時はシングルモルトブームの兆しがあったとはいえ、基本的にはブレンデッドウイスキー全盛の時代。ブランド確立はこれからという時期でしたので、このリリースは特段大きな話題になるものではなかったと言えます。</p>



<p>一方、ウイスキー需要低迷の時代、大手メーカーから他社に対して供給されていた原酒が、2000年代以降ボトラーズブランドで様々な仕様のシングルモルトとしてリリースされるに至り、愛好家を中心に一定の知名度を持つようになっていきます。<br>勿論、ブローラ蒸留所の姉妹蒸留所という位置づけも、認知のきっかけを担ったことは間違いありませんが、中でも1972年、1982年、1993年等のビンテージの原酒が特に高く評価された結果、その評価を確たるものとしたことに異論の余地はありません。</p>



<p>クライヌリッシュと言えば、ワクシーなフレーバーが個性の1つとして挙げられます。<br>ワクシーを別の表現にするならば、例えば塩も醤油も加えていない、プレーンなお粥を食べたときのような少しのっぺりとしたような穀物由来の甘さに近いですね。<br>なぜクライヌリッシュ蒸留所のリリースにその個性が備わっているのかと言えば、それはポットスチルのネック部分を洗浄しないからという説、あるいは製造設備の違いによるものという説、いくつかの説があります。このワクシー系統の麦芽風味は、大量生産時代前の内陸蒸留所で多く見られた個性であることから、設備がベースを造り、洗浄しないという点がそこに独自の“らしさ”をもたらしているのでは……と予想していますが、真相ははっきりとしていません。</p>



<p>さて、若い熟成年数の原酒では、このワクシーなフレーバーは多少の青臭さ、あるいは野暮ったさに通じるところがありますが、熟成を経ていくなかで樽由来の要素と混ざり合い、蜂蜜からオレンジなどの柑橘類、洋梨、苺、様々な果実を連想させる複雑な香味へと変化していきます。<br>一定の熟成年数を越えたクライヌリッシュの魅力は、単にワクシーというだけでなくその複雑さと香味のスケールにあると言っても過言ではないでしょう。一方で、若いクライヌリッシュは魅力に欠けるかと言うと決してそのようなことはなく。蒸留所限定でリリースされているシングルカスクなど、洗練されつつもワクシーな風味とオーク由来のバニラや柑橘を思わせる要素が混ざり合う、香味に一本筋の通った銘酒であると言えます。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="768" src="https://liqul.com/upimg/2024/06/クライヌリッシュ蒸留所限定品-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-6859" srcset="https://liqul.com/upimg/2024/06/クライヌリッシュ蒸留所限定品-1024x768.jpg 1024w, https://liqul.com/upimg/2024/06/クライヌリッシュ蒸留所限定品-300x225.jpg 300w, https://liqul.com/upimg/2024/06/クライヌリッシュ蒸留所限定品-768x576.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2024/06/クライヌリッシュ蒸留所限定品-696x522.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2024/06/クライヌリッシュ蒸留所限定品-1392x1044.jpg 1392w, https://liqul.com/upimg/2024/06/クライヌリッシュ蒸留所限定品.jpg 1500w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption class="wp-element-caption">クライヌリッシュ蒸留所限定 12年 57.5% ハンドフィルボトル</figcaption></figure>



<p>さて、なぜクライヌリッシュ14年が今飲むべきオフィシャルボトルの代表的な1本かと言えば、それは上述のハウススタイルをしっかりと踏襲し続け、量産品でありながらも同じベクトル上にある香味が主体的なリリースであることと、昨今のクライヌリッシュを取り巻く市場動向が大きく変化したことにあります。</p>



<p>世界的なウイスキー需要増、そして公式ブランドとしてのシングルモルトのブランド化が進んだことで、クライヌリッシュのみならず様々な蒸留所からの他社への原酒提供が行われなくなった、または非常に限られた量となった結果、かつては専門店に行けばありふれたリリースだったクライヌリッシュは、その個性を纏うボトルが滅多に市場に出てこなくなりました。</p>



<p>最近ではシークレットハイランド表記で「実はクライヌリッシュらしい……」とするリリースが見られますが、率直に言ってこの手のリリースは本当にクライヌリッシュであるか疑問符がつくものが多数あります。<br>特に違いが目立つのは2000年蒸留のもの。それはまず、クライヌリッシュのリリース全般に備わっているワクシーな個性が見られず、枯れた草や和紙、異なる傾向の香味のものが目立つこと。さらには20年を越える熟成のシングルカスクリリースでありながら、樽のスペックとボトリング本数の相関が成り立たないことが、疑問の理由として挙げられます。<br>確かに前者だけであれば「ハウススタイルと違う原酒が出来てしまったから、ボトラーズに売った」という説明も成り立つでしょう。<br>しかし特定のボトルを指すものではないですが、例えばホグスヘッド樽（約250ℓ）のシングルカスクの無加水リリースで、ボトリング本数350本というような、樽の容量とボトリング本数の間にエンジェルズシェアを無視したリリースが見られるのも特徴であり、何かと疑問を感じてしまうわけです。</p>



<figure class="wp-block-image size-full is-resized"><img decoding="async" width="960" height="1280" src="https://liqul.com/upimg/2024/06/クライヌリッシュ1972.jpg" alt="" class="wp-image-6857" style="width:450px" srcset="https://liqul.com/upimg/2024/06/クライヌリッシュ1972.jpg 960w, https://liqul.com/upimg/2024/06/クライヌリッシュ1972-225x300.jpg 225w, https://liqul.com/upimg/2024/06/クライヌリッシュ1972-768x1024.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2024/06/クライヌリッシュ1972-696x928.jpg 696w" sizes="(max-width: 960px) 100vw, 960px" /><figcaption class="wp-element-caption">G&#038;M クライヌリッシュ 1972-2016 果実や洋菓子の複雑さと枯れたような要素、最後の飲み頃と言える1本</figcaption></figure>



<p>確かに、30年～40年という長期熟成を経たクライヌリッシュがもつ、ワクシーなフレーバーに溶け込んだ複雑な香味は時間の芸術と言えるものです。1年に数本程度リリースされるクライヌリッシュの名を冠したリリースは非常に高額であり、どうにか近いものをとシークレットリリースに手を出す愛好家の気持ちも非常に良くわかります。<br>ですがここで原点回帰し、オフィシャル現行品の14年を飲んでみてください。確かにまだまだ粗削りなところはありますが、ちゃんとワクシーで、そして大器の片鱗たる複雑さ、果実味も備わっています。<br>なるほど、青い鳥ならぬ山猫は案外身近にいたのか。注ぎたてはちょっと硬さ、あるいは野性味とも言える野暮ったさがありますが、何と言っても“山猫”ですからね！</p><p>The post <a href="https://liqul.com/entry/6855">クライヌリッシュ 14年 46% Re:オフィシャルスタンダードテイスティング</a> first appeared on <a href="https://liqul.com">LIQUL - リカル -</a>.</p>]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>Re-オフィシャルスタンダードテイスティング Vol.14 ダルウィニー15年 愛好家御用達の隠れた銘酒</title>
		<link>https://liqul.com/entry/5853</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[くりりん]]></dc:creator>
		<pubDate>Sat, 09 Oct 2021 08:36:53 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[ウイスキーコラム]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>シングルモルトウイスキーにおける有名銘柄と言えば、マッカラン、グレンフィディック、グレンリベットといったスペイサイド地域の蒸留所がまず候補にあり、後はラフロイグやボウモアといったアイラモルトが加わる感じでしょうか。 こう [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="1378" height="1034" src="https://liqul.com/upimg/2021/10/dalwhinnie_15.jpg" alt="" class="wp-image-5855" srcset="https://liqul.com/upimg/2021/10/dalwhinnie_15.jpg 1378w, https://liqul.com/upimg/2021/10/dalwhinnie_15-300x225.jpg 300w, https://liqul.com/upimg/2021/10/dalwhinnie_15-1024x768.jpg 1024w, https://liqul.com/upimg/2021/10/dalwhinnie_15-768x576.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2021/10/dalwhinnie_15-696x522.jpg 696w" sizes="(max-width: 1378px) 100vw, 1378px" /></figure>



<p>シングルモルトウイスキーにおける有名銘柄と言えば、マッカラン、グレンフィディック、グレンリベットといったスペイサイド地域の蒸留所がまず候補にあり、後はラフロイグやボウモアといったアイラモルトが加わる感じでしょうか。</p>



<p>こうした有名銘柄に共通するのは、世界を代表する酒類メーカーの傘下にあって、販路が世界中に広がっていることです。しかし同様の境遇にあり、その味が愛好家から評価されているにも関わらず、一般的にはほとんど無名という不遇な銘柄もあります。</p>



<p>今回取り上げる<strong><a href="https://www.amazon.co.jp/Dalwhinnie%EF%BC%88%E3%83%80%E3%83%AB%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%8B%EF%BC%8D%EF%BC%89-CL-10493-NVB-%E3%83%80%E3%83%AB%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%8B%E3%83%BC-15%E5%B9%B4-700ml/dp/B00CEZ2HDC?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&amp;crid=2PHX18JFJN9KV&amp;dchild=1&amp;keywords=%E3%83%80%E3%83%AB%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%8B%E3%83%BC+15%E5%B9%B4&amp;qid=1633768536&amp;sprefix=%E3%83%80%E3%83%AB%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%8B%E3%83%BC%2Caps%2C591&amp;sr=8-1&amp;linkCode=ll1&amp;tag=liqul-22&amp;linkId=d87971cc6a0fa899f57e198c22ed91d6&amp;language=ja_JP&amp;ref_=as_li_ss_tl" target="_blank" rel="noreferrer noopener" aria-label="ダルウィニー15 (opens in a new tab)">ダルウィニー15</a></strong>年は、まさにその代表格だと言えます。</p>



<p>トップノートは華やかなオーク香と蜂蜜のアロマ。合わせて麦芽の白い部分や、すりおろした林檎を思わせる品の良いフルーティーさ、微かに柑橘系のアクセント。口当たりは柔らかく、とろりとした粘性があり、香り同様にオーキーな含み香と麦芽風味、蜂蜜を思わせる甘みが主体となって広がる。この辺りがダルウィニーのハウススタイルと言われている個性ですね。 余韻は微かにピーティーでほろ苦い。ドライなウッディさと軽やかな刺激を伴って長く続く。軽やかなオーク香とワクシーな麦芽風味は、ワイングラスに氷を入れてステアするフレグランススタイルで飲むことで一層引き立つのもポイント。勿論、ハイボールも悪くありません。まさにハイランドモルトの代表的キャラクターの一つであり、味だけで言えば有名銘柄を凌ぐクオリティがあることにも異論はないでしょう。</p>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="1378" height="1034" src="https://liqul.com/upimg/2021/10/dalwhinnie_lock.jpg" alt="" class="wp-image-5858" srcset="https://liqul.com/upimg/2021/10/dalwhinnie_lock.jpg 1378w, https://liqul.com/upimg/2021/10/dalwhinnie_lock-300x225.jpg 300w, https://liqul.com/upimg/2021/10/dalwhinnie_lock-1024x768.jpg 1024w, https://liqul.com/upimg/2021/10/dalwhinnie_lock-768x576.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2021/10/dalwhinnie_lock-696x522.jpg 696w" sizes="(max-width: 1378px) 100vw, 1378px" /></figure>



<p>ダルウィニー蒸溜所の創業は1897年と、100年を超える歴史がある密造時代を経た蒸留所の一つです。1926年からはDCL社傘下のJames Buchananがライセンスを有し、ブラック＆ホワイト、ブキャナンズ、ロイヤルハウスホールドら、現代でも愛されるブレンデッドウイスキーのキーモルトとして活用されてきました。</p>



<p>長らくブレンデッドウイスキー向けの蒸留所であったため、シングルモルトの発売は遅く1980年代に入ってから。当時、イギリスではウイスキーの需要が減ったことで原酒の余剰が発生しており、シングルモルトをリリースする蒸留所が増えてきていました。 1988年からはDCL社を買収した旧UD社（現・ディアジオ社）のクラシックモルト6蒸留所に位置付けられ、現代まで続くシングルモルトブランドとして定着しますが、ブレンデッドウイスキーへの供給が優先されているためか、モルトウイスキーのPRは控えめで、知名度も上述の通り。シングルモルトとしての出荷量は、生産量全体の数%程度とも言われています。</p>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="1378" height="1034" src="https://liqul.com/upimg/2021/10/dalwhinnie_old_1980.jpg" alt="" class="wp-image-5859" srcset="https://liqul.com/upimg/2021/10/dalwhinnie_old_1980.jpg 1378w, https://liqul.com/upimg/2021/10/dalwhinnie_old_1980-300x225.jpg 300w, https://liqul.com/upimg/2021/10/dalwhinnie_old_1980-1024x768.jpg 1024w, https://liqul.com/upimg/2021/10/dalwhinnie_old_1980-768x576.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2021/10/dalwhinnie_old_1980-696x522.jpg 696w" sizes="(max-width: 1378px) 100vw, 1378px" /></figure>



<p>（1980年代に発売されたダルウィニー・シングルモルトのファーストリリースと、現行品の15年。初期デザインのボトルは日本国内に全く流通していなかったため、海外から買い付ける以外に手はない。愛好家垂涎の1本である。）</p>



<p>一方で、ダルウィニー蒸溜所を語る上で外せないのが“ワームタブ”の存在です。</p>



<p>ダルウィニー蒸溜所のシングルモルトリリース開始と時をほぼ同じくして、1986年に蒸留所のリニューアルが行われていました。その際蒸留行程で冷却に使用されるワームタブが取り除かれ、シェル＆チューブ式コンデンサー等の最新設備が導入されたわけですが、これによって原酒の味が変わってしまい、1995年には再び旧式のワームタブと取り換えられたというものです。</p>



