人生、それぞれの人にそれぞれの生き方があります。
私の場合、「いつ頃にどうなりたい」といったビジョンや計画があるわけではなく、巡り会わせの中でふと「こうしてみようかな」と思ったことを、素直に本当にやり始めてみることを大事にしています。やり始めたら努力も学習もして頑張るわけですが、行動をゼロから1にする瞬間というのは、直感を大事にしています。
さて、昨年の夏にオーストラリアに行き、タスマニアでウィスキーの蒸留所を巡った際に、その気候風土や人のあり方に感銘を受けました。その頃から「ああ、オーストラリアに人生の一部を置いてみたい」と思うようになり、年末に再度1週間ほど東の沿岸部をまわって、彼の地への思いがさらに強くなりました。
滞在中、メルボルンでは在豪新興ウィスキー勢力の一角を占めるSTARWARDの蒸留所を訪問。ワイン大国オーストラリアの特性を存分に生かしたワイン樽の活用に独自性と将来性を感じました。また、夜は全豪トップクラスのショットバー、THE ELYSIAN WHISKY BARを訪ね、店主のKelvin Lowさんに大変お世話になりました。
そんなこともあって、今年は自分の会社をオーストラリアに作ることになりました。業務内容は未定。しかし、とにかく「ここで何かやってみる」ということだけ心が決まってしまい、年明けから色々と準備を始めています。タスマニアやメルボルンでのウィスキーを核とした出会いが、自分の人生の新たな一ページを開くことになろうとは……。
思いつきで生まれたこの話。今後どのように熟成していくのか自分でも楽しみです。