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日本でも人気のコニャックメゾン、ラニョー・サボラン訪問

コロナウイルスの影響であまり移動できない昨今、フランスにいる私も同様にあまり移動をせぬ日々を過ごしております。とはいえ、コニャック含むシャラント地方は近くで訪問するべきところが沢山あるので、今まで訪問したことのない生産者さんを巡っています。

今回お邪魔したのはラニョー・サボラン。日本でも人気の生産者さんの一つなので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。

邸宅

コニャックから車を走らせること20分ほど。アンブルヴィル(Ambleville)という村に位置しています。メゾンはグランド・シャンパーニュにあり、周辺には自社畑が広がっています。

到着し、門を抜けるとフランスらしい建物が迎え入れてくれました。現在もマダムサボランは写真左側の邸宅にお住まいだそう。

真冬の訪問でしたが、この日は運よく晴天! とても寒かったですが、やはり青い空に建物が映えます。

まず見せてくれたのは熟成セラー。コニャックでは、一つのメゾンが複数の熟成セラーを所有しています。これはアルコール度数の高い蒸留酒を安全に熟成するために必要なこと。一か所にすべての蒸留酒を熟成すると、火事が起こった時にすべてのアルコールが燃えてしまうためです。

熟成セラー

ここ、ラニョー・サボランは5か所の熟成セラーを所有しています。まずは比較的新しい樽が置いてある熟成セラーに。蒸留されたオー・ド・ヴィは新しい樽で6か月ほど熟成され、その後古い樽で長い長い時間眠ります。

この日はいくつかの熟成セラーを見せて頂きました。その内、Paradis(パラディ/天国)と呼ばれるセラーは静寂に包まれ、日ごろのストレスが洗い流されそうな雰囲気を持った神秘的な場所でした。このような場所で眠るコニャックが美味しくない訳がありません。

パラディ

余談ですが、コニャックではメゾンにとって宝となる古いコニャックが熟成されている場所をParadisと呼びます。ラニョー・サボランのパラディはその名に違わず、本当に天国のような雰囲気を持った場所でした。

そして、数年前まで使われていた蒸留器も見せてもらいました。現在は別の場所で蒸留しているとのことですが、蒸留器の形は同じものを使用しているとのこと。

蒸留器

蒸留期間中(コニャック製造には収穫翌年の3月31日までの蒸留が義務付けられている)に訪問したので、蒸留作業が見られなかったのが少し残念でしたが、蒸留器を見るだけでもテンションが上がります。

ラニョー・サボランが位置している場所は、長期熟成により本領を発揮すると言われているグランド・シャンパーニュ。VSは2年、VSOPは4年が最低熟成年数と法律で決められていますが、ここではVSが4年、VSOPが10年と通常よりかなり長く熟成されているのも特徴です。

自社畑で採れたブドウを使い、確実に何かが宿っているであろう熟成セラーで長年熟成を経たコニャックが美味しくない訳がありません。 日本でも手に入りますので、是非召し上がってください。

この記事を書いた人

野田 祥子
野田 祥子https://sachiguide.wixsite.com/bordeaux-net
1990年大阪生まれ。大阪大学工学部を卒業後フランスへ。 フランス国家資格ソムリエや、アルコールに関する経営学資格を取得。 現在はボルドーとコニャック2つの街を行き来しながら、ワイナリー/メゾン訪問における通訳を中心に、試飲会での通訳等も行う。 フランスソムリエ協会ボルドー支部所属。
野田 祥子
野田 祥子https://sachiguide.wixsite.com/bordeaux-net
1990年大阪生まれ。大阪大学工学部を卒業後フランスへ。 フランス国家資格ソムリエや、アルコールに関する経営学資格を取得。 現在はボルドーとコニャック2つの街を行き来しながら、ワイナリー/メゾン訪問における通訳を中心に、試飲会での通訳等も行う。 フランスソムリエ協会ボルドー支部所属。