<p>一般的なワームタブの構造については説明を割愛しますが、ダルウィニー蒸溜所はイギリス国内で最も寒冷（年間平均気温6度）と言われる高地にあり、この環境下で蒸留後の冷却がゆっくり行われることが、ワクシーで重く、麦芽風味と蜂蜜のような甘みのある酒質に繋がっていると言われています。</p>



<p>これを変えて近代的に制御しようとしたところ、味が変わってしまったというわけですが、そこに気づくのに何年もかかるのか、そして何年も操業させ続けるのかと言う疑問は残ります。</p>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="1378" height="919" src="https://liqul.com/upimg/2021/10/dalwhinnie_front.jpg" alt="" class="wp-image-5857" srcset="https://liqul.com/upimg/2021/10/dalwhinnie_front.jpg 1378w, https://liqul.com/upimg/2021/10/dalwhinnie_front-300x200.jpg 300w, https://liqul.com/upimg/2021/10/dalwhinnie_front-1024x683.jpg 1024w, https://liqul.com/upimg/2021/10/dalwhinnie_front-768x512.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2021/10/dalwhinnie_front-696x464.jpg 696w" sizes="(max-width: 1378px) 100vw, 1378px" /></figure>



<p>（ダルウィニー蒸溜所外観。1995年に設置されたワームタブが存在感を放つ。なお、1986年以前は鋳鉄製のタンクだったが木製に変更されている。）</p>



<p>時系列で整理すると。</p>



<p>1986年　蒸留所近代化のための工事を実施。ワームタブ→シェル＆チューブ式コンデンサーへ。</p>



<p>1988年　クラシックモルト発売。</p>



<p>1991年　ビジターセンターがオープン。</p>



<p>1992年～1995年　蒸留所を閉鎖し大規模改修工事を実施。シェル＆チューブ式コンデンサー→ワームタブへ。</p>



<p>シェル＆チューブ式コンデンサーの代わりに導入されたワームタブは、一般的な蒸留設備の配置ではなく、上の写真のように蒸留所の正面に、観光スポットが如く設置されたこと（これによってワームタブまでの距離や水流が変わり、設備の交換だけでは味が戻らなかったという話も）を考えると、どうも純粋に味を復元しようとしただけではなく、様々な思惑が絡み合った結果「ワームタブ」という蒸留所の象徴の一つが選択されたようにも見えてきます。</p>



<p>実際、設備の影響があったとされる時期の蒸留ロットであるダルウィニー15年（2001年～2009年出荷）をテイスティングし、その前後のロットと飲み比べても、特段酒質が崩れていたようには思えませんでした。 勿論、全く効果が無いとは考えにくく、特に近年のダルウィニーにある“洗練されつつもハウススタイルを維持した味わい”を見れば、意味がなかったとも言い切れませんが、仮に設備がそのままで現代に至っていたとして……いやこれは神のみぞ知るところですね。</p>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="1378" height="919" src="https://liqul.com/upimg/2021/10/dalwhinnie_distillery.jpg" alt="" class="wp-image-5856" srcset="https://liqul.com/upimg/2021/10/dalwhinnie_distillery.jpg 1378w, https://liqul.com/upimg/2021/10/dalwhinnie_distillery-300x200.jpg 300w, https://liqul.com/upimg/2021/10/dalwhinnie_distillery-1024x683.jpg 1024w, https://liqul.com/upimg/2021/10/dalwhinnie_distillery-768x512.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2021/10/dalwhinnie_distillery-696x464.jpg 696w" sizes="(max-width: 1378px) 100vw, 1378px" /></figure>



<p>歴史考察はこのくらいにして、最後にダルウィニーというウイスキーが、なぜ愛好家から好まれているのかについて自分の感想をまとめます。</p>



<p>スコッチウイスキー全体を見たとき、銘柄、蒸留所ごとに個性はあるものの、好ましいとされるフレーバーには共通点があります。どちらが鶏で、どちらが卵かはわかりませんが、長い歴史の中でそうしたフレーバーが認知され、それを目指すウイスキー造りが行われることで、各蒸留所のハウススタイルが形成されていったと考えられます。また、現在ほど物流が安定していない時代にあっては、地域ごとに入手できた原料、樽、そして気候の違いもまた、個性に繋がっていったのでしょう。</p>



<p>ダルウィニーはハイランドの代表的なスタイルとも言える、牧歌的な麦芽風味主体の味わいを、シングルモルトがリリースさた1980年代から現行品まで崩していない銘柄の一つです。それは長い歴史の中で形成されたキャラクターの一つであり、我々がスコッチウイスキーに求めている味わいの一つなのです。 メーカーPRが控えめであるため一般的に知られていませんが、結果、ダルウィニーが愛好家御用達の隠れた銘酒となりえ、いい意味での地味さとなって愛される要因にも繋がっています。まさに本コラム、Re-オフィシャルスタンダードテイスティングにうってつけの銘柄でしたね。</p>



<iframe style="width:120px;height:240px;" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no" src="//rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&amp;bc1=000000&amp;IS2=1&amp;bg1=FFFFFF&amp;fc1=000000&amp;lc1=0000FF&amp;t=liqul-22&amp;language=ja_JP&amp;o=9&amp;p=8&amp;l=as4&amp;m=amazon&amp;f=ifr&amp;ref=as_ss_li_til&amp;asins=B00CEZ2HDC&amp;linkId=5a8d47a7865cfa100bef6fab74ef016d" frameborder="0"></iframe>



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			</item>
		<item>
		<title>バランタイン17年 ブレンドの奥深さと“魔法の7柱”の真相：Re-オフィシャルスタンダードテイスティング Vol.13</title>
		<link>https://liqul.com/entry/5700</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[くりりん]]></dc:creator>
		<pubDate>Sat, 31 Jul 2021 05:57:31 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[ウイスキーコラム]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://liqul.com/?p=5700</guid>

					<description><![CDATA[<p>「The Scotch」と称される、ブレンデッドスコッチウイスキーの王道、バランタイン17年。 フルーティーでマイルド。誰が飲んでも美味しいと感じられるだろう整った味わいに加え、ウイスキーを飲まない人でも知っている、絶対 [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<p>「The Scotch」と称される、ブレンデッドスコッチウイスキーの王道、<strong><a href="https://www.amazon.co.jp/%E3%83%90%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%B3-17%E5%B9%B4-700ml-40%E5%BA%A6-%E6%AD%A3%E8%A6%8F%E5%93%81/dp/B005TEY26U?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&amp;dchild=1&amp;keywords=%E3%83%90%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%B3+17%E5%B9%B4&amp;qid=1627710989&amp;sr=8-4&amp;linkCode=ll1&amp;tag=liqul-22&amp;linkId=7e312d836f547ff69e819a3050c88f6f&amp;language=ja_JP&amp;ref_=as_li_ss_tl" target="_blank" rel="noreferrer noopener" aria-label="バランタイン17年 (opens in a new tab)">バランタイン17年</a></strong>。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="768" src="https://liqul.com/upimg/2021/07/kuririn04-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-5705" srcset="https://liqul.com/upimg/2021/07/kuririn04-1024x768.jpg 1024w, https://liqul.com/upimg/2021/07/kuririn04-300x225.jpg 300w, https://liqul.com/upimg/2021/07/kuririn04-768x576.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2021/07/kuririn04-696x522.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2021/07/kuririn04-1392x1044.jpg 1392w, https://liqul.com/upimg/2021/07/kuririn04.jpg 1500w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>フルーティーでマイルド。誰が飲んでも美味しいと感じられるだろう整った味わいに加え、ウイスキーを飲まない人でも知っている、絶対的な知名度と流通量。ですがウイスキーの楽しさに目覚め、様々なボトルを飲むようになると、この銘柄の現行品をあえてテイスティングしようという人は限られている印象があります。</p>



<p>いつでも飲めるからこそ後回しにしてしまう“ウイスキー愛好家あるある”。しかし、様々なウイスキーを飲んだ経験値があってこそ理解できる、奥深さ、面白さを持っているのが、バランタインというウイスキーでもあるのです。 </p>



<h2 class="wp-block-heading">バランタイン17年のキャラクター</h2>



<p>個人的にバランタインに持っている印象は、ブレンデッドスコッチウイスキー随一の“繊細なバランス”です。繊細というとライトで香味の弱い銘柄を連想するかもしれませんが、繊細なのはバランスであって香味ではありません。軸になる香味と、混ざり合う原酒の個性が樽感や加水等で潰されておらず、それぞれ感じ取ることが出来る。いわば、“ブレンダーの技”を感じられる点にあります。</p>



<p>これはオールドボトルの時代から現代に至るまで、ラインナップとしてはファイネストから30年まで一貫しているスタイルと言えますが、現行品の中でその特徴を明確に備えているのは、17年以上のグレードだと感じています。</p>



<p>香りはアメリカンホワイトオークに由来する華やかなフルーティーさとバニラ香や、ナッツを思わせる要素がトップノートにあり、奥には微かなスモーキーさも。口当たりはスムーズでマイルド。スペイサイドモルトの洋梨やすりおろした林檎の果肉、微かにオレンジのニュアンス。ハイランドモルトの熟成感のある品の良い麦芽の甘みと柔らかさ。徐々にグレーンのメロウな甘みと、穀物由来のフレーバーが華やかなオーク香と麦芽風味に混じり、ほのかなピートフレーバーを伴う心地よくドライな余韻へと繋がっていく……。ブレンダーによって造られた、バランスや透明感を感じる香味の造形は、さながらガラス細工を連想させるようでもあります。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="768" src="https://liqul.com/upimg/2021/07/kuririn05-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-5706" srcset="https://liqul.com/upimg/2021/07/kuririn05-1024x768.jpg 1024w, https://liqul.com/upimg/2021/07/kuririn05-300x225.jpg 300w, https://liqul.com/upimg/2021/07/kuririn05-768x576.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2021/07/kuririn05-696x522.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2021/07/kuririn05-1392x1044.jpg 1392w, https://liqul.com/upimg/2021/07/kuririn05.jpg 1500w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption>バランタイン17年のハイボール。冷やすことでオーク香がシャープになり、爽やかな香りと軽快な飲み口が楽しめる。</figcaption></figure>



<p>こうした香味は、樽感が主張しすぎず、それでいて熟成を経た原酒が絶妙なバランスでブレンドされて生み出されるものです。</p>



<p>それはブレンダーの技量もさることながら、他の国のメーカーでは真似できない味わいでもあります。例えば、スコットランドに隣接するアイルランドのウイスキーは酒質の傾向が異なり、日本をはじめアジア地域は温暖な気候故に短期間で樽感が強くなりすぎてしまう。バランタインの味わいは、スコットランドの環境で時間と技術があってこそ造り出せるものであり、バランタイン17年を指して“The Scotch”とは、言い得て妙なのです。</p>



<h2 class="wp-block-heading">魔法の7柱の謎</h2>



<p>さて、バランタイン17年と言えば、“The Scotch”以外にもう一つ、“魔法の7柱”（Ballantine&#8217;s magnificent seven）とする構成原酒に纏わる通称があり、様々なメディアで語られていることから、日本においてはこちらのほうが有名かもしれません。</p>



<p>これは同銘柄が誕生した際、構成原酒に用いられたとされる7つの蒸留所（アードベッグ、グレンカダム、グレンバーギー、スキャパ、バルブレア、プルトニー、ミルトンダフ）を指すもので、誕生以来レシピはほとんど変わっていないと紹介されているケースもあります。</p>



<p>しかし、これらの原酒でバランタイン17年が誕生したかどうかは考察の余地が残されており、構成原酒についても時代ごとで変化してきたと考えられるのです。</p>



<p>例えば、 “魔法の7柱”を構成する蒸留所で、<br>バルブレア　1911年～1948年<br>プルトニー　1930年～1951年<br>グレンバーギー　1925年～1934年<br>これら3蒸留所は、上記の期間、操業を休止していたとされています。</p>



<p>バランタイン17年の発売は1937年。単純に熟成年数で逆算すると、各蒸留所は1920年以前から稼働している必要があります。プルトニーやグレンバーギー蒸溜所は、ストックを考えれば一定期間原酒を使うことは出来ますが、バルブレア蒸溜所に関しては、原酒が使えるようになるのは1948年プラス17年で1965年以降です。1911年の休止前に造られた原酒については、1932年に最後の原酒が熟成庫から払い出されたとする公式記録があることから、発売にあたって原酒を用いることが出来たかは疑問が残ります。 </p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="960" height="638" src="https://liqul.com/upimg/2021/07/kuririn02.jpg" alt="" class="wp-image-5703" srcset="https://liqul.com/upimg/2021/07/kuririn02.jpg 960w, https://liqul.com/upimg/2021/07/kuririn02-300x199.jpg 300w, https://liqul.com/upimg/2021/07/kuririn02-768x510.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2021/07/kuririn02-696x463.jpg 696w" sizes="(max-width: 960px) 100vw, 960px" /></figure>



<p>では“魔法の7柱”とは何か。謎を解く鍵は、ブランドを保有していたカナダのハイラムウォーカー社にあると考えています。</p>



<p>バランタイン17年は、同ブランドが1935年にハイラムウォーカー社の傘下となった後、開発された商品です。当時のアメリカ市場は禁酒法が撤廃され、酒類の需要が爆発的に増加しており、輸出拡大を狙った動きだったと言われています。</p>



<p>その後、1950年代に入るとバランタイン17年は日本を含む世界中に輸出されるようになり、バランタインがスコッチウイスキーの出荷量、世界3位のブランドに成長する一翼を担っていきます。</p>



<p>ハイラムウォーカー社が1930年代当時に傘下とした蒸留所は、グレンバーギーとミルトンダフでした。この2蒸留所は、現代でもバランタインにおける最重要原酒として位置づけられています。</p>



<p>一方で、ブレンドを量産するには原酒の安定調達が必要となるため、同社は輸出を拡大した1950年代に、次々と蒸留所を傘下としていきます。それがアードベッグ、グレンカダム、スキャパ、バルブレア、プルトニーの5蒸留所です。バルブレアに関しては、正式に傘下となるのは1970年ですが、1948年に蒸留所を取得して再稼働させたオーナーは、ハイラムウォーカー社と結びつきが強く、実質的に再稼働後は関連蒸留所であったと考えられます。</p>



