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雨ニモマケズ、風ニモマケズ:ハイランダーインの営業を終了しました

2020年3月の20日をもちましてハイランダーインの営業を終了いたしました。

いや、しばらく休業しますと書くべきでした。

「え~、そうなの?」と思われた方には申し訳ありません。

そうです、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大に伴い、英国政府からのお達しでしばらくの間、営業停止を言い渡されたのです。勿論、ハイランダーインだけではなく英国全土です。これからシーズン突入というこの時に「ガーン」と来てしまった。

営業が出来ないという事はスタッフが来ても仕事がないという事で、土曜日からは僕一人で領収書の整理や予約のキャンセル、またその人達へのデポジットの返金といった仕事に追われている。今後この規制がどのぐらい続くのかを考えると多少どんよりしてしまう。ある人に言わせると「これは1年近く続くな!」と。僕は専門家ではないのでわからない。勿論、その人もその道の専門家ではないけど……。

現パナソニックの創始者・松下幸之助は世界恐慌の真っただ中、どう行動したか。商品の売れ行きが伸び悩み、倉庫には在庫が山積みになっていた時の話である。他の幹部からの「従業員を半減しては」との提案に『従業員は解雇してはならない。また給料も全額払う。社員一丸となって……』という有名な逸話がある。勿論『一丸となって』だけでは乗り切れないし、そこには氏の大胆な考えがあっての事だろう。まさしく偉人である。 

かく言う僕も、これにならってスタッフ全員に同様の事を告げた。「さぁ~、大丈夫なのだろうか?」考えていてもしょうがない。日頃、昼はオフィスでの事務、夜はバーでの仕事に追われている僕だが、こんな時だからこそ普段出来ない事をしようと始めたのがホテルのメインテナンスである。

まずはカーパークの草むしりとその奥にある植木の手入れ、そして今後はデッキの掃除、その後ペンキを塗り返して夏または秋の営業に備えようと思っている。この状況が長く続けば続くほど経営の方は悪化していくわけだが、ハイランダーインの所々が奇麗になっていく。

全てがひと段落して心に余裕が出てきたならば、是非見間違えるようなハイランダーインのカーパークを見ていただきたい。

この記事を書いた人

皆川達也
皆川達也
18歳より京都でバーテンダーの仕事を始める。1998年にスコットランドへ渡り、エジンバラで4年、その後スペイサイドのCraigellachieHotel のバーマネージャーに。2005年にダイレクター兼ウィスキーマネジャーとしてHighlander Inn の立ち上げに参加。その後、サントリーの欧州ブランドアンバサダーを経て2015年にハイランダーインのオーナーに。バーでウィスキーの魅力について語る日々を送っている。
皆川達也
皆川達也
18歳より京都でバーテンダーの仕事を始める。1998年にスコットランドへ渡り、エジンバラで4年、その後スペイサイドのCraigellachieHotel のバーマネージャーに。2005年にダイレクター兼ウィスキーマネジャーとしてHighlander Inn の立ち上げに参加。その後、サントリーの欧州ブランドアンバサダーを経て2015年にハイランダーインのオーナーに。バーでウィスキーの魅力について語る日々を送っている。