コニャックの町に住む前、コニャックというお酒はもちろんストレートで飲む、もしくはカクテルで飲むものだと思っていました。
日本にいた時はレストランで働いていたこともあり、サイドカー含め、コニャックを使ったカクテルがいくつもあることを知っていました。
コニャックに住むことが決まった時、さぞ沢山コニャックバーがあるのだろうと期待していたのですが……
当時は、夏の繁忙期にしかオープンしていないコニャックバーが1件あるだけ。ワインバーもなければ、コニャックバーもない。
期待が大きかった分、ショックだったことを覚えています。
ところがここ数年、コニャックにおけるバーのオープンが相次ぎました。
ワインバーは現在でも1件しかありませんが、もちろんコニャックも飲めます。そしてコニャックバーではストレートはもちろん、色々なカクテルも飲めるようになりました!
ところが、コニャックの人は「サイドカー」を知らない人も多いんです。
「サイドカー」とは、コニャックとホワイトキュラソー、レモンジュースをシェイクするショートカクテルのこと。
コニャックを使うカクテルとしては一番有名と言っても過言ではないと思います。
ところが、そのカクテルを知らないコニャック人が意外と多いことにとても驚きました。
以前にコニャック・シュウェップスについて書きましたが、それ以外のカクテルは知らない人が本当に多いです。もちろん詳しい人もいますが……
コニャック人にとって食前にはコニャック・シュウェップスを、食後には熟成年数の長い良いコニャックをストレートで頂くのが普通。
ジンジャエールで割るなど、簡単なカクテルは日常的に飲みますが、コニャック(町)におけるカクテル文化は、私の考えていたものと違うことに驚きました。
今はコロナウイルスの影響で、全てのレストラン、バー、カフェが営業できていませんが、バーのオリジナルカクテルが飲めるようにもなりました!
生ハムメロンならぬ、ピノメロン(メロンにピノ・デ・シャラントをかける)を前菜に食べることもあるので、それをカクテルにしたものなど、地域性を感じられるカクテルも多く提供されるようになりました。
今後もコニャック(町)におけるカクテル文化が成長することを期待しながら、大きな変化があったらお伝えしたいと思います。