<p>つまり“魔法の7柱”全てがバランタインに結び付くのは、1950年代に入ってからであり、17年熟成した原酒が揃うという条件なら、バルブレア蒸溜所の原酒だけでなく、1951年に操業を再開したプルトニー蒸溜所の原酒が熟成する1968年以降を待たなければならなかったのです。</p>



<p>以上の経緯から、バランタイン17年“魔法の7柱”は、ブランドが誕生した当時のものではなく、例えば「ハイラムウォーカー社の関連蒸留所として紹介されたものが、ブランドルーツとして誤って伝わってしまった」など、1950年代以降における輸出時のPRが独り歩きしてしまった結果なのではないかと推測しています。実際、“魔法の7柱”は日本以外（特に欧米）の市場だと、あまり見ない表現でもあります。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="696" src="https://liqul.com/upimg/2021/07/kuririn01-1024x696.jpg" alt="" class="wp-image-5702" srcset="https://liqul.com/upimg/2021/07/kuririn01-1024x696.jpg 1024w, https://liqul.com/upimg/2021/07/kuririn01-300x204.jpg 300w, https://liqul.com/upimg/2021/07/kuririn01-768x522.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2021/07/kuririn01-696x473.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2021/07/kuririn01-1392x947.jpg 1392w, https://liqul.com/upimg/2021/07/kuririn01.jpg 1500w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>（魔法の7柱が使われたと考えられる、ハイラムウォーカー社時代のバランタイン17年のラベル遍歴。左から1960年代、1970年代3種、1980年代前半。一番右の1980年代後半流通時代は、ハイラムウォーカー社からアライド社にブランドが移行しており、ブレンドの傾向も異なる。写真提供:&amp;BAR Old⇔Craft）</p>



<h2 class="wp-block-heading">バランタイン17年の変化と魅力</h2>



<p>バランタインブランドは2009年からペルノリカール社傘下となり、主要原酒もグレンバーギー、ミルトンダフ、グレントファース、スキャパの4蒸留所と変更されています（勿論、スコッチウイスキー業界では原酒の売買が活発であるため、“魔法の7柱”に該当する原酒が継続して使われている可能性も残されています）。</p>



<p>その香味は、オーキーでフルーティー、現代のスコッチウイスキーの中で王道であり、基本の一つと言っても過言ではないキャラクターです。一方、1960年代流通品まで遡ると、熟成した内陸系モルトのフルーティーな香味が軸にあることは変わらないものの、時代によってはシェリー樽由来の甘みが強かったり、スモーキーフレーバーを強く感じたり、はたまた全く異なる個性を感じたりと、明らかな変化も伴ってきました。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="698" src="https://liqul.com/upimg/2021/07/kuririn06-1024x698.jpg" alt="" class="wp-image-5707" srcset="https://liqul.com/upimg/2021/07/kuririn06-1024x698.jpg 1024w, https://liqul.com/upimg/2021/07/kuririn06-300x205.jpg 300w, https://liqul.com/upimg/2021/07/kuririn06-768x524.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2021/07/kuririn06-696x475.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2021/07/kuririn06.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>我々は時に不変であることを美とする傾向がありますが、世界において不変であるものなどなく、様々な要因から大なり小なり変化を重ねているものです。</p>



<p>バランタインについても同様です。バランタイン17年は、17年表記をつけたウイスキーとしては、現存する最古のブランドとされ、80年以上の歴史を持つブランドでありながら、変化がないように語られることもしばしばあります。しかし大事なことは与えられた条件の中で、可能な限り良いものを造ろうとすること。今求められているものを造ろうとすること。バランタイン17年は、そのキャラクターの枠を壊すことなく、求められる味わいへと変化を重ねてきたのではないかと感じます。</p>



<p>それを実現しているブレンダーの仕事の大半は、得てして目立たない、縁の下にあるものだったりします。シングルモルトの個性を探るのも楽しいものですが、ウイスキーを飲みなれた愛好家だからこそ、ブレンデッドウイスキーの表面に見える味わいだけでなく、その裏にあるものに視点を向けてみる。例えるなら本音と建て前。本音の部分を探っていくことで見えてくるブレンドの奥深さが、ウイスキーを飲む楽しさに新しい視点を気づかせてくれるのです。</p>



<p>ロックやハイボールも良いですが、じっくりストレートでテイスティングしてみてください。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="768" src="https://liqul.com/upimg/2021/07/kuririn03-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-5704" srcset="https://liqul.com/upimg/2021/07/kuririn03-1024x768.jpg 1024w, https://liqul.com/upimg/2021/07/kuririn03-300x225.jpg 300w, https://liqul.com/upimg/2021/07/kuririn03-768x576.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2021/07/kuririn03-696x522.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2021/07/kuririn03-1392x1044.jpg 1392w, https://liqul.com/upimg/2021/07/kuririn03.jpg 1500w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>余談：バランタイン17年以上のグレードは、2020年にボトルデザインチェンジが行われている。香味の変化はほとんどないと感じるが、キャップ部分はスクリューキャップとコルクキャップを合体させたような、これまでにない新しい仕様が採用されている。</p>



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			</item>
		<item>
		<title>4輪の薔薇の真実とは？フォアローゼズ シングルバレル：Re-オフィシャルスタンダードテイスティング Vol.12</title>
		<link>https://liqul.com/entry/5593</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[くりりん]]></dc:creator>
		<pubDate>Sat, 12 Jun 2021 15:02:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[ウイスキーコラム]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://liqul.com/?p=5593</guid>

					<description><![CDATA[<p>フォアローゼズ・シングルバレルの味わいと魅力 バーボンウイスキーで個人的に一押しの銘柄が、米国ケンタッキー州ローレンスバーグで造られている、フォアローゼズ・シングルバレルです。 シングルバレルには50%に度数調整された通 [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="768" src="https://liqul.com/upimg/2021/06/001-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-5594" srcset="https://liqul.com/upimg/2021/06/001-1024x768.jpg 1024w, https://liqul.com/upimg/2021/06/001-300x225.jpg 300w, https://liqul.com/upimg/2021/06/001-768x576.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2021/06/001-696x522.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2021/06/001-1392x1044.jpg 1392w, https://liqul.com/upimg/2021/06/001.jpg 1500w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<h2 class="wp-block-heading">フォアローゼズ・シングルバレルの味わいと魅力</h2>



<p> バーボンウイスキーで個人的に一押しの銘柄が、米国ケンタッキー州ローレンスバーグで造られている、<strong><a href="https://www.amazon.co.jp/s?k=%E3%83%95%E3%82%A9%E3%82%A2%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%82%BC%E3%82%BA+%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%90%E3%83%AC%E3%83%AB&amp;__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&amp;crid=2X1DLVFCBVXP3&amp;sprefix=%E3%83%95%E3%82%A9%E3%82%A2%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%82%BC%E3%82%BA%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%90%E3%83%AC%E3%83%AB%2Caps%2C257&amp;linkCode=ll2&amp;tag=liqul-22&amp;linkId=4a1b0bec693425f61f4ef34d41f42c48&amp;language=ja_JP&amp;ref_=as_li_ss_tl" target="_blank" rel="noreferrer noopener" aria-label="フォアローゼズ・シングルバレル (opens in a new tab)">フォアローゼズ・シングルバレル</a></strong>です。</p>



<p>シングルバレルには50%に度数調整された通常リリース品と、様々なレシピと共にバレルストレングスでリリースされる限定品のプライベートセレクションがあり、どちらも1樽から200本程度しかボトリングされない、リリースのタイミングを含めて厳選された1本です。本コラムでは通常リリース品について取り上げますが、機会があればプライベートセレクションも是非飲んで貰いたいです。</p>



<p>熟成期間は7年～9年。熟成のピークを迎えた原酒の香味は華やかでフルーティー。チェリーやカシス、あるいはりんご飴。バーボン特有の新樽熟成に由来するキャラメル等のメローな甘みに混じる甘酸っぱさとスパイシーな刺激、微かな香ばしさ。フォアローゼズは「棘の無い薔薇」とも例えられていますが、ことシングルバレルに感じられる刺激は、美しく咲く薔薇の棘といったところでしょうか。</p>



<p>また、濃厚でしっかりとした骨格があることから、ロックにしても崩れず、加水と温度の変化を合わせて楽しめます。焼き立てのパンケーキにアイスクリームを乗せて食べるような、特性の異なるもの同士が混ざりあうことで生まれる、堪らない美味しさがあります。</p>



<figure class="wp-block-image size-large is-resized"><img decoding="async" src="https://liqul.com/upimg/2021/06/002-1024x795.jpg" alt="" class="wp-image-5595" width="734" height="569" srcset="https://liqul.com/upimg/2021/06/002-1024x795.jpg 1024w, https://liqul.com/upimg/2021/06/002-300x233.jpg 300w, https://liqul.com/upimg/2021/06/002-768x596.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2021/06/002-696x540.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2021/06/002-1392x1080.jpg 1392w, https://liqul.com/upimg/2021/06/002.jpg 1500w" sizes="(max-width: 734px) 100vw, 734px" /><figcaption>シングルバレル通常品（左）とプライベートセレクション（右）。フォアローゼズは2002年からキリン（麒麟麦酒）傘下にあり、バーボンウイスキーのリリースを拡充した。日本市場向け商品の一部は、コスト削減のため現地から原酒を移送し、日本の富士御殿場蒸溜所でボトリングしている。</figcaption></figure>



<h2 class="wp-block-heading">フォアローゼズの特徴と美味しく飲むための工夫</h2>



<p>バーボンウイスキーは、チャーリングしたアメリカンホワイトオークの新樽で熟成させることを法律上義務付けられているため、樽の自由度が高いスコッチやジャパニーズ等に比べて、多くの銘柄で香味に共通点があります。また、スピリッツについても一般的な蒸留所は連続式蒸留機を用いているため、違いが出にくいこともその傾向を後押ししています。ですが、原料の比率や酵母が銘柄、蒸留所ごとに異なっており、香味に全く違いが無いわけではありません。</p>



<p>原料として代表的なものは、コーン、ライ麦、小麦、大麦麦芽。フォアローゼズは2パターンの原料比率と5種類の酵母を使い分けて原酒を蒸留し、これらをブレンドすることで各リリースを構成しています。一方、シングルバレルの通常リリース品の原料比率はコーン60%、ライ麦35%、大麦麦芽5%で、他のバーボンより高いライ麦比率が特徴（他は10～20%程度）。コーンの比率が高い原酒はプレーンな仕上がりとなる傾向があるのに対し、ライ麦比率の高い原酒は華やかでフルーティー、スパイシーな個性が感じられ、複雑な味わいも特徴と言えます。</p>



<p>なお、コアな愛好家の評価としては、近年のバーボンウイスキー（アメリカンウイスキー全般含む）は、香味がドライになっていると言われており、フォアローゼズも例外ではありません。</p>



<p>あくまで個人的な推測ですが、その要因は樽にあるのではないかと考えています。バーボンウイスキーの需要が増えたことで、樹齢が長く、長期間の乾燥を経た良質な樽材の供給が追い付かなくなり、機械乾燥や乾燥期間の短い木材を用いているため、同じ熟成期間では今までのような深みのある味わいが出てこないのではないかと……。</p>



<p>もし近年のバーボンを物足りないなと感じた方は、ウッドスティックを用いてチャーオークフレーバーを後付けすると、一昔前を彷彿とさせるメローで芳醇な味わいが楽しめるようになるのでお勧めです。素のシングルバレルも中々ですが、モノが良い原酒だけにひと手間加えるとさらに良くなります。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="768" src="https://liqul.com/upimg/2021/06/003-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-5596" srcset="https://liqul.com/upimg/2021/06/003-1024x768.jpg 1024w, https://liqul.com/upimg/2021/06/003-300x225.jpg 300w, https://liqul.com/upimg/2021/06/003-768x576.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2021/06/003-696x522.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2021/06/003-1392x1044.jpg 1392w, https://liqul.com/upimg/2021/06/003.jpg 1500w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption>左がアメリカンオークのウッドスティック・Whisky Elementsを5日間ほど使用したもの。色合いはより濃く、微かに赤みがかっており、リッチなフレーバーが楽しめる。40%台の加水品より、度数の高いバーボンとの相性が良い。個人差、銘柄毎の差もあるが、ウッドスティックを入れておくのは1ボトルあたり1週間程度がお薦め。</figcaption></figure>



<h2 class="wp-block-heading">ブランドエピソードの諸説と花言葉</h2>



<p>さて、フォアローゼズと言えば“創業者のプロポーズの返事に、4輪の薔薇のコサージュが使われた。創業者は愛が実った素晴らしい瞬間を、自らのウイスキーのブランド名とした”というロマンティックなエピソードで知られています。</p>



<p>実はこのエピソードは諸説があり、ブランドのルーツとなる酒造会社が立ち上がった当時の関係者4人の名前にRoseがついていたという説や、会社に関連する祭りでダンスを踊った女性4人が薔薇のコサージュを着けていたから、という説まであります。</p>



<p>これらの説は時系列的に合わないところもあるのですが、最も知られているプロポーズエピソードについても、ブランドの創始者ポール・ジョーンズJr氏が、実は“生涯独身”だったという事実があり、確たるルーツは不明とされているのです。</p>



<p>この疑問に対しては、2010年に現地で販売された冊子“Four Roses”に、関係者、血縁者への取材を経てまとめられた、ポール氏の甥にあたるローレンス・ラヴァッレ・ジョーンズ氏（後にポール氏の跡を継いで蒸留所のマネージャーとなる）をモデルとしているプロポーズ説が掲載されています。</p>



