ラム酒とチーズのマリアージュ……想像できますか?
合わないと思われるかもしれませんが、基本のルールがわかると、クレイジーなくらい美味しい組み合わせを見つけることができます。だって、チーズのパワーは無限だから!
一般的なラム酒は、製造する際の副産物である糖蜜から造られます。一番有名なのはプエルトリコのBacardiですね。糖蜜から造られるラム酒は、バニラのような強い甘みが感じられます。糖蜜ではなく、サトウキビの搾り汁そのものを使って造るラム酒にはフランスのグアドループ島やマルティニーク島産のものがありますが、これらはもう少し深い渋みを感じるのが特徴です。
もちろん、ラム酒のタイプによって、合わせるチーズの種類は変わります。糖蜜から造られるラム酒と相性がいいのは、ブルーチーズ! カビが優しくむっちりとしているフランス・オーベルニュ地方のフルムダンベールや、イタリアのゴルゴンゾーラは、Angosturaラムとの相性がバッチリ。この時、「ラム酒はストレート・ブルーチーズは常温」が基本のルールです。
ところで、誰でも楽しめる食べ方をひとつ紹介します。普通、フレッシュチーズとスピリッツを合わせることはありませんが、繋ぐ食材を見つけると、意外な組み合わせが発見できます。例えば、ミルクの甘みがしっかりと感じられるリコッタチーズを深めのお皿に入れて、フライパンでバナナと砂糖を炒めたら、糖蜜から造られるラム酒でフランベしたものをかけます。チーズとラム酒のバニラ風味が見事にマッチします。
糖蜜から造られるラム酒はチーズと合わせやすいですが、ブルーチーズが一番オススメ! ぜひ試してみてください。 サトウキビの搾り汁から造るラム酒とチーズの話は、また今度!