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雨ニモマケズ、風ニモマケズ:ハイランダーイン4ヶ月ぶりの再オープン

4か月近くのロックダウンを経て、ハイランダーインもようやく再オープンにこぎつけた。そして4か月ぶりに会ったスタッフの顔ぶれを見て、僕はびっくりしてしまった。顔ぶれと書いたが正確には『体形ぶれ』である。ある程度の大人になると4か月そこらで顔つきなどはそう変わるわけでもないが、体重の増減で人は見間違うほどに変化する。

英国はメートル法でない為、ポンドとストーンという単位で体重を表す。1ポンドが454グラムでその14倍の6.35キロが1ストーンとなる。シェフ見習いのスコットは僕より身長が10センチ?ほど小さく、以前は『森のくまさん』みたいな体形だったが、『え!』というぐらいスリムになっていた。彼曰く『2ストーン減ったよ、おやじの仕事をずっと手伝ってたんだ』との事。どれだけ今まで楽をしていたのだろう。スコットほどではないにしろ、『え? やせた?』というスタッフが少なくはない。みんな規則正しい生活をしていた賜物だろう。

反対に少し長期のホリデーに行き、そのままタイでロックダウンをくらい6か月ぶりに帰国を果たしたヘッドシェフのモビーは、現在『え~、大丈夫なん?』という状況だ。体形なんかは全く関係ない、大事なのは『中身!』と僕も、彼も、そして多くの人が思っている。

ただ本人のモビーがフィットネス系のYou tubeを見ながら『タツヤ、この筋肉凄いと思わないか?』と聞いてくるそのウラには『俺もこうなりたい』と彼が思っている事は、それなりに長い付き合いで手にとる様にわかる。『だったら行動だろう!』と僕は思い、ナンダカンダでアドヴァイスをするのだが、年がら年中冬眠状態の彼の腰は非常に重い。

また英国にはサッカー好きが多く、試合を見ながら『なんでそこでシュートを外すねん!』という人がいるが『え? サッカーやってたん?』と聞けば、『いや……』となる。少なくともシュートを外したプレイヤーは、ヤジを飛ばした彼よりも100倍はサッカーが上手いはずである。

結論を言えば、あーだ、こーだ言うのではなく『行動』を起さなくては結果が出ないという事だ。

ウィスキーが好きなら、飲むも良し! しかし、スコットランドに来てみないと発見できない事が沢山ある。

皆さん、是非スコットランドへお越しください。

そして僕に、儲けさせてください!!

この記事を書いた人

皆川達也
皆川達也
18歳より京都でバーテンダーの仕事を始める。1998年にスコットランドへ渡り、エジンバラで4年、その後スペイサイドのCraigellachieHotel のバーマネージャーに。2005年にダイレクター兼ウィスキーマネジャーとしてHighlander Inn の立ち上げに参加。その後、サントリーの欧州ブランドアンバサダーを経て2015年にハイランダーインのオーナーに。バーでウィスキーの魅力について語る日々を送っている。
皆川達也
皆川達也
18歳より京都でバーテンダーの仕事を始める。1998年にスコットランドへ渡り、エジンバラで4年、その後スペイサイドのCraigellachieHotel のバーマネージャーに。2005年にダイレクター兼ウィスキーマネジャーとしてHighlander Inn の立ち上げに参加。その後、サントリーの欧州ブランドアンバサダーを経て2015年にハイランダーインのオーナーに。バーでウィスキーの魅力について語る日々を送っている。