<p>時は1880年代中頃。意中の女性に対して5年以上アプローチを続けていたローレンス氏は、これが最後のプロポーズだと、12本の真紅の薔薇の花束と共に「プロポーズを受けてくれるなら薔薇のコサージュを着けて来てほしい」とカードを贈ったそうです。この結果は周知の通り、相手となる女性は“4つの真紅の薔薇”のコサージュを着けて舞踏会に現れ、その後二人は結ばれるのです。</p>



<p>ポール氏がフォアローゼズを商標登録するのは1888年。没年は1895年です。これだけ見れば、後に会社を継ぐ甥の結婚話を商標に用いたということで、時系列的に矛盾はなく。何よりプロポーズを受けて貰えたけれど結婚に至らなかった、という悲劇的展開にならないことも救いがあります。もっとも、同氏とローレンス氏の間には結婚を巡ってひと悶着あったようで、このエピソードの解釈を複雑なものにするのですが……。長くなるので別な機会にまとめます。</p>



<div class="wp-block-image"><figure class="aligncenter size-large is-resized"><img decoding="async" src="https://liqul.com/upimg/2021/06/004-732x1024.jpg" alt="" class="wp-image-5597" width="549" height="768" srcset="https://liqul.com/upimg/2021/06/004-732x1024.jpg 732w, https://liqul.com/upimg/2021/06/004-215x300.jpg 215w, https://liqul.com/upimg/2021/06/004-768x1074.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2021/06/004-1098x1536.jpg 1098w, https://liqul.com/upimg/2021/06/004-696x973.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2021/06/004.jpg 1240w" sizes="(max-width: 549px) 100vw, 549px" /></figure></div>



<p>ウイスキーに限らず、ブランドエピソードは伝聞やその時々の販売戦略によって多少改変されることは珍しくありません。本件についても、プロポーズエピソードが広告として初めて登場するのは、調べた限り商標登録から約半世紀後、禁酒法の明けた1935年頃（上広告画像参照）です。商標を登録したブランド創始者のネームバリューが大きく、実際に結婚した人に置き換わってそのまま使われ続けた可能性は高いと考えられます。</p>



<p>一方で、なぜプロポーズの返事が“4輪の真紅の薔薇”のコサージュだったのでしょうか。</p>



<p>これに関しては、19世紀のアメリカではヴィクトリア朝時代の花言葉が流行しており、赤い薔薇の花言葉は「あなたを愛しています」、4輪の薔薇は「申し出への同意」や「生涯気持ちに変わりはないこと」、赤色は「愛と情熱」を意味していたとされています。現代のように感情を声に出すのはタブーとされた時代の男女間の距離。情熱的でありながら、奥ゆかしさも感じる話です。</p>



<p>※ちなみに、ローレンス氏が贈ったとされる12本の薔薇には「私と結婚してほしい」という意味があります。</p>



<p>以上のように、広く知られたフォアローゼズのプロポーズエピソードですが、“4輪の真紅の薔薇”に込められた本当の意味はちょっとしたトリビアですし、諸説がもたらす歴史考察的な面白さも残されています。どれが正しいということではなく、考察や議論の余地があることが重要。とってつけたものではない、長い時間を経たブランドエピソードは、ウイスキーをより美味しく、そして面白くしてくれるのです。</p>



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			</item>
		<item>
		<title>サントリー・オールド 多様なキャッチコピーに彩られた最古のジャパニーズ：Re-オフィシャルスタンダードテイスティングVol.11</title>
		<link>https://liqul.com/entry/5410</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[くりりん]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 20 Apr 2021 05:34:14 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[ウイスキーコラム]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://liqul.com/?p=5410</guid>

					<description><![CDATA[<p>恋は、遠い日の花火ではない―――。今回ご紹介するサントリー・オールドがどのようなウイスキーか、素性は改めて説明する必要はないかもしれませんが、コラムの本筋にも関わるので少し前置きをさせて頂きます。 サントリー・オールドは [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="875" src="https://liqul.com/upimg/2021/04/old01-1024x875.jpg" alt="" class="wp-image-5411" srcset="https://liqul.com/upimg/2021/04/old01-1024x875.jpg 1024w, https://liqul.com/upimg/2021/04/old01-300x256.jpg 300w, https://liqul.com/upimg/2021/04/old01-768x656.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2021/04/old01-696x595.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2021/04/old01-1392x1190.jpg 1392w, https://liqul.com/upimg/2021/04/old01.jpg 1500w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>恋は、遠い日の花火ではない―――。今回ご紹介する<strong><a href="https://amzn.to/2QjU4pR" target="_blank" rel="noreferrer noopener" aria-label="サントリー・オールド (opens in a new tab)">サントリー・オールド</a></strong>がどのようなウイスキーか、素性は改めて説明する必要はないかもしれませんが、コラムの本筋にも関わるので少し前置きをさせて頂きます。</p>



<p>サントリー・オールドは、1950年にサントリーの前身である寿屋・ウイスキーのハイエンドブランドとして誕生しました。最初にスポットライトが当たったのは、1970年代から1980年代初頭にかけて。日本に第一次洋酒ブームが起こり、好景気が消費を後押しした時代。今まで手が届かなかった嗜好品の数々が身近になった時代であり、同銘柄もまた徐々にその敷居を低くしていきました。</p>



<p>当時の販売量は、1981年に1年間で1000万ケース（約1億3000万本）とも言われています。これは2020年の販売量と比較すると、ハイボールブームであれだけ飲まれている角瓶が約500万ケース。世界規模で消費されているジョニーウォーカーが約1800万ケース。オールド単独で、それもほぼ国内で1000万ケースというのは途方もない数字です。 ちなみに、当時の日本の人口は約1億2000万人でしたから、20歳以上の国民1人が1本以上オールドを飲んでいたことになります。 </p>



<h2 class="wp-block-heading">様々なキャッチコピーと消費低迷</h2>



<p>このように、サントリー・オールドは当時サントリーの収益を支える大黒柱と言える銘柄であったことから、1970年代から2000年代にかけて、新聞、雑誌、TV等で、積極的に広告が展開され、様々なキャッチコピーに彩られたウイスキーとなっていきます。</p>



<p>「10年前は熱燗で一杯やったものですが。」</p>



<p>「人間らしくやりたいな。」</p>



<p>「深く、こく、やわらかい。」</p>



<p>「人生おいしくなってきた。」</p>



<p>「恋は、遠い日の花火ではない。」</p>



<p>……などなど。特にTVCMでは「夜がくる」をBGMに、様々な人間ドラマが描かれているのも印象的でした。そうした経緯もあって、サントリー・オールドは現在第二の人生を歩む方々から、ウイスキーを飲み始めようという若い世代にまで、広く知られている銘柄であり、サントリー・オールドと聞いて連想するキャッチコピーで世代がわかる、と言っても過言ではないかもしれません。</p>



<p>しかし1980年代後半以降は、輸入洋酒の台頭や、ウイスキー消費量の低下等から販売量は下降し続けていただけでなく、一時期あまりに売れすぎたことから「ある種の疑惑」も……。現代ではちょっと調べれば、真偽不明な様々な情報がヒットします。まさに清濁含めて合わせ飲む、“オトナ”な銘柄となっていきました。</p>



<h2 class="wp-block-heading">ジャパニーズウイスキー・サントリーオールド</h2>



<p>さて、今から約10年前、ハイボールブームが起こり、ウイスキー消費量に回復の兆しが見えた時。サントリーが大々的に打ち出したのは角ハイでした。角ハイと絡めて酒屋で推される上位は山崎、白州、知多。下位はトリス。ハイボールブームからジャパニーズウイスキーブームへと繋がった後も、ブームの光がサントリー・オールドを照らすことはなく、かつての大黒柱はひっそりと、一部のファンに愛される大衆酒という位置づけになっていたと言えます。</p>



<p>ところが、2021年に流れが変わる出来事が起こります。 同年2月、日本洋酒酒造組合から“ジャパニーズウイスキーの基準”が発表されたことを受け、2021年4月以降「ジャパニーズウイスキー」及びそれを連想させることが出来るラベル表記が、同基準を満たす銘柄に限定されることとなりました。 </p>



<figure class="wp-block-image size-full"><a href="https://liqul.com/upimg/2021/04/old05.jpg"><img decoding="async" width="1180" height="592" src="https://liqul.com/upimg/2021/04/old05.jpg" alt="" class="wp-image-5415" srcset="https://liqul.com/upimg/2021/04/old05.jpg 1180w, https://liqul.com/upimg/2021/04/old05-300x151.jpg 300w, https://liqul.com/upimg/2021/04/old05-1024x514.jpg 1024w, https://liqul.com/upimg/2021/04/old05-768x385.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2021/04/old05-696x349.jpg 696w" sizes="(max-width: 1180px) 100vw, 1180px" /></a><figcaption>※日本洋酒酒造組合“ウイスキーにおけるジャパニーズウイスキーの表示に関する基準”から第5条部分を引用。<br>※クリックで拡大</figcaption></figure>



<p>同日付のメディア情報によれば、サントリーウイスキーの既存ブランドで「ジャパニーズウイスキー」を名乗れるとされたのは、山崎、白州、知多ら単一蒸溜所銘柄に加えて、ブレンデッドでは響、季、ローヤル、リザーブ、そしてオールドのみ。理由は不明ですが、角瓶以下のグレードはジャパニーズウイスキーのカテゴリーではないとされています。</p>



<p>先に触れたサントリー・オールドにおける「疑惑」には、未熟成の甲類アルコールや添加物をブレンドしているという噂がありました。実際、古い時代のものを手に入れて飲むと、その疑惑を肯定したくなるような味がするのも事実。一方で、ジャパニーズウイスキーの基準では、3年という最低熟成年数に加えて添加物はカラメルのみと整理されており、約40年の時を経て疑惑が晴れることとなったのです。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="768" src="https://liqul.com/upimg/2021/04/old03-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-5413" srcset="https://liqul.com/upimg/2021/04/old03-1024x768.jpg 1024w, https://liqul.com/upimg/2021/04/old03-300x225.jpg 300w, https://liqul.com/upimg/2021/04/old03-768x576.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2021/04/old03-696x522.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2021/04/old03-1392x1044.jpg 1392w, https://liqul.com/upimg/2021/04/old03.jpg 1500w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption>※山崎蒸溜所に展示されている、サントリー・オールドの初期ボトル。50年代のものは難しいが、60年代以降の流通品であれば、その販売本数から現代でもリユース市場に多く出回っている。</figcaption></figure>



<h2 class="wp-block-heading">サントリー・オールドの楽しみ方</h2>



<p>先の基準に照らしてみれば、現存するウイスキーブランドの中で、サントリー・オールドはジャパニーズウイスキーとして最も長い歴史を持ち、本記事掲載時点では最も安価なウイスキーとも位置付けられることとなりました（メーカー希望小売価格：1880円（税別））。</p>



<p>サントリーの販売戦略や、市場の動きはこれから見ていかなければなりませんが、ジャパニーズウイスキーの入門銘柄として紹介されることも増えてくるでしょう。</p>



<p>実は今回のコラム記事は、本来別のスコッチ銘柄を紹介するつもりでした。ですが一連の動きを受けて、本当に久々にサントリー・オールドを飲んでみたところ、あれ？　こんなに美味しかったっけ？　と。</p>



<p>ストレートでは多少物足りない部分もありますが、山崎原酒を思わせる甘くウッディな香りがちゃんとあり、味わいも穏やかにまとまっている。それ以上にロック、そして水割りで真価を発揮するのです。</p>



<p>香味にあった多少の粗さ、ともすれば若干あざとくも感じる甘さがきれいに伸びて、熟成した原酒のニュアンスがふわりと香る心地よさ。ハイボールでさっぱりとさせる楽しみ方とは違う、酒の味が料理の味に馴染んでいく、落ち着きのある味わいと言いますか。こうして飲むものだと位置づければ、なかなかどうして安ウイスキーとは侮れない完成度です。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="768" src="https://liqul.com/upimg/2021/04/old04-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-5414" srcset="https://liqul.com/upimg/2021/04/old04-1024x768.jpg 1024w, https://liqul.com/upimg/2021/04/old04-300x225.jpg 300w, https://liqul.com/upimg/2021/04/old04-768x576.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2021/04/old04-696x522.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2021/04/old04-1392x1044.jpg 1392w, https://liqul.com/upimg/2021/04/old04.jpg 1500w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>かつてサントリー・オールドの販売戦略には、同銘柄を一般家庭のみならず、日本料亭や寿司屋など和食を扱う飲食店に売り込む“二本箸作戦”があり、販売数を伸ばす一手となりました。またその際、ブレンドは和食に合うだけでなく、水割りやロックといった、日本の酒文化に浸透する飲み方を意識して造られたとされています。</p>



<p>現代の<strong><a rel="noreferrer noopener" aria-label="サントリー・オールド (opens in a new tab)" href="https://amzn.to/2QjU4pR" target="_blank">サントリー・オールド</a></strong>は、そのルーツを受け継ぎつつ、当時よりも増えた原酒の種類、幅をもって、さらに進化しているのではないかとも感じます。ラベルに書かれた「A TASTE of The Japanese Tradition (日本伝統の味)」は、ウイスキー単体を指すものだけではないのかもしれません。どうでしょう、今日の終わりはハイボールではなく、水割りで1杯、なんて。 </p>



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			</item>
		<item>
		<title>グレンフィディック12年スペシャルリザーブ 平凡にして非凡な1本：Re-オフィシャルスタンダードテイスティング Vol.10</title>
		<link>https://liqul.com/entry/5119</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[くりりん]]></dc:creator>
		<pubDate>Sat, 23 Jan 2021 12:58:36 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[ウイスキーコラム]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://liqul.com/?p=5119</guid>

