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ゲンチアナ・リキュール&オードヴィー

ゲンチアナ・リキュールと聞くとsuzeを思い浮かべる人が多いだろう。ゲンチアナ・リキュールは日本的表現であれば黄色いカンパリ。Suzeはペルノ・リカール社が所有する世界に知られたビックブランドだ。しかしながら、suze以外にもフランス国内には小さな造り手が多数存在するのだ。

ではゲンチアナとはなにか。正式名称ゲンチアナ.ルテア(Gentiana.lutea)。リンドウ科の多年草で、広くヨーロッパの高山地帯に分布する。古くから薬効があるとして、今でも健胃薬として利用されている。嗜好品としては19世紀後期頃から始まり現代に至る。

私が毎年赴くアブサン発祥の地、スイス西部ヌーシャテル州のヴァル.ド.トラヴェール(val-de-travers)は、このゲンチアナルテアが多く自生するエリアだ。夏には水はけの良い斜面に大輪のゲンチアナの花が咲く。そして秋には根に栄養分が行き届き、収穫の時だ。

そう、このヴァル.ド.トラヴェール地方はアブサン以外にも名物がある。ゲンチアナ・オードヴィーの産地なのだ。Suzeなどのゲンチアナ・リキュールは、高純度のアルコールにゲンチアナの根や各種スパイスを浸漬し糖分を加え仕上げる。しかし、このエリアではゲンチアナの根から糖化、発酵し、蒸留したスピリッツを秋に仕上げる。香りは自分が土中に埋まったかのような凄まじい土の香り。しかし、これがなんとも言えない香りなのだ。ウィスキーで言うところのアイラモルト。

是非、この素晴らしいスピリッツがいつか日本にも出回って欲しいと切に願う。

この記事を書いた人

鹿山 博康
鹿山 博康https://ameblo.jp/kayama0927/
1983年生まれ。20歳の時にバーテンダーを志す。2013年7月独立し、アブサン・ジン など薬草酒を中心としたバー、Bar BenFiddichを開業する。自身の畑を外秩父の麓・ときがわ町に所有し、そこで採取したボタニカルをカクテルに使う。2015年ボタニスト・ジン・フォリッジ・カクテルコンペティション 優勝。2016年『drink nternational』より、「AsiaBest Bar 50」にて21位に選出される。
鹿山 博康
鹿山 博康https://ameblo.jp/kayama0927/
1983年生まれ。20歳の時にバーテンダーを志す。2013年7月独立し、アブサン・ジン など薬草酒を中心としたバー、Bar BenFiddichを開業する。自身の畑を外秩父の麓・ときがわ町に所有し、そこで採取したボタニカルをカクテルに使う。2015年ボタニスト・ジン・フォリッジ・カクテルコンペティション 優勝。2016年『drink nternational』より、「AsiaBest Bar 50」にて21位に選出される。