デュワーズは1846年にスコットランド・ハイランドで誕生したスコッチウイスキーです。その華やかな果実のアロマや滑らかで心地よい蜂蜜様のフレーバーによって、日本のバーでも古くから愛飲されているブランドです。
現在アメリカでもっとも飲まれているスタンダード・スコッチのブランドとしても知られていますが、そのきっかけはスコットランド生まれの鉄鋼王アンドリュー・カーネギーからの手紙でした。当時のアメリカ大統領であったベンジャミン・ハリソン宛にデュワーズの樽を送ってくれとの内容で、それが話題となり、大統領の愛飲するスコッチとして全米に認知されたのでした。
デュワーズの製法の特徴に「ダブルエイジングプロセス」があります。これは樽熟成させたモルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンドした後、さらに約半年ほど樽にて追熟成を行うことです。これによって原酒同士がより馴染み、香味にまとまりが出て、よりスムースでまろやかなウイスキーに仕上げることができます。
デュワーズとハイボールを語る上で欠かせないのは、1902年にイギリスでハイボールHIGH BALLの商標を取得したこと、1905年にニューヨークの新聞で「ハイボールの起源」と紹介されたことです。ハイボールの始まりについては様々な説がありますが、創業者の息子であるトミー・デュワーがニューヨークのサロンでスコッチ・ハイボールのスタイルを提案したと記事は伝えています。
デュワーズ12年のハイボールは、「ダブルエイジングプロセス」の効果により香味に一体感があり、またメインモルトであるアバフェルディの風味も心地よく広がってきます。
まろやかで大変バランスのよい大人のハイボールとして楽しむことができます。
落ち着いたバー・カウンターでスタイリッシュに……トミーがニューヨークで味わったように……。