					<description><![CDATA[<p>スコッチシングルモルトの中で、定番の熟成年数表記と言えば、10年か12年でしょう。古くは5年や8年がスタンダードで、12年はデラックス扱いでしたが、時代と共に熟成年数表記が伸びて現在に至っています。 そうした定番品の中で [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="849" src="https://liqul.com/upimg/2021/01/kuririn2101-04-1024x849.jpg" alt="" class="wp-image-5124" srcset="https://liqul.com/upimg/2021/01/kuririn2101-04-1024x849.jpg 1024w, https://liqul.com/upimg/2021/01/kuririn2101-04-300x249.jpg 300w, https://liqul.com/upimg/2021/01/kuririn2101-04-768x637.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2021/01/kuririn2101-04-696x577.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2021/01/kuririn2101-04-1392x1154.jpg 1392w, https://liqul.com/upimg/2021/01/kuririn2101-04.jpg 1500w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>スコッチシングルモルトの中で、定番の熟成年数表記と言えば、10年か12年でしょう。古くは5年や8年がスタンダードで、12年はデラックス扱いでしたが、時代と共に熟成年数表記が伸びて現在に至っています。</p>



<p>そうした定番品の中で、価格と味のバランスが優れていると感じる銘柄の一つが、スコットランド最大規模の蒸留所・<strong><a href="https://www.amazon.co.jp/%E3%82%B0%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%A9%E3%83%AA%E3%83%BC%E7%A4%BE-CL-60127-NVB-%E3%82%B0%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%83%E3%82%AF12%E5%B9%B4-%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%AB%E3%83%AA%E3%82%B6%E3%83%BC%E3%83%96-700ml/dp/B00871CV56?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&amp;dchild=1&amp;keywords=%E3%82%B0%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%83%E3%82%AF12%E5%B9%B4%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%AB%E3%83%AA%E3%82%B6%E3%83%BC%E3%83%96&amp;qid=1611406541&amp;sr=8-5&amp;linkCode=ll1&amp;tag=liqul-22&amp;linkId=5306c6ea4c4d9f46f2f731ebe6be578a&amp;language=ja_JP&amp;ref_=as_li_ss_tl" target="_blank" rel="noreferrer noopener" aria-label="グレンフィディックの12年スペシャルリザーブ (opens in a new tab)">グレンフィディックの12年スペシャルリザーブ</a></strong>です。</p>



<p>熟成に使われたアメリカンオーク樽に由来する、洋梨や王林等の青りんごを思わせる華やかなフルーティーさ。微かなレモンピールの爽やかさとほろ苦さ。グレンフィディックの酒質由来の柔らかい麦芽風味も、樽由来のフレーバーに馴染んでおり、コストパフォーマンスの高い1本だと思います。</p>



<div class="wp-block-image"><figure class="aligncenter size-large is-resized"><img decoding="async" src="https://liqul.com/upimg/2021/01/kuririn2101-03-830x1024.jpg" alt="" class="wp-image-5123" width="415" height="512" srcset="https://liqul.com/upimg/2021/01/kuririn2101-03-830x1024.jpg 830w, https://liqul.com/upimg/2021/01/kuririn2101-03-243x300.jpg 243w, https://liqul.com/upimg/2021/01/kuririn2101-03-768x947.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2021/01/kuririn2101-03-696x858.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2021/01/kuririn2101-03.jpg 1200w" sizes="(max-width: 415px) 100vw, 415px" /></figure></div>



<p>酒屋でこうしたフレーバー構成を持つボトルを選ぶなら、グレングラント、アバフェルディ、グレンマレイあたりの10～12年も候補となりますが、国内のどこでも安定して手に入るという点では、グレンフィディックが間違いなく頭一つ以上抜け出ています。</p>



<p>シングルモルト・グレンフィディックとしての年間出荷量は100万ケース以上。ジョニーウォーカー等のブレンデッドウイスキーには及びませんが、シングルモルトとしてはマッカランと並んで世界トップの出荷量でありながら、これだけのクオリティを維持しているというのは凄いことです。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="960" height="638" src="https://liqul.com/upimg/2021/01/kuririn2101-01.jpg" alt="" class="wp-image-5121" srcset="https://liqul.com/upimg/2021/01/kuririn2101-01.jpg 960w, https://liqul.com/upimg/2021/01/kuririn2101-01-300x199.jpg 300w, https://liqul.com/upimg/2021/01/kuririn2101-01-768x510.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2021/01/kuririn2101-01-696x463.jpg 696w" sizes="(max-width: 960px) 100vw, 960px" /></figure>



<p>（グレンフィディック蒸溜所のポットスチルの一部。28基のポットスチルは、形状の違いに加え、加熱方法に蒸気と直火蒸留がある。Photo by K67）</p>



<div class="wp-block-image"><figure class="aligncenter size-large is-resized"><img decoding="async" src="https://liqul.com/upimg/2021/01/image007-768x1024.jpg" alt="" class="wp-image-5125" width="384" height="512" srcset="https://liqul.com/upimg/2021/01/image007-768x1024.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2021/01/image007-225x300.jpg 225w, https://liqul.com/upimg/2021/01/image007-696x928.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2021/01/image007.jpg 960w" sizes="(max-width: 384px) 100vw, 384px" /></figure></div>



<p>（グレンフィディック1970年代流通品（左）と、現行品の12年（右）。香味のベクトルはどちらも同じで、ハウススタイルに大きな転換は見られないが、華やかさは現行品のほうが強く感じられる一方、麦芽風味はオールドボトルのほうが厚く、味わい深い。）</p>



<p>グレンフィディック蒸溜所は、1886年に建設され、1887年のクリスマスに創業を開始。1903年からウィリアム・グラント＆サンズ社の傘下となり、ブレンデッドウイスキーの構成原酒として活用され、1963年にはシングルモルトの輸出を開始。1970年代の洋酒輸入自由化以降は、日本でも広く輸入・販売されて今日に至っています。</p>



<p>酒質やハウススタイルとしては、1960年代に生じた不可解な事象が、愛好家の間でしばしば語り草となりますが、以降は現行品に至るまで連綿と続く、ソフトでフルーティーなハウススタイルを維持しています。</p>



<p>余談ですが、1963年～のくだりは、世界で初めてシングルモルトを発売したかのように語られるケースが散見されますが、これには誤解があります。</p>



<p>現在のシングルモルト表記に分類される商品を、大々的に海外に輸出したという整理では、同ブランドが世界で最初のようです。ですが、国内外問わずとなると、さらに古い蒸留所はいくつも出てきます。 また、当時のグレンフィディックはシングルモルト表記ではなく、STRAIGHT MALT表記であり、その後すぐにPURE MALT表記へと変わります。決してシングルモルトと銘打って販売していたわけでもないため、情報が独り歩きしているようにも……と、文字数もあるのでここらで閑話休題。</p>



<div class="wp-block-image"><figure class="aligncenter size-large is-resized"><img decoding="async" src="https://liqul.com/upimg/2021/01/kuririn2101-02-768x1024.jpg" alt="" class="wp-image-5122" width="384" height="512" srcset="https://liqul.com/upimg/2021/01/kuririn2101-02-768x1024.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2021/01/kuririn2101-02-225x300.jpg 225w, https://liqul.com/upimg/2021/01/kuririn2101-02-1152x1536.jpg 1152w, https://liqul.com/upimg/2021/01/kuririn2101-02-696x928.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2021/01/kuririn2101-02.jpg 1200w" sizes="(max-width: 384px) 100vw, 384px" /></figure></div>



<p>グレンフィディック12年の飲み方で、オススメはハイボールです。</p>



<p>同銘柄は2019年にラベルチェンジを実施。スタイリッシュなボトルと合わせ、ブランドの原点となる発売初期のラベルをモチーフにしたような、白地のラベルデザインへと変更されています。</p>



<p>中身の変化としては、香味とも旧ボトルから見て多少硬さが感じられるようになりましたが、若さが強調されず、むしろよりハイボールに合いやすくなったと感じています。</p>



<p>そしてこのハイボールですが、油で揚げた肉類、あるいはスパイシーで濃い味のB級料理との相性が良いのです。単に料理の味を引き算してさっぱりとさせるだけではない、モルト100%故にフレーバーが残ることで、相乗効果があるように感じています。</p>



<p><strong><a href="https://www.amazon.co.jp/%E3%82%B0%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%A9%E3%83%AA%E3%83%BC%E7%A4%BE-CL-60127-NVB-%E3%82%B0%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%83%E3%82%AF12%E5%B9%B4-%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%AB%E3%83%AA%E3%82%B6%E3%83%BC%E3%83%96-700ml/dp/B00871CV56?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&amp;dchild=1&amp;keywords=%E3%82%B0%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%83%E3%82%AF12%E5%B9%B4%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%AB%E3%83%AA%E3%82%B6%E3%83%BC%E3%83%96&amp;qid=1611406541&amp;sr=8-5&amp;linkCode=ll1&amp;tag=liqul-22&amp;linkId=5306c6ea4c4d9f46f2f731ebe6be578a&amp;language=ja_JP&amp;ref_=as_li_ss_tl" target="_blank" rel="noreferrer noopener" aria-label="グレンフィディック12年スペシャルリザーブ (opens in a new tab)">グレンフィディック12年スペシャルリザーブ</a></strong>は、前述のように流通量の多さか、あるいはピートやシェリー樽といった目を引く個性がないためか、「飲んだことはあるけど、ちゃんとテイスティングしたことはない」と言う愛好家も少なくないように思います。決して軽視はしていないけれど、平凡さから後回しにされがちな定番メニュー……と言ったところでしょうか。ですが、改めて飲んでみると気が付く非凡さが、このウイスキーにはあります。</p>



<p>本コラム“Re-オフィシャルスタンダードテイスティング”の狙いは、原点回帰。各ブランドのスタンダードクラスを振り返って、良いと感じる要素やハウススタイルを紹介していくことにあります。ならば2021年最初のコラムに、<strong><a rel="noreferrer noopener" aria-label="グレンフィディック12 (opens in a new tab)" href="https://www.amazon.co.jp/%E3%82%B0%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%A9%E3%83%AA%E3%83%BC%E7%A4%BE-CL-60127-NVB-%E3%82%B0%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%83%E3%82%AF12%E5%B9%B4-%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%AB%E3%83%AA%E3%82%B6%E3%83%BC%E3%83%96-700ml/dp/B00871CV56?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&amp;dchild=1&amp;keywords=%E3%82%B0%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%83%E3%82%AF12%E5%B9%B4%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%AB%E3%83%AA%E3%82%B6%E3%83%BC%E3%83%96&amp;qid=1611406541&amp;sr=8-5&amp;linkCode=ll1&amp;tag=liqul-22&amp;linkId=5306c6ea4c4d9f46f2f731ebe6be578a&amp;language=ja_JP&amp;ref_=as_li_ss_tl" target="_blank">グレンフィディック12</a></strong>年は適任と言えます。諸々の事情から外飲みをしづらい状況が続いておりますが、だからこそ自宅で気兼ねなく楽しめる、世界で一番売れているスタンダードなモルトはいかがでしょうか。 </p>



<iframe style="width:120px;height:240px;" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no" src="//rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&amp;bc1=000000&amp;IS2=1&amp;bg1=FFFFFF&amp;fc1=000000&amp;lc1=0000FF&amp;t=liqul-22&amp;language=ja_JP&amp;o=9&amp;p=8&amp;l=as4&amp;m=amazon&amp;f=ifr&amp;ref=as_ss_li_til&amp;asins=B00871CV56&amp;linkId=e512b564d6fdc6f1c706dc05e8162463" frameborder="0"></iframe><p>The post <a href="https://liqul.com/entry/5119">グレンフィディック12年スペシャルリザーブ 平凡にして非凡な1本：Re-オフィシャルスタンダードテイスティング Vol.10</a> first appeared on <a href="https://liqul.com">LIQUL - リカル -</a>.</p>]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>キリンウイスキー「陸」「富士」に見る独自の個性と新しい楽しみ方：Re-オフィシャルスタンダードテイスティング Vol.9</title>
		<link>https://liqul.com/entry/5015</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[くりりん]]></dc:creator>
		<pubDate>Sat, 12 Dec 2020 00:15:56 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[ウイスキーコラム]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://liqul.com/?p=5015</guid>

					<description><![CDATA[<p>2020年、ラベルチェンジ含めて様々なリリースがありましたが、純粋な美味しさだけでなく、最も面白さと可能性を感じたリリースが、麒麟麦酒株式会社（以下、「キリン」と表記）から発売されたグレーンウイスキー、「陸」と「富士」で [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="768" src="https://liqul.com/upimg/2020/12/riku02-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-5018" srcset="https://liqul.com/upimg/2020/12/riku02-1024x768.jpg 1024w, https://liqul.com/upimg/2020/12/riku02-300x225.jpg 300w, https://liqul.com/upimg/2020/12/riku02-768x576.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2020/12/riku02-696x522.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2020/12/riku02-1392x1044.jpg 1392w, https://liqul.com/upimg/2020/12/riku02.jpg 1500w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>2020年、ラベルチェンジ含めて様々なリリースがありましたが、純粋な美味しさだけでなく、最も面白さと可能性を感じたリリースが、麒麟麦酒株式会社（以下、「キリン」と表記）から発売されたグレーンウイスキー、<a href="https://www.amazon.co.jp/%E3%82%AD%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%BC-%E9%99%B8-%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%BC-%E6%97%A5%E6%9C%AC-500ml/dp/B085734965/ref=as_li_ss_tl?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&amp;crid=19OEEUWJNF3DU&amp;dchild=1&amp;keywords=%E3%82%AD%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%BC+%E9%99%B8&amp;qid=1607732012&amp;sprefix=%E3%82%AD%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%BC%E3%80%8C%E9%99%B8,aps,526&amp;sr=8-5&amp;linkCode=ll1&amp;tag=liqul-22&amp;linkId=9f32db4b39284adf5846c93c59d4c6d2&amp;language=ja_JP" target="_blank" rel="noreferrer noopener" aria-label="「陸」 (opens in a new tab)"><strong>「陸」</strong></a>と<strong><a href="https://amzn.to/2LsYB6C" target="_blank" rel="noreferrer noopener" aria-label="「富士」 (opens in a new tab)">「富士」</a></strong>です。</p>



