2011年の震災を機に、東北被災地でボランティア英語教室のようなものを立ち上げて、今も運営している。東北被災地の復興には色々な要素があるが、地元の方々が自力で世界とつながる力を持つことが長期的復興の一助になると信じている。
さて、お酒の話である。
この活動の発展に、モルトやブランデー、ラムなどの洋酒が一役買っているという話だ。上記と並行して、東京のビジネスパーソンを対象に「チャリティー “ほろ酔い” 英語音読会」なるものを開催している。私が英語のコーチ役で、毎月30名程度が集い、英語を学習し、参加費の一部を寄付にまわすという仕組みだ。これが活況を呈している。なぜか。
参加者の社会貢献意識が根底にあることは言うまでもないが、重要な触媒は「ほろ酔い」だ。通常、勉強会というと「先に学習、後で懇親」というスタイルが多い。私の発想は逆で、「先に飲め、それから勉強」だ。その方が全体的に楽しく、英語の音読も恥ずかしさが減る。仲間もできやすい。
そして、私が提供するチャリティー・ボトルは、それなりにレア物のモルトやブランデー、ラムなどだ。あまりにも酒がうまいので、英語ではなく酒につられて参加する輩も出る始末だが、結局そういう「面白さ」がこの場の継続性に寄与している。ほろ酔いの仲間が増え、この会も5年目を迎えた。累計の寄付額も相当な額に上る。 社会貢献。難しいことを言わないで、皆でうまい酒を飲んで楽しんで、何か思いを込めたことを一緒にやってみる。そんな感じで、いいのではないかなぁ。