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雨ニモマケズ、風ニモマケズ

毎年リリースするアニュアル シングルカスク ボトリングとは別に、去年から加わったハイランダーインの新しいオリジナルボトリング『美味しいウヰスキー』の第二弾がお正月をすぎた頃ハイランダーインに届いた。

ボトルのネーミングはもちろん、前回同様デザインをお願いした阿部タケシさんのラベルも大変気に入っているし、中身も手前味噌ながら素晴らしいものを詰めたつもりだ。

この『美味しい』には『ブレンデッドなんて、、、』という人をある意味ギャフンと言わせる為の意図が隠されている。

去年出た『美味しい』はデイヴ ブルームがえらく感銘して『タツヤ、このウィスキーについて記事を書いていいか?』と言ってくれた。

僕は『何をおっしゃいます、書いていいか?ではなく、是非書いてください。』とこちらからもお願いした。

そのおかげか英国メディアでも沢山取り上げられて、終売後も毎日メールでの問い合わせがしばらく続く事態になった。 その後オンラインのウィスキーオークションでは嬉しいかな(僕が儲かるわけではないので、、、)1000ポンド近い値段で落札されたり、(もした。) 飲んだ人からは『第二弾とかあるんですか?』という問いに『出来ればやりたいんやけど、そんな簡単な物じゃないので、、、』と言うにとどまった。

その第二弾なのである、記事に書きたくなってしまうのがわかっていただけるでしょうか?

残念ながら今回は全て英国市場のみの販売になってしまったが、出来ればより多くの人にこの『美味しい』を味わってもらいたいと思っていた僕は、お一人様1本と言う前振りで販宣伝をしていた。しかし色々な人達から様々な理由で口説かれて、結局は『ほしたら一人2本までネ。』と軽く折れてしまった。

ところがある日、海外からのメールで『僕たちは全員で7名ですから14本お願いします。』と来たのである。

『嘘つけ~』と言うわけにもいかない。また丁寧にも7名全員の名前まで送って来たのである。

『これってちょっと卑怯なんちがう~』

とは思ったが証明する事は出来ない、、、 販売からたった10日程で完売はした後、次はオンラインオークションを経営する友人から『美味しいの第二弾やけど、今月のオークションに2本ぐらいでそうやね。』と聞かされたのだ。

ウィスキー到着から10日、そして支払いは済んだものの、まだ取りに来ていない人達が沢山いる段階でのオークション登場である。

僕はしばし考えてしまった。

この『美味しいウヰスキー』は飲んでもらって『あー美味しい』と言ってもらう為に詰めたわけで、誰かのお小遣いを増やす為に詰めたわけではないと。

次回からは絶対に『お一人様1本限り』をつらのこう。

この記事を書いた人

皆川達也
皆川達也
18歳より京都でバーテンダーの仕事を始める。1998年にスコットランドへ渡り、エジンバラで4年、その後スペイサイドのCraigellachieHotel のバーマネージャーに。2005年にダイレクター兼ウィスキーマネジャーとしてHighlander Inn の立ち上げに参加。その後、サントリーの欧州ブランドアンバサダーを経て2015年にハイランダーインのオーナーに。バーでウィスキーの魅力について語る日々を送っている。
皆川達也
皆川達也
18歳より京都でバーテンダーの仕事を始める。1998年にスコットランドへ渡り、エジンバラで4年、その後スペイサイドのCraigellachieHotel のバーマネージャーに。2005年にダイレクター兼ウィスキーマネジャーとしてHighlander Inn の立ち上げに参加。その後、サントリーの欧州ブランドアンバサダーを経て2015年にハイランダーインのオーナーに。バーでウィスキーの魅力について語る日々を送っている。