<h2 class="wp-block-heading">グレーンウイスキーの特徴と傾向</h2>



<p>グレーンウイスキーはコーンや小麦などの穀物を原料とし、連続式蒸留機を用いて造られるウイスキーです。しかし一口にグレーンウイスキーと言っても、その香味はスコッチのブレンドに使われるソフトでメロー、あるいはライトな系統のものと、ダブラー等の独自の設備や酵母の違い等によって、穀物由来のフレーバーに重みや華やかさが残る、アメリカンウイスキー系統の特徴を備えたもの、大きく2系統に分類出来ると感じています。</p>



<p>日本のウイスキーメーカーでは、サントリー、ニッカ、そしてキリンの3社がグレーンウイスキーを製造・販売していますが、先の整理で既存のリリースを見てみると、スコットランド寄りの個性を持つサントリーとニッカのリリースに対して、今回キリンから発売された2銘柄からは、後述の通りアメリカ寄りのキャラクターが感じられます。</p>



<p>これは、ニッカやサントリーのウイスキーがスコットランドで修行を経た竹鶴政孝氏をルーツとするのに対し、キリンのウイスキー造りは、アメリカンウイスキーで大きなシェアを獲得した、カナダに本拠地を持つシーグラムグループとの合弁会社設立で始まったことを考えれば、各社のルーツが現代のリリースにも表れているようで興味深い違いだといえます。<br>(補足：各社原酒の造り分けをしているため、保有する原酒が必ずしも2系統のどちらかに限定されるわけではありません。)</p>



<div class="wp-block-image"><figure class="aligncenter size-large is-resized"><img decoding="async" src="https://liqul.com/upimg/2020/12/riku01-826x1024.jpg" alt="" class="wp-image-5017" width="620" height="768" srcset="https://liqul.com/upimg/2020/12/riku01-826x1024.jpg 826w, https://liqul.com/upimg/2020/12/riku01-242x300.jpg 242w, https://liqul.com/upimg/2020/12/riku01-768x952.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2020/12/riku01-696x863.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2020/12/riku01.jpg 1200w" sizes="(max-width: 620px) 100vw, 620px" /></figure></div>



<h2 class="wp-block-heading">「富士」「陸」それぞれの味わい</h2>



<p>富士御殿場蒸溜所のグレーン原酒でのみ構成されている、シングルグレーンウイスキー<strong><a href="https://amzn.to/2LsYB6C" target="_blank" rel="noreferrer noopener" aria-label="「富士」 (opens in a new tab)">「富士」</a></strong>は、同蒸溜所で造られるライト、ミディアム、ヘビー、3タイプのグレーン原酒をブレンドして造られています。</p>



<p>口に含むとミディアム、ヘビータイプグレーンの個性である、バーボンウイスキーのような重みのある穀物感と合わせ、甘酸っぱい果実のペーストのような風味があり、エステリーで華やかなアロマとビターなウッディネスが全体を包み込みます。グレーンウイスキーでありながら短調でなく多層的で、熟成したバーボンとカナディアンウイスキーの中間のような、独特の美味しさとバランスの取れた味わいが広がります。オススメの飲み方はストレート、香味に厚みがあるのでロックでも長く楽しめるでしょう。</p>



<p>一方、富士よりも低価格帯となる<strong><a href="https://www.amazon.co.jp/%E3%82%AD%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%BC-%E9%99%B8-%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%BC-%E6%97%A5%E6%9C%AC-500ml/dp/B085734965/ref=as_li_ss_tl?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&amp;crid=19OEEUWJNF3DU&amp;dchild=1&amp;keywords=%E3%82%AD%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%BC+%E9%99%B8&amp;qid=1607732012&amp;sprefix=%E3%82%AD%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%BC%E3%80%8C%E9%99%B8,aps,526&amp;sr=8-5&amp;linkCode=ll1&amp;tag=liqul-22&amp;linkId=9f32db4b39284adf5846c93c59d4c6d2&amp;language=ja_JP" target="_blank" rel="noreferrer noopener" aria-label="「陸」 (opens in a new tab)">「陸」</a></strong>は、富士御殿場蒸溜所のグレーンウイスキーに加えて、海外から輸入されたグレーンウイスキーがブレンドされた、言わばワールドブレンデッドグレーンです。</p>



<p>熟成感については富士に比べて若く、香り立ちもドライで、ストレートでは粗さが目立ちますが、ベースにあるのは穀物由来のコクのある甘みとオレンジ系の樽香。メーカーが「自由に楽しんでほしい」と飲み方も紹介しているように、ロックやハイボール、これからの季節はお湯割り等、様々なシーンに対応する楽しみ方で良さを引き出せることが魅力であると感じます。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="994" height="716" src="https://liqul.com/upimg/2020/12/kirin_riku_label.jpg" alt="" class="wp-image-5016" srcset="https://liqul.com/upimg/2020/12/kirin_riku_label.jpg 994w, https://liqul.com/upimg/2020/12/kirin_riku_label-300x216.jpg 300w, https://liqul.com/upimg/2020/12/kirin_riku_label-768x553.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2020/12/kirin_riku_label-696x501.jpg 696w" sizes="(max-width: 994px) 100vw, 994px" /></figure>



<p>(陸の表ラベル。両サイドにブレンダーからのメッセージやオススメの飲み方が書かれている。また、あえて“WHISKEY”表記を使う等、様々な狙いが見え隠れするのも面白い。ラベル提供：キリンホールディングス株式会社)</p>



<h2 class="wp-block-heading">グレーンウイスキーで広がるウイスキーライフ</h2>



<p>単体で飲んでも十分高いクオリティを備えた2銘柄ですが、今回のポイントはそれだけではなく、冒頭で述べた面白さ、可能性にあります。</p>



<p>特に自宅にウイスキーを複数所有するような、“趣味としてウイスキーを楽しんでいる愛好家”にとっては、こうしたグレーンウイスキーが手軽に手に入ることが、ウイスキーライフの更なる充実にも繋がるのです。</p>



<p>例えば、モルト６：陸４の程度の比率で市販のスタンダード品2～3銘柄を掛け合わせ、自分好みのオリジナルブレンドを作ってみたり。市販のミニ樽を使った陸や富士の追加熟成は、使われているアメリカンホワイトオーク材とアメリカンタイプのウイスキーとの相性の良さから、下手にモルトの若い原酒を入れるより失敗は少なく、樽出しの原酒をいつでも飲める環境は、まさに愛好家垂涎といえます。</p>



<p>グレーンウイスキーのリリースは、国内外を含めると珍しいものではなくなりましたが、価格、風味等の関係から、すべてに上述の提案が出来るわけではありませんでした。単調、あるいは没個性的ともいわれるグレーンウイスキーも、ブレンデッドウイスキーのように他の何かと繋がることで、多くの可能性を秘めているのです。</p>



<p>グレーンウイスキーだから、一般普及品だから、と侮ることなかれですね。</p>



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<iframe style="width:120px;height:240px;" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no" src="//rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&amp;bc1=000000&amp;IS2=1&amp;bg1=FFFFFF&amp;fc1=000000&amp;lc1=0000FF&amp;t=liqul-22&amp;language=ja_JP&amp;o=9&amp;p=8&amp;l=as4&amp;m=amazon&amp;f=ifr&amp;ref=as_ss_li_til&amp;asins=B087LY35CX&amp;linkId=fe563429e73d9b402206bbfa4a8abb58" frameborder="0"></iframe><p>The post <a href="https://liqul.com/entry/5015">キリンウイスキー「陸」「富士」に見る独自の個性と新しい楽しみ方：Re-オフィシャルスタンダードテイスティング Vol.9</a> first appeared on <a href="https://liqul.com">LIQUL - リカル -</a>.</p>]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>ニッカウイスキー「竹鶴」＆「セッション」：Re-オフィシャルスタンダードテイスティング Vol.8</title>
		<link>https://liqul.com/entry/4824</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[くりりん]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 20 Nov 2020 09:02:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[ウイスキーコラム]]></category>
		<category><![CDATA[ウイスキー]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://liqul.com/?p=4824</guid>

					<description><![CDATA[<p>看板商品のリニューアルと新ブランドの登場 ニッカウヰスキー（アサヒビール）から、6年ぶりとなる新ブランド「ニッカ・セッション」が発売されました。また、遡ること約半年前には、看板商品となっている「竹鶴ピュアモルト」の大幅な [&#8230;]</p>
<p>The post <a href="https://liqul.com/entry/4824">ニッカウイスキー「竹鶴」＆「セッション」：Re-オフィシャルスタンダードテイスティング Vol.8</a> first appeared on <a href="https://liqul.com">LIQUL - リカル -</a>.</p>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<h2 class="wp-block-heading">看板商品のリニューアルと新ブランドの登場</h2>



<p>ニッカウヰスキー（アサヒビール）から、6年ぶりとなる新ブランド「<strong><a href="https://www.amazon.co.jp/s/ref=as_li_ss_tl?k=%E3%83%8B%E3%83%83%E3%82%AB+%E3%82%BB%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3&amp;__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&amp;ref=nb_sb_noss_1&amp;linkCode=ll2&amp;tag=liqul-22&amp;linkId=7a816008d94f51ca0ec544de69ea85f0&amp;language=ja_JP" target="_blank" rel="noreferrer noopener" aria-label="ニッカ・セッション (opens in a new tab)">ニッカ・セッション</a></strong>」が発売されました。また、遡ること約半年前には、看板商品となっている「竹鶴ピュアモルト」の大幅なリニューアルが行われており、今年はニッカウヰスキーからブレンデッドモルトウイスキーの新商品が2銘柄リリースされています。</p>



<p>今回のコラムでは、この2銘柄に焦点を当てつつ、そのルーツとも言えるリニューアル前の竹鶴ピュアモルト（以下、「旧竹鶴ピュアモルト」と表記）との飲み比べも行い、ニッカウヰスキーが目指す新しいウイスキーのキャラクターを探っていきます。 </p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="840" src="https://liqul.com/upimg/2020/11/taketsuru-session-1024x840.jpg" alt="" class="wp-image-4831" srcset="https://liqul.com/upimg/2020/11/taketsuru-session-1024x840.jpg 1024w, https://liqul.com/upimg/2020/11/taketsuru-session-300x246.jpg 300w, https://liqul.com/upimg/2020/11/taketsuru-session-768x630.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2020/11/taketsuru-session-696x571.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2020/11/taketsuru-session-1392x1141.jpg 1392w, https://liqul.com/upimg/2020/11/taketsuru-session.jpg 1500w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>ブレンデッドモルトウイスキーは、読んで字のごとくモルト原酒100%で構成される、ブレンデッドウイスキーです。</p>



<p>竹鶴ピュアモルトの原酒構成は余市蒸溜所と宮城峡蒸溜所のモルト原酒で、飲みやすさとモルトの個性、重厚さとの両立を目指し、ニッカ・セッションは&nbsp;「こうあるべき」という先入観に捕らわれず、これまでにない新しいウイスキーをつくることをテーマに、これら2蒸溜所に加えてスコットランド産のモルト原酒（主にベンネヴィス蒸溜所）をブレンド。飲みやすいだけでなく、様々な原酒の個性が織りなす多層的な味わいが、複数の演奏者による異なるメロディーの融合をイメージしてブレンドされています。</p>



<p>飲んでみると、使用できる原酒に制限のある中で、両銘柄とも各原酒のフレーバーが調和し、破綻せず、若さも目立たない飲みやすい仕上がりとなっています。</p>



<p>竹鶴ピュアモルトは厚みのある口当たりから、力強くほのかに香ばしさを伴うバランスの取れたモルティーさが、ニッカ・セッションは軽やかな香り立ちで、品の良いモルティーさと特徴的なフルーティーさがあり、余韻にかけてはどちらもピートフレーバーがスモーキーかつビターに全体を引き締めています。グレーン原酒を使わずモルト原酒だけのブレンドをまとめるのは難しいのですが、ニッカウヰスキーがこれまでのリリースを通じ、培ってきたノウハウやプロの技術を感じる仕上がりとも言えます。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="960" height="638" src="https://liqul.com/upimg/2020/11/bennevis.jpg" alt="" class="wp-image-4826" srcset="https://liqul.com/upimg/2020/11/bennevis.jpg 960w, https://liqul.com/upimg/2020/11/bennevis-300x199.jpg 300w, https://liqul.com/upimg/2020/11/bennevis-768x510.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2020/11/bennevis-696x463.jpg 696w" sizes="(max-width: 960px) 100vw, 960px" /><figcaption>ベンネヴィス蒸溜所外観。ニッカウヰスキー傘下で新設したビジターセンターの文字も見える<br>Photo by K67</figcaption></figure>



<h2 class="wp-block-heading">ニッカウヰスキーとベンネヴィス蒸溜所 </h2>



<p>2銘柄に共通するフレーバーをもたらしているのが、力強く男性的な特徴を持つ余市と、ソフトで柔らかい女性的な宮城峡の原酒です。この2蒸溜所については改めて紹介する必要はないでしょう。一方、両リリースを語る上で避けて通れないのが、もう一つの蒸溜所・ベンネヴィスです。</p>



<p>ベンネヴィス蒸溜所は1825年に創業した歴史ある蒸溜所ですが、1970年代後半から1980年代にかけてはスコッチウイスキー業界全体の不調の影響を受け、操業休止と再稼働を繰り返していました。</p>



<p>1989年、休止状態にあった同蒸溜所をニッカウヰスキーが買収。以降その原酒は、ニッカウヰスキーのブランドを陰に陽に支える重要な基盤の一つとなっていきます。</p>



<p>なお、蒸溜所の再稼働にあたっては、発酵槽をはじめ一部設備を改修するとともに、ビジターセンターもオープンする等、近年のベンネヴィス蒸溜所の基礎が構築されています。</p>



