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チーズとお酒のマリアージュ

『山のチーズは美味しい』とよく言われますが、なぜでしょうか?

まず、山のチーズにはいろいろな種類がありますが、皆さんがイメージされるのは大きなハードタイプでしょうか。山には草や花などが多いので、これを食する牛からは品質の良いミルクが搾られます。そう! チーズの原料は、ミルクだけではなく、牛が食べる草(餌)でもあるのです。餌によってミルクの味わいや脂肪分なども変わります。大自然の中で育っている牛からは良いミルクがつくられ、それから味わい深くてリッチなチーズが製造できるのです!

今回、紹介するものは「レティヴァ」です。スイスのチーズといえばエメンタールやグリュイエールが有名ですが、こちらも伝統的なチーズです。スイスを代表する山のチーズと言ってよいでしょう。レマン湖の東にあるヴォー州の1000メートル以上の標高でつくられています。アルパージュ(高地の牧場)でつくられているので、夏にしか製造できません。

レティヴァの特徴は、これだけではありません。通常ハードタイプのチーズをつくる時は、ミルクを凝固した後に一部のホエーを取り除くため、カードを温めます。レティヴァの場合、2000リットルの銅鍋で薪を使って温めることで、いぶったようなスモーキーな香りがチーズに付加されます。このレティヴァを熟成させると、ミルクの良さとスモーキーな風味が広がる濃厚なチーズになります。

ワイン以外で、レティヴァの味わいの特徴に合わせやすい飲み物はウイスキーです。甘いものではなく、ピートの香りのしっかりとしたスコットランド西海岸沖に浮かぶアイラ島のラフロイグがおススメ! もちろんスモーキーなタイプのウイスキーでしたら、ほかの銘柄でも大丈夫です。

レティヴァの余韻は長いので、チーズの後味にウイスキーを合わせても良いと思います。ウイスキーと合わせる場合は、チーズのカット方法がポイントです。スライスはダメ! 濃厚な味わいを感じるため、さいの目切りがおススメです。

この記事を書いた人

DEGOULET Fabien
DEGOULET Fabien
1984年、フランスのル・マン出身。キャベツの中ではなく、カマンベールの箱から生まれたらしい。実家はマルシェでチーズ店を営んでいた。日本語と経済の専門学校を卒業後、2008年に来日。(株)フェルミエに入社し、店長などの経験を経て、現在は商品開発部に在籍している。2015年6月、Mondial du Fromageコンクール優勝。世界最優秀フロマジェに選ばれた。故郷ロワールのチーズとワインをこよなく愛し、世界の食材、ワイン、日本酒、ブランディとチーズのペアリングの素晴らしさを発信している。
DEGOULET Fabien
DEGOULET Fabien
1984年、フランスのル・マン出身。キャベツの中ではなく、カマンベールの箱から生まれたらしい。実家はマルシェでチーズ店を営んでいた。日本語と経済の専門学校を卒業後、2008年に来日。(株)フェルミエに入社し、店長などの経験を経て、現在は商品開発部に在籍している。2015年6月、Mondial du Fromageコンクール優勝。世界最優秀フロマジェに選ばれた。故郷ロワールのチーズとワインをこよなく愛し、世界の食材、ワイン、日本酒、ブランディとチーズのペアリングの素晴らしさを発信している。