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バーの流儀:よりバーを楽しむために

淡い照明で落ち着いた雰囲気の中、白いシャツにタイをしたバーテンダーがカクテルを鮮やかな手さばきでサービスしたり、バックバーに見たこともないボトルがズラッと並んでいるお店をイメージされるでしょうか。これは、いわゆるオーセンティック・バーです。

一般的に「バー」には、わいわいとしたカジュアルなお店なども含まれますが、ここではよりすばらしいお酒を楽しめ、ゆったりとしたこの上ない時間を過ごすことができるオーセンティック・バーについて、その魅力や楽しみ方を見てゆきましょう。

~オーセンティック・バーって、どんなお店?

バーとお寿司屋さんは良く似ています。チェーンの回転寿司から街のお寿司屋さん、銀座などにある高級店まで様々です。回転寿司であっても、リーズナブルなお店からこだわりのお店まであります。

高級なお寿司屋さんにはTシャツ・短パン・サンダルで行こうとは思わないでしょうし、それなりの心構えで行かれると思います。オーセンティック・バーも一緒です。カウンターを挟んで、バーテンダーと居心地の良い時間を過ごすためには多少のマナーも必要です。バーのハードルが高く感じる所以ですが、それほどかしこまったものではありません。

日本のオーセンティック・バーのレベルは、世界に誇れるものです。そこで扱われるお酒のクオリティーはもちろんのこと、バーテンダーの技術、お店の雰囲気など、他の国では体験することのできない空間を楽しむことができます。日本独自のバー文化なのです。

バーの雰囲気はバーテンダーとお客様が共同で作り上げるものです。よりバータイムを楽しみたいと思われたなら、ご自身もバーという舞台の役者として溶け込むような感覚がよいのではないでしょうか。

バーテンダーはお酒だけをサーブしているわけではありません。もちろん希望に沿った飲み物を選んで提供してくれますが、それだけではないのです。お客様と他愛もないお話をしたり、時には悩みを聞いたり、ご自宅へ帰る前に俗世を忘れてリフレッシュしていただくための手助けをしています。

バーは非日常的な空間なのです。以前、ニューヨーク・アルゴンキンホテルの著名なバーテンダーが『行くところがない人に、行くところがあると思わせる』のがバーテンダーの一番の仕事だと言っています。そのためにバーテンダーは日々技術を磨き、情報を入手・整理し、日々の出来事にアンテナを張っています。

「学生のころバーテンダーをやっていた……」ということをよく耳にしますが、確かにお酒をサーブするだけなら、素人の学生にもできる仕事です。そこにプロとしての自覚を持って、お客様と接し、至極の時間を提供するのがバーテンダーなのです。

ぜひ、その重い扉を開けてみてください。

あなたの予想をはるかに上回るすばらしい体験が待っていることでしょう!

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オーセンティックバーのマナーとは?

この記事を書いた人

谷嶋 元宏
谷嶋 元宏https://shuiku.jp/
1966年京都府生まれ。早稲田大学理工学部在学中よりカクテルや日本酒、モルトウイスキーに興味を持ち、バーや酒屋、蒸留所などを巡る。化粧品メーカー研究員、高校教員を経て、東京・神楽坂にバー「Fingal」を開店。2016年、日本の洋酒文化・バーライフの普及・啓蒙を推進する「酒育の会」を設立、現在に至る。JSA日本ソムリエ協会認定ソムリエ。
谷嶋 元宏
谷嶋 元宏https://shuiku.jp/
1966年京都府生まれ。早稲田大学理工学部在学中よりカクテルや日本酒、モルトウイスキーに興味を持ち、バーや酒屋、蒸留所などを巡る。化粧品メーカー研究員、高校教員を経て、東京・神楽坂にバー「Fingal」を開店。2016年、日本の洋酒文化・バーライフの普及・啓蒙を推進する「酒育の会」を設立、現在に至る。JSA日本ソムリエ協会認定ソムリエ。