<p>この時、責任者として指揮を執り、後に同蒸溜所の会長ともなるのが故竹鶴威氏です。 そのためベンネヴィス蒸溜所には、余市、宮城峡同様に“竹鶴のDNA”が備わっていると言っても過言ではなく、同氏が逝去された際にはその功績を称えるリリースがあったことからも、繋がりの深さが伺えます。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="768" src="https://liqul.com/upimg/2020/11/bennevis_taketsurucask-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-4827" srcset="https://liqul.com/upimg/2020/11/bennevis_taketsurucask-1024x768.jpg 1024w, https://liqul.com/upimg/2020/11/bennevis_taketsurucask-300x225.jpg 300w, https://liqul.com/upimg/2020/11/bennevis_taketsurucask-768x576.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2020/11/bennevis_taketsurucask-696x522.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2020/11/bennevis_taketsurucask-1392x1044.jpg 1392w, https://liqul.com/upimg/2020/11/bennevis_taketsurucask.jpg 1500w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption>1990年、再稼働したベンネヴィス蒸溜所で最初に仕込まれた1樽。スコッチウイスキーのオフィシャルリリースに、日本人の名前・肖像が描かれるのは、調べた限り他に例がない。蒸溜所から現地イギリス向けのリリースとして、ひっそりと販売された</figcaption></figure>



<h2 class="wp-block-heading">新ブランドのルーツ「竹鶴ピュアモルト旧ボトル」</h2>



<p>さて、ニッカ・セッションはともかく、竹鶴ピュアモルトを語る上でベンネヴィス蒸溜所なのかというと、お察しの方も多いとは思いますが、「<strong><a href="https://www.amazon.co.jp/%E7%AB%B9%E9%B6%B4-8712838329223-%E7%AB%B9%E9%B6%B4%E3%83%94%E3%83%A5%E3%82%A2%E3%83%A2%E3%83%AB%E3%83%88-700ml/dp/B00FFUKDJ8/ref=as_li_ss_tl?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&amp;dchild=1&amp;keywords=%E7%AB%B9%E9%B6%B4+%E3%83%94%E3%83%A5%E3%82%A2%E3%83%A2%E3%83%AB%E3%83%88&amp;qid=1605862648&amp;sr=8-1&amp;linkCode=ll1&amp;tag=liqul-22&amp;linkId=a03dc864432a397ab5a2108978f55bdf&amp;language=ja_JP" target="_blank" rel="noreferrer noopener" aria-label="旧竹鶴ピュアモルト (opens in a new tab)">旧竹鶴ピュアモルト</a></strong>には、ベンネヴィス蒸溜所の原酒が使われている」という、愛好家の間で知られる“噂”に関連しています。</p>



<p>この件について公式の情報はなく、噂の域を出ないまま<strong><a href="https://www.amazon.co.jp/%E7%AB%B9%E9%B6%B4-8712838329223-%E7%AB%B9%E9%B6%B4%E3%83%94%E3%83%A5%E3%82%A2%E3%83%A2%E3%83%AB%E3%83%88-700ml/dp/B00FFUKDJ8/ref=as_li_ss_tl?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&amp;dchild=1&amp;keywords=%E7%AB%B9%E9%B6%B4+%E3%83%94%E3%83%A5%E3%82%A2%E3%83%A2%E3%83%AB%E3%83%88&amp;qid=1605862648&amp;sr=8-1&amp;linkCode=ll1&amp;tag=liqul-22&amp;linkId=a03dc864432a397ab5a2108978f55bdf&amp;language=ja_JP" target="_blank" rel="noreferrer noopener" aria-label="旧竹鶴ピュアモルト (opens in a new tab)">旧竹鶴ピュアモルト</a></strong>は生産終了となりました。故に断定は避けますが、個人的な印象としては使われていてもおかしくないなと。再稼働後のベンネヴィス蒸溜所は、ケミカル様なフルーティーさが特徴で、同様のフレーバーが<a href="https://www.amazon.co.jp/%E7%AB%B9%E9%B6%B4-8712838329223-%E7%AB%B9%E9%B6%B4%E3%83%94%E3%83%A5%E3%82%A2%E3%83%A2%E3%83%AB%E3%83%88-700ml/dp/B00FFUKDJ8/ref=as_li_ss_tl?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&amp;dchild=1&amp;keywords=%E7%AB%B9%E9%B6%B4+%E3%83%94%E3%83%A5%E3%82%A2%E3%83%A2%E3%83%AB%E3%83%88&amp;qid=1605862648&amp;sr=8-1&amp;linkCode=ll1&amp;tag=liqul-22&amp;linkId=a03dc864432a397ab5a2108978f55bdf&amp;language=ja_JP" target="_blank" rel="noreferrer noopener" aria-label="旧竹鶴ピュアモルト (opens in a new tab)"><strong>旧竹鶴ピュアモルト</strong></a>からも感じられるためです。</p>



<p>これは、余市蒸溜所や宮城峡蒸溜所の原酒には無い個性であるとともに、新たにリリースされた竹鶴ピュアモルトにはなく、一方でニッカ・セッションの中核を担うフレーバーとなっています。</p>



<div class="wp-block-image"><figure class="aligncenter size-large is-resized"><img decoding="async" src="https://liqul.com/upimg/2020/11/taketsuru_new_old-879x1024.jpg" alt="" class="wp-image-4830" width="440" height="512" srcset="https://liqul.com/upimg/2020/11/taketsuru_new_old-879x1024.jpg 879w, https://liqul.com/upimg/2020/11/taketsuru_new_old-258x300.jpg 258w, https://liqul.com/upimg/2020/11/taketsuru_new_old-768x894.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2020/11/taketsuru_new_old-696x811.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2020/11/taketsuru_new_old.jpg 960w" sizes="(max-width: 440px) 100vw, 440px" /></figure></div>



<p>賛否含め意見は様々にあると思いますが、“竹鶴のDNA”を持つ蒸溜所の原酒であれば、ニッカウヰスキーのキーモルトとなる資格は備わっていると私は考えています。また、純粋に美味しさを追及するならば、ひとつの国や蒸溜所に拘る必要はなく、そのメーカーだから造れる組み合わせでウイスキーをリリースしてほしいとも。</p>



<p>そして噂の域を出なかった3蒸溜所の組み合わせは、ベンネヴィス蒸溜所の再稼働から約30年、あるいは竹鶴ピュアモルトブランドが誕生してから約20年の時を経て、ニッカ・セッションとして初めて公式にリリースされることとなりました。</p>



<p>ベンネヴィスらしい特徴を備えたフルーティーさ、繋ぎとなる宮城峡モルトのソフトな口当たり、余市モルトの存在感のあるピートフレーバーが余韻にかけて感じられる、まさに三味一体の仕上がりです。</p>



<p>一方、竹鶴ピュアモルトはどうかというと、こちらもリニューアルを機に大きくレシピを変えて、余市蒸溜所のモルトの個性がはっきりと感じられるようになりました。旧竹鶴ピュアモルトのソフトで特徴的なフルーティーさ、ピートフレーバーは控えめで、余市と宮城峡では後者の比率が高かったと感じられるレシピとは異なる構成が、新たにリリースされた2銘柄との違いでもあります。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="768" src="https://liqul.com/upimg/2020/11/nikka3type_hikaku_label-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-4829" srcset="https://liqul.com/upimg/2020/11/nikka3type_hikaku_label-1024x768.jpg 1024w, https://liqul.com/upimg/2020/11/nikka3type_hikaku_label-300x225.jpg 300w, https://liqul.com/upimg/2020/11/nikka3type_hikaku_label-768x576.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2020/11/nikka3type_hikaku_label-696x522.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2020/11/nikka3type_hikaku_label-1392x1044.jpg 1392w, https://liqul.com/upimg/2020/11/nikka3type_hikaku_label.jpg 1500w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="748" src="https://liqul.com/upimg/2020/11/nikka3type_hikaku-1024x748.jpg" alt="" class="wp-image-4828" srcset="https://liqul.com/upimg/2020/11/nikka3type_hikaku-1024x748.jpg 1024w, https://liqul.com/upimg/2020/11/nikka3type_hikaku-300x219.jpg 300w, https://liqul.com/upimg/2020/11/nikka3type_hikaku-768x561.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2020/11/nikka3type_hikaku-696x508.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2020/11/nikka3type_hikaku-1392x1016.jpg 1392w, https://liqul.com/upimg/2020/11/nikka3type_hikaku.jpg 1500w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption>左から、セッション、竹鶴ピュアモルト、旧竹鶴ピュアモルト。セッション、竹鶴共に色合いは淡く、ライトゴールド系の色調。ブレンドの傾向の変化は、色合いからも見て取れる</figcaption></figure>



<h2 class="wp-block-heading">ニッカウヰスキーが紡ぐ新時代のキャラクター</h2>



<p>最後に、ブレンドによって作られた香味の全体的な方向性を見てみると、今回のリリースにはもうひとつ変化が見られるようにも感じています。</p>



<p>それは樽感の変化です。かつてニッカウヰスキーのリリースは、その多くに新樽やリメード樽に由来するチャーオーク系の色濃いフレーバーがあり、一部愛好家からはニッカウヰスキーを象徴するものともされていました。</p>



<p>ところが2015年のラインナップ整理以降、このフレーバーは控えめとなり、新樽表記があっても色合いはライトで、プレーンでバニリックな樽香が主体となっていきます。今回紹介する竹鶴ピュアモルト、及びニッカ・セッションも例に漏れず、それは見た目の違いからも感じ取ることが出来ます。</p>



<p>こうした変化には心情的に喪失感を伴いますが、樽香がプレーン寄りとなったことで、モルト由来の香味が分かりやすく、また近年のウイスキーのトレンドでもある、ハイボールにもマッチしやすくなるなど、新たに得られた魅力もあります。実際、ニッカ・セッションはその特性を活かしてハイボールが推奨されています。</p>



<p>20年前、旧竹鶴ピュアモルトのリリースは、ウイスキー消費低迷を打開するための新しいチャレンジの一つでした。そしてウイスキーブームが起こり、2020年に生産者の置かれた状況、消費者側の意識も大きく変わる中で誕生したのが、竹鶴ピュアモルトとニッカ・セッションです。ブレンデッドモルトとして同じルーツを持つ2つの銘柄には、前者は伝統、後者は革新、ニッカウヰスキーが目指す次世代のプレミアムウヰスキー像が垣間見えるようにも感じられます。</p>



<p>なお、ニッカウヰスキーは2015年から原酒の増産や設備投資に着手しており、2017年以降は2015年比で約180%の原酒増産を行うなど、需要拡大への対応と原酒不足の解消に向けて動いていることが、リリースと同時に発表されています。

状況が直ちに改善されるものではありませんが、増産された原酒を用いた新しい取り組みが今後行われていくのでしょう。両銘柄をベースに構築される新しいブランドやリリースも、楽しみにしています。



</p>



<iframe style="width:120px;height:240px;" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no" src="//rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&amp;bc1=000000&amp;IS2=1&amp;bg1=FFFFFF&amp;fc1=000000&amp;lc1=0000FF&amp;t=liqul-22&amp;language=ja_JP&amp;o=9&amp;p=8&amp;l=as4&amp;m=amazon&amp;f=ifr&amp;ref=as_ss_li_til&amp;asins=B08DN6VJXG&amp;linkId=69795edf1fc970da293dfae26d68463c" frameborder="0"></iframe>



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			</item>
		<item>
		<title>ベンロマック10年＆15年 ラベルチェンジ後の変化を探る：Re-オフィシャルスタンダードテイスティング Vol.7</title>
		<link>https://liqul.com/entry/4483</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[くりりん]]></dc:creator>
		<pubDate>Sat, 26 Sep 2020 23:00:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[ウイスキーコラム]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://liqul.com/?p=4483</guid>

					<description><![CDATA[<p>近年、ウイスキー愛好家の間で評価急上昇中の蒸留所、ベンロマック。そのオフィシャルラインナップが先日大幅なラベルチェンジを行い、更なる注目を集めています。 ベンロマック蒸留所の創業は1898年と1世紀以上を遡りますが、市場 [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<p>近年、ウイスキー愛好家の間で評価急上昇中の蒸留所、<strong><a href="https://www.amazon.co.jp/s/ref=as_li_ss_tl?k=%E3%83%99%E3%83%B3%E3%83%AD%E3%83%9E%E3%83%83%E3%82%AF&amp;__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&amp;ref=nb_sb_noss_1&amp;linkCode=ll2&amp;tag=liqul-22&amp;linkId=5a312c277c61235595160058289fa335&amp;language=ja_JP" target="_blank" rel="noreferrer noopener" aria-label="ベンロマック (opens in a new tab)">ベンロマック</a></strong>。そのオフィシャルラインナップが先日大幅なラベルチェンジを行い、更なる注目を集めています。</p>



<p>ベンロマック蒸留所の創業は1898年と1世紀以上を遡りますが、市場で認知されるようになってきたのは、ボトラーズ業界最大手のGordon &amp; Macphail社の傘下となり、シングルモルトのリリースが強化された2000年代以降のこと。特にスタンダードリリースの10年が登場したのが2009年ということもあり、歴史に反して新鋭の蒸留所という印象すらあります。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="783" src="https://liqul.com/upimg/2020/09/kuririn-27-2-1024x783.jpg" alt="" class="wp-image-4486" srcset="https://liqul.com/upimg/2020/09/kuririn-27-2-1024x783.jpg 1024w, https://liqul.com/upimg/2020/09/kuririn-27-2-300x229.jpg 300w, https://liqul.com/upimg/2020/09/kuririn-27-2-768x587.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2020/09/kuririn-27-2-696x532.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2020/09/kuririn-27-2.jpg 1334w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption>左から10年新ラベル、15年新ラベル。写真右のボトルは旧ラベルとなる2019年流通の10年。新ラベルのデザインは、1990年代に流通していた初期のオフィシャルボトルを連想させるクラシックな要素を含んでいるようにも感じられる。</figcaption></figure>



