この記事は、過去に行われた酒育の会の定番セミナー「テイスティング技術向上セミナー」の内容を総括した記事です。セミナー講師である谷嶋元宏氏のコメントをお楽しみ下さい。
この記事の目次
テーマ「サントリー・ブレンデッドを探る」
今回は2025年6月14日・15日に開催されたセミナーの総括です。テイスティングアイテムは下記の5つ。
- サントリー 季 TOKI
- サントリー 角瓶
- サントリー 響 ジャパニーズ・ハーモニー
- サントリー 響 ジャパニーズ・ハーモニー マスターズ・セレクト
- サントリー 響 ブレンダーズ・チョイス

総評 by 谷嶋元宏
久しぶりのブレンデッド会、モルトとの区別はやはり難しい。グレーンのニュアンスを取れるか、香りの経時変化を感じられるか、味わい余韻のキレのよさを感じられるか、などがポイントだが。新規蒸溜所の若いモルトも似たようなテイスティング結果になることもあるので、より難しいかもしれない。
今回はの目的のひとつは、ジャパニーズウイスキースペックになった「角瓶」のテイスティング。希望小売価格1910円で、国内製造原酒のみ。以前とあまり香味は変わっていないとは思うが(以前にストレートで「角瓶」を飲んだのは遥か昔で正直覚えていない…)。「季」と比べてグレーン感含め全体にマットな印象。余韻にスパイス様の香味が残り興味深い。
「響」は「ブレンダーズ・チョイス」のワイン樽原酒由来のタンニンを連想させる独特な甘渋味が、「マスターズ・セレクト」は心地よいシェリー樽感が感じられる。一般的にブレンデッドは香りの経時変化が大きいのだが、「響」はあまりそれがない。また、グレーンのネガティブな印象も少なかった。改めてブレンダーの技術スキル、原酒のクォリティの高さがうかがえる結果だった。
「響 ジャパニーズ・ハーモニー マスターズ・セレクト」は海外向けで、過去に様々なコンペで受賞しているが、なかなか国内で見かけることはなかった。ここ数ヶ月オファーがくるようになったのだが、ここにもジャパニーズ人気のピークアウトが感じられる。個人的には希望小売価格で買えるようになるので好ましく感じるが、新規蒸溜所には難しい状況であろう。
テイスティング技術向上セミナーとは?

この講座は、毎回テーマに沿ったウイスキー(ウイスキー以外のときもあります)を5アイテムご用意し、ブラインドでテイスティングを行って頂きます。事前にテーマをお知らせしませんので、当日テイスティングを進めるうちにテーマが見えてくるスタイルです。
ブラインドでウイスキーの銘柄を当てることは、ほぼ不可能ではないでしょうか?
従って、ここでは銘柄を当てることより「そのウイスキーが何なのかを推測する過程」 に重きを置きます。参加者の皆さまにテイスティングコメントを頂いた後、「そのウイスキーが何なのか」を推理していただきます。
テイスティングで感じた香味(ボディーの厚み、余韻の長さ、樽の使い方、ピートの効かせ具合など)から、製造工程の特徴を把握し、ウイスキーの銘柄を推測するこ とを体験していきましょう。また、この講座にはマスター・オブ・ウイスキーの方も参加されていますので、彼らのテイスティングコメントを聞きながらテイスティングできる貴重な機会となっております。
ほぼ毎月2回定期開催しております。
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