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雨ニモマケズ、風ニモマケズ

「おまえが二十歳になったら~ 酒場で二人で飲みたいものだ~ ブッかき氷に焼酎入れて……お前の二十歳を祝うのさ~」

河島英五をはじめ、色々なアーティストがカバーをしたヒット曲「野風増」だ。

「お酒は二十歳になってから」は、今や常識だがこれは日本だけの話でアメリカならこれが21歳になる。日本でウィスキーを飲んで「美味しい!」と言ってる人達も、まだ二十歳ならアメリカではそうは言えないのだ。

“Yelp Edinburgh’s Wild Whisky Trail at The Bow Bar!” (https://flic.kr/p/9EDBS4)by Yelp Inc. CC BY-NC-SA 2.0

こちら欧州の方はというと、だいぶリラックスをしている。国によってはビールなどの醸造酒なら14歳から大丈夫という所もあるらしい。ちなみにスコットランドは18歳からの飲酒が認められている。よく18歳の誕生日の晩に親父さんが息子とやってきて「マッカランを2つ!」という風景を目にする。

またハイランダーインを含めた食べ物を提供するところでは、16歳以上なら保護者同伴で食事をする場合に限り醸造酒(ビール、サイダー、ワインなど)の飲酒が可能な「テーブルライセンス」というものも存在する。そうなると僕はうちのボンとあと8年足らずで「この後味がええやろ! ほろ苦くて!」という会話が出来てしまうのだ。(素晴らしい!)

しかしお酒を提供する我々もきちんと年齢を確認する義務がある。

もし「本当に18歳なのだろうか?」という風貌ならIDカード(身分証明書)の提示を求めなくてはならない。もし「今日は持って来てないんですよ~」という場合はお酒を出すことが出来ない、No ID, no drinkとなる。

この場合周りの大人が「本当に21なんですよ~」と言っても出すことが出来ないのである。なのですっかり成人していても、運よく? とても若く見えてしまう人はいつもIDの携帯が必要なのだ。 東洋人はこちらではとても若く見えるらしい。つい5、6年前まではこんな僕でもスーパーでお酒だけを購入した時は「IDをお願いします。」と言われた事もあったのに最近は一切ない。自然の流れには逆らえないのだなぁ~。

この記事を書いた人

皆川達也
皆川達也
18歳より京都でバーテンダーの仕事を始める。1998年にスコットランドへ渡り、エジンバラで4年、その後スペイサイドのCraigellachieHotel のバーマネージャーに。2005年にダイレクター兼ウィスキーマネジャーとしてHighlander Inn の立ち上げに参加。その後、サントリーの欧州ブランドアンバサダーを経て2015年にハイランダーインのオーナーに。バーでウィスキーの魅力について語る日々を送っている。
皆川達也
皆川達也
18歳より京都でバーテンダーの仕事を始める。1998年にスコットランドへ渡り、エジンバラで4年、その後スペイサイドのCraigellachieHotel のバーマネージャーに。2005年にダイレクター兼ウィスキーマネジャーとしてHighlander Inn の立ち上げに参加。その後、サントリーの欧州ブランドアンバサダーを経て2015年にハイランダーインのオーナーに。バーでウィスキーの魅力について語る日々を送っている。