<p>今回のピックアップは、その<strong><a href="https://www.amazon.co.jp/%E3%82%B4%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%B3-%E3%83%9E%E3%82%AF%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB-72678-%E3%83%99%E3%83%B3%E3%83%AD%E3%83%9E%E3%83%83%E3%82%AF-%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%91%E3%83%83%E3%82%AF/dp/B002VPW39S/ref=as_li_ss_tl?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&amp;dchild=1&amp;keywords=%E3%83%99%E3%83%B3%E3%83%AD%E3%83%9E%E3%83%83%E3%82%AF&amp;qid=1601011802&amp;sr=8-1&amp;linkCode=ll1&amp;tag=liqul-22&amp;linkId=479fd9fe3f6556811c2c24a590cd9eca&amp;language=ja_JP" target="_blank" rel="noreferrer noopener" aria-label="オフィシャル10年 (opens in a new tab)">オフィシャル10年</a></strong>。同蒸留所のハウススタイルは、旧ラベルの「The Classic Speyside Single Malt」表記にあるように、ピートレベル10PPM 程度のスモーキーな酒質で、1960年代以前に主流だった古典的なスコッチモルトを目指したものです。</p>



<p>樽構成はシェリー樽とバーボン樽、そして熟成した原酒をオロロソシェリー樽でフィニッシュ。この際、原酒の一部を次のロットに混ぜるソレラ方式が用いられ、品質の安定と熟成感を増す工夫もあります。そのため、香りはしっかりとスモーキーながら、シェリー系の樽由来のねっとりとしたフレーバーに、麦芽風味とピートスモークが余韻にかけて広がってくる。ライトでフルーティーなタイプが主流の近年のスペイサイドモルトには見られない、個性的なキャラクターが特徴にもなっています。 </p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="768" src="https://liqul.com/upimg/2020/09/kuririn-27-1-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-4485" srcset="https://liqul.com/upimg/2020/09/kuririn-27-1-1024x768.jpg 1024w, https://liqul.com/upimg/2020/09/kuririn-27-1-300x225.jpg 300w, https://liqul.com/upimg/2020/09/kuririn-27-1-768x576.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2020/09/kuririn-27-1-696x522.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2020/09/kuririn-27-1-1392x1044.jpg 1392w, https://liqul.com/upimg/2020/09/kuririn-27-1.jpg 1500w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption>ベンロマック10年新ラベル（左）、旧ラベル（右）の色合いの違い。旧ラベルのほうが微かに濃いように見える。その違いは香味の樽感の差に表れているのかもしれない。</figcaption></figure>



<p>さて、冒頭で触れたように、そのベンロマックのオフィシャルリリースが大幅なラベルチェンジを行い、日本市場の流通も新ラベルに置き換わりつつあります。</p>



<p>比較してみると、新旧とも方向性は同系統と言えますが、新ラベルの10年はシェリー感が若干ドライになり、その分ピーティーなフレーバーが際立っているように感じます。<strong><a href="https://www.amazon.co.jp/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%91%E3%83%B3%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%88%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%A0-6-BM-008-43-%E3%83%99%E3%83%B3%E3%83%AD%E3%83%9E%E3%83%83%E3%82%AF-15%E5%B9%B4-700ml/dp/B00Y2R1K4M/ref=as_li_ss_tl?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&amp;dchild=1&amp;keywords=%E3%83%99%E3%83%B3%E3%83%AD%E3%83%9E%E3%83%83%E3%82%AF&amp;qid=1601011802&amp;sr=8-3&amp;linkCode=ll1&amp;tag=liqul-22&amp;linkId=74aae3bd12b508952575d6cb4f161eee&amp;language=ja_JP" target="_blank" rel="noreferrer noopener" aria-label="上位グレードの15年 (opens in a new tab)">上位グレードの15年</a></strong>は熟成した原酒由来のフルーティーさが感じられ、多彩な香味構成が魅力的ですが、新ラベルの2本に共通するのが燃え尽きたマッチのような焦げ感で、使われている原酒や樽の系統に多少変化があったことも伺えます。</p>



<p>この点は飲み手の感じ方によって、評価が分かれるかもしれません。</p>



<p>ベンロマックはオフィシャルスタンダードリリースの発表後、ラベルチェンジだけでなくロット違いでも徐々に香味を変化させ、完成度を高めてきたとする評価があります。</p>



<p>ともすれば、今回のラベルチェンジはゴールではなく、新しい世代の始まりと言えるもの。この香味がどのように成長していくのか、楽しんでいければと思います。</p>



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			</item>
		<item>
		<title>進化するグレンアラヒー12年&#038;18年：Re-オフィシャルスタンダードテイスティング Vol.6</title>
		<link>https://liqul.com/entry/4135</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[くりりん]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 31 Jul 2020 15:52:07 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[ウイスキーコラム]]></category>
		<category><![CDATA[ウイスキー]]></category>
		<category><![CDATA[スコッチ]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://liqul.com/?p=4135</guid>

					<description><![CDATA[<p>スコッチウイスキーの歴史は、19世紀と20世紀がブレンデッドウイスキーの時代なら、21世紀はシングルモルトウイスキーの時代と言えます。新しいブランド価値が醸成されたことで、ブレンデッドウイスキー向けの蒸留所がシングルモル [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<p>スコッチウイスキーの歴史は、19世紀と20世紀がブレンデッドウイスキーの時代なら、21世紀はシングルモルトウイスキーの時代と言えます。新しいブランド価値が醸成されたことで、ブレンデッドウイスキー向けの蒸留所がシングルモルトのリリースを始める動きは、もはや珍しいものではなくなりました。</p>



<p>そうした変革の中、この数年で最も大きな動きを見せた蒸留所が、今回紹介するスペイサイド地域のグレンアラヒー蒸溜所です。</p>



<h2 class="wp-block-heading">グレンアラヒーの創業と拡大</h2>



<p>グレンアラヒーは、南極探検隊のウイスキーとしても知られる、マッキンレーの構成原酒となるべく1968年に創業を開始（設立は1967年）。1980年代には生産調整から一時操業を休止したり、蒸留所所有者も変わるなど紆余曲折はあったものの、約半世紀の間ブレンドウイスキー向けという位置づけは変わらず。ボトラーズリリース以外では、シングルモルトがほとんど市場に出回らなかった蒸留所の一つです。</p>



<p>潮目が変わったのは2017年のこと。ベンリアックやグレンドロナックを世界的ブランドに成長させたことで知られる、ビリー・ウォーカー氏が蒸留所の所有権を取得し、シングルモルトウイスキーのリリース拡充へと舵を切ったのです。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="768" src="https://liqul.com/upimg/2020/07/kuririn-26-1-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-4138" srcset="https://liqul.com/upimg/2020/07/kuririn-26-1-1024x768.jpg 1024w, https://liqul.com/upimg/2020/07/kuririn-26-1-300x225.jpg 300w, https://liqul.com/upimg/2020/07/kuririn-26-1-768x576.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2020/07/kuririn-26-1-696x522.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2020/07/kuririn-26-1-1392x1044.jpg 1392w, https://liqul.com/upimg/2020/07/kuririn-26-1.jpg 1500w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption> 2018年からリリースされている、オフィシャルラインナップ4種。現在はここにシェリー樽熟成原酒100%の15年が加わり、5種類が通常ラインナップとなっている </figcaption></figure>



<h2 class="wp-block-heading">グレンアラヒー12年と18年の比較</h2>



<p>グレンアラヒーの酒質はプレーンな系統で、若いうちは麦芽風味と共に粗さが多少感じられますが、熟成を経ていくことで適度な厚みを残し、芳醇かつフルーティーな熟成香を纏う、大器晩成型の傾向があります。</p>



<p>個人的に、そうした特徴をうまく表しているのが、<strong><a href="https://www.amazon.co.jp/%E3%82%B0%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%A2%E3%83%A9%E3%83%92%E3%83%BC-119001-%E3%82%B0%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%A2%E3%83%A9%E3%83%92%E3%83%BC12%E5%B9%B4-%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%BC-700ml/dp/B07F2Q2P8R/ref=as_li_ss_tl?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&amp;crid=1PVMPI1JPS2NY&amp;dchild=1&amp;keywords=%E3%82%B0%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%A2%E3%83%A9%E3%83%92%E3%83%BC+12%E5%B9%B4&amp;qid=1596186024&amp;sprefix=%E3%82%B0%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%A2%E3%83%A9%E3%83%92%E3%83%BC,aps,272&amp;sr=8-2&amp;linkCode=ll1&amp;tag=liqul-22&amp;linkId=24c0fb0954fb4ed7b5cd69036950cfde&amp;language=ja_JP" target="_blank" rel="noreferrer noopener" aria-label="12年 (opens in a new tab)">12年</a></strong>と<strong><a href="https://www.amazon.co.jp/%E3%82%B0%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%A2%E3%83%A9%E3%83%92%E3%83%BC-18%E5%B9%B4-%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%BC-%E3%82%A4%E3%82%AE%E3%83%AA%E3%82%B9-700ml/dp/B07F2H2CY9/ref=as_li_ss_tl?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&amp;dchild=1&amp;keywords=%E3%82%B0%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%A2%E3%83%A9%E3%83%92%E3%83%BC+18%E5%B9%B4&amp;qid=1596186058&amp;sr=8-1&amp;linkCode=ll1&amp;tag=liqul-22&amp;linkId=0ef79cb06f812699b61274616e46c607&amp;language=ja_JP" target="_blank" rel="noreferrer noopener" aria-label="18年 (opens in a new tab)">18年</a></strong>の2本という印象でした。18年には、1970年代蒸留を含む年数表記以上の熟成を経た原酒が使われており、華やかなオークフレーバーとしっかりとした熟成感が備わっています。樽はシェリー樽を主体とする表記も見られますが、そこまで強くシェリー感が主張しないので、バーボン系の樽に加え、シェリー樽ではアメリカンオークのリフィルを軸に一部1st fillを使っているという感じなのでしょう。複数の樽感と酒質由来の麦芽風味が合わさり、1本軸の通った複雑さのある味わいが特徴と言えます。</p>



<p>一方、18年に対して12年は、オークフレーバーの中に微かなシェリー感と、若い原酒由来の酸を感じる構成。発売当時、メーカーからシェリー樽の比率は3割程度と聞いていましたが、リフィルシェリー樽が多かったのだと思います。そのため、18年への熟成途中という位置づけで、傾向がわかりやすいという認識でした。</p>



<p>それが今回記事を書くにあたって12年を購入し、約1年ぶりに手に取ってみたところ、まず驚いたのが流通初期のものとの色合いの違いです。飲むとオロロソに加えて、PXシェリーカスクを思わせる色濃い甘みとウッディネスが序盤から広がり、後半にかけては微かなオークフレーバーがアクセントになっている。明らかに1st fillシェリー樽の比率が上がっているように感じられました。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="768" src="https://liqul.com/upimg/2020/07/kuririn-26-2-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-4139" srcset="https://liqul.com/upimg/2020/07/kuririn-26-2-1024x768.jpg 1024w, https://liqul.com/upimg/2020/07/kuririn-26-2-300x225.jpg 300w, https://liqul.com/upimg/2020/07/kuririn-26-2-768x576.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2020/07/kuririn-26-2-696x522.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2020/07/kuririn-26-2-1392x1044.jpg 1392w, https://liqul.com/upimg/2020/07/kuririn-26-2.jpg 1500w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption>グレンアラヒー18年と12年。18年は熟成感のある華やかなフルーティーさと多彩な樽感。最新ロットと思われる12年はシェリー樽熟成の原酒の影響を強く感じる </figcaption></figure>



<p>正直なことを言えば、発売当時にテイスティングした12年は、単体で勝負できる18年や他の同価格帯スペイサイドモルトに比べて位置づけが曖昧というか、武器が少ない印象でもありました。</p>



<h2 class="wp-block-heading">シェリー樽の影響と新たなスタイルの可能性</h2>



<p>近年、5000円前後の価格帯からリッチなシェリー感のあるウイスキーが姿を消しつつある中、シェリー樽の影響が強くなったことで、価格に対する納得感とジャンルでの住み分けがはっきりしたように感じます。また、若い原酒由来のフレーバーがシェリー樽由来の要素でカバーされるなど、香味の面でも良い変化が見られたと思います。</p>



<p>グレンアラヒー蒸留所から、これらのラインナップがリリースされ始めてまだ2年。現在の姿が、蒸留所の目指すハウススタイルの最終系なのか、それはわかりません。</p>



<p>今回の12年の変化もそうですが、今後新たなスタイルを取り入れていくことも考えられます。実際、蒸留所ではピーテッドモルトの仕込みが始まっていたり、各種シングルカスクリリースに加えて、10年程度の熟成の原酒を様々な樽でフィニッシュした限定ボトルのリリースもあるなど、様々な可能性を模索しているようにも見えます。</p>



<p>遅咲きのシングルモルトブランドが、今後どのように進化していくのか。その酒質同様に時間をかけ、大魚へと成長していく姿を我々愛好家は楽しんでいければと思います。</p>



<div class="wp-block-image"><figure class="aligncenter size-large is-resized"><img decoding="async" src="https://liqul.com/upimg/2020/07/kuririn-26-3-768x1024.jpg" alt="" class="wp-image-4140" width="576" height="768" srcset="https://liqul.com/upimg/2020/07/kuririn-26-3-768x1024.jpg 768w, https://liqul.com/upimg/2020/07/kuririn-26-3-225x300.jpg 225w, https://liqul.com/upimg/2020/07/kuririn-26-3-696x928.jpg 696w, https://liqul.com/upimg/2020/07/kuririn-26-3.jpg 1000w" sizes="(max-width: 576px) 100vw, 576px" /></figure></div>



<p>(ブレンデッド向け原酒時代のグレンアラヒーのボトラーズリリース（写真左）と、マッキンレー社がリリースしていたブレンデッド銘柄（写真右）。長期熟成を経てフルーティーさをしっかりと感じるグレンアラヒー39年。5年熟成表記と若いながら麦芽風味を主体に楽しめる要素が多いマッキンレーズ・グレンクローヴァ。古い時代のボトルをBAR等で探して楽しむのも面白い） </p>



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