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ヒグマにあう酒

以前も書きましたが、ときおり富士山方面の山荘に仲間と集まり、夜中に火を囲んで酒を飲む「火飲み」という趣向があります。直近の開催は10月末。標高1000メートルの木立の中は、既に晩秋の冷気に包まれていました。

「火飲み」のメンバーに、女性ハンターのKさんがいます。Kさんは狩猟免許をとり、猟期になると北海道はじめ各地の山に入り、獣を仕留めて来る猛者です。そのKさんがお仲間のハンターから頂いたというヒグマの肉を持って登場。

「ヒ、ヒグマ?!」「えぇ~」「なにそれ!」 騒ぐ仲間たち。

そう、ヒグマの肉。おりしも、私が一年ほどかけて作り上げたピザ釜がデビューしたタイミングでしたので、ヒグマの肉もその石釜で焼いてみることにしました。獣肉は寄生虫に注意が必要ですが、遠赤外線でしっかりと焼いて。

焼きあがった肉は、熊脂がジュウジュウとしみ出し、えもいわれぬ味。夜中に石釜の赤い炎を見ながら、仲間で食らいつくヒグマの肉。そんな野趣あふれる場にフィットする酒といえば……私の頭にはアードベッグしか浮かびませんでした。 燃える炎、煙の匂い、初めて食べる獣の肉。それらのすべてを包み込んで、口の中から鼻腔に抜けるアードベッグの香り。相手にするものが野生にあふれるほど、アードベッグもまた真価を発揮するのだと実感。野外活動に手放せない一本ですね。

この記事を書いた人

古森 剛
古森 剛https://www.coresco.net/
株式会社CORESCO 代表取締役。日系生命保険会社、外資系経営コンサルティング会社等を経て現職。組織・人事面での経営者向けよろず相談、リーダー人財開発、企業理念の世界展開支援などに強み。東日本大震災の被災地に英語人財を増やし、国際交流を通じた被災地復興を応援する活動を続ける。趣味は野菜作り、アウトドア、オートバイ、シングルモルトなど。
古森 剛
古森 剛https://www.coresco.net/
株式会社CORESCO 代表取締役。日系生命保険会社、外資系経営コンサルティング会社等を経て現職。組織・人事面での経営者向けよろず相談、リーダー人財開発、企業理念の世界展開支援などに強み。東日本大震災の被災地に英語人財を増やし、国際交流を通じた被災地復興を応援する活動を続ける。趣味は野菜作り、アウトドア、オートバイ、シングルモルトなど。