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アブサン界最大の品評会に出品!その審査基準と結果は・・・

アブサン界においての最大の品評会、この大きなアブサン・イベントがフランス・アブサン発祥の街ブルゴーニュ・フランシュ・コンテ地域圏にあるポンタルリエ【Pontarlier】において、毎年10月第1週の週末に行われる。

その名は
【absinthiades】アブサンティアード!

これは、absintheとade(飲料の意)を掛け合わせた造語。例えばlemonadeはレモンの飲料を指すように……。アブサンティアードはまさにアブサンの大博覧会である。

ポンタルリエ市長の開会式のあいさつ
様々なアンティークのアブサングッズも売られている。

アブサンティアードの内容と出品基準

このアブサンティアードのメイン・イベントは、アブサンの造り手達が自身のアブサンを出品するというコンペティション。厳正なる審査の下、グランプリ、金賞、銀賞、銅賞を決めており、これを受賞することはアブサン界において名誉なことである。

フランス・アブサン文化発祥源のポンタルリエ市が町をあげて行っているイベント。私は毎年このイベントに参加しており、常々自分のアブサンを出品したいと想いを馳せていた。しかし、これに出品するにあたり様々な制限がある。それは、 

人蒸留ではない正式認可を受けた蒸留所からの出品。

伝統的アブサンの製造工程に準ずる加糖もしくは着色料を使用しないアブサンであること。

③ネーミングにおいて卑猥及び差別用語のアブサンの出品は禁ずる。

私にとっての問題は①!!

なので、普段からお世話になっている千葉のMitosaya薬草園の江口さんに蒸留を委託し出品することに。

BAR BenfiddichとMitosaya薬草園の合作アブサン(草根木皮)

アブサンの原料であるニガヨモギ、フェンネルの種子等は私の畑で栽培したものを使い、それ以外のボタニカルはMitosaya薬草園蒸留所に提供してもらい合作として、アブサン品評会へ出品をした。

アブサン品評会の審査基準と結果

アブサン品評会の審査基準は主に、

①色彩の変化の美しさ【白濁】

②アロマ

③味わい

であり、これらのトータルで審査されるのである。審査員はアブサンの造り手、地元の名士、アブサン愛好家で構成される。

私達のアブサンは結果としては入賞できず。

それもそのはず、歴戦の出品者に敵うはずもない。ただ、日本人として初めてアブサンの品評会に出品した私達を、各アブサン業界関係者は快く迎えてくれた。『また来年戻ってこいよ!!』と。

日本では、まだ認知が低いアブサン。私は日本においてアブサンをこれからも布教していきたいと思う。

この記事を書いた人

鹿山 博康
鹿山 博康https://ameblo.jp/kayama0927/
1983年生まれ。20歳の時にバーテンダーを志す。2013年7月独立し、アブサン・ジン など薬草酒を中心としたバー、Bar BenFiddichを開業する。自身の畑を外秩父の麓・ときがわ町に所有し、そこで採取したボタニカルをカクテルに使う。2015年ボタニスト・ジン・フォリッジ・カクテルコンペティション 優勝。2016年『drink nternational』より、「AsiaBest Bar 50」にて21位に選出される。
鹿山 博康
鹿山 博康https://ameblo.jp/kayama0927/
1983年生まれ。20歳の時にバーテンダーを志す。2013年7月独立し、アブサン・ジン など薬草酒を中心としたバー、Bar BenFiddichを開業する。自身の畑を外秩父の麓・ときがわ町に所有し、そこで採取したボタニカルをカクテルに使う。2015年ボタニスト・ジン・フォリッジ・カクテルコンペティション 優勝。2016年『drink nternational』より、「AsiaBest Bar 50」にて21位に選出される。