シドニーに会社を作ったという経緯もあり、今年はわりと頻繁にオーストラリアに行く機会があります。この8月には、知人を案内しつつシドニーからメルボルン、タスマニアなどにも足を延ばしてまいりました。
さて、メルボルン。カフェ文化の薫る町。一日のうちに四季が訪れるというほど天気が変わりやすい町。今回は、世界的に認知が高まりつつあるBAKERY HILL(ウィスキー蒸留所)を訪問して来ました。メルボルンの中心部から車で40分くらいの場所にあります。
少し前にメルボルンのThe Elysian Whisky Barで飲んでいた時、通りがかりでAndrew Bakerさんが入ってきました。BAKERY HILLの創業者David Bakerさんの息子さんです。バーテンダーのKelvinさんから紹介いただき、「いつか行きますね!」という話に。
その約束を実行に移したのが今回の訪問。Andrewさんと再会し、創業者Davidさんにご挨拶しました。事前に質問事項をメールで送ってありましたので、蒸留所設立の経緯や思い、酒造りのこだわりなどについて具体的に伺うことが出来ました。
Davidさんはもと大手食品企業勤務のバイオ・ケミスト(生化学者)。とても魅力的な頑固モノの科学者という感じです。量を追わず、質にこだわる人。一方、金融機関勤務を経て事業に参画したAndrewさんは、合理的な面も持ち合わせたビジネスマン。 親子2世代で醸すモルトはどれも素晴らしい仕上がりで、試飲中にうっかり昇天しそうになりました。今後の展開が本当に楽しみな蒸留所ですね。