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雨ニモマケズ、風ニモマケズ

先日仕事でドイツのウイスキーイベントに行った際、今まで見た事もないジャパニーズウイスキーのブランドにお目にかかった。ブースのお姉さんからはドイツのインポーター向けに特別に造られたウイスキーだと教えてもらった。ボトルのデザインも斬新でキャップの周りには和紙の様な紙がかぶせてあり、それを太いひもで縛っている。一見陶器に入った焼酎を連想させるが、黒いボトルに入っているなど若い世代を意識した都会的なプレゼンテーションだ。意識しているのはデザインだけではなく価格帯も40ユーロ?とかなりお求めやすい。勿論、試飲をさせてもらったが出来栄えはまずまず、面白い仕上がりになっていた。

また、最近オンラインショップでジャパニーズウイスキーを検索すると見た事もない銘柄を沢山目にする。「いったいどこで造ってるんやろ?」は勿論「果たしてこれらは全てウイスキーなのだろうか?」という疑問さえ浮かんでくる。それは僕が以前熟成した麦焼酎のラベルに「ウイスキー」と表示してあるのを見た事があるせいだろうか? 妻曰く「ま~、いとこ同士みたいなものでしょ?」というが、僕にしてみれば猿と人間ほどの違いがある。

僕がある蒸留所の名前を見ただけで「飲んでみたい」と思う様に、今はラベルに「Japanese whisky」と書いてあるだけで売れてしまう、言い換えれば造れば売れる時代。そんな時だからこそ「なるほどこれが日本のウイスキーなんだ」と言える基準の様なものが必要な気がする。そろそろ「日本のウイスキーの定義」の幕開けがあってもいいのではないだろうか。

この記事を書いた人

皆川達也
皆川達也
18歳より京都でバーテンダーの仕事を始める。1998年にスコットランドへ渡り、エジンバラで4年、その後スペイサイドのCraigellachieHotel のバーマネージャーに。2005年にダイレクター兼ウィスキーマネジャーとしてHighlander Inn の立ち上げに参加。その後、サントリーの欧州ブランドアンバサダーを経て2015年にハイランダーインのオーナーに。バーでウィスキーの魅力について語る日々を送っている。
皆川達也
皆川達也
18歳より京都でバーテンダーの仕事を始める。1998年にスコットランドへ渡り、エジンバラで4年、その後スペイサイドのCraigellachieHotel のバーマネージャーに。2005年にダイレクター兼ウィスキーマネジャーとしてHighlander Inn の立ち上げに参加。その後、サントリーの欧州ブランドアンバサダーを経て2015年にハイランダーインのオーナーに。バーでウィスキーの魅力について語る日々を送っている。