世界中によく知られていて、彼方此方で真似されて造られているカマンベール・チーズ。この名前の由来は、フランス革命の時パリから逃げてきた司祭がフランス・ノルマンディーのカマンベール村で働いていたマリー・アレル氏にブリータイプのチーズ(白カビチーズ)を教えてあげたことから。アレル氏は製造についての助言を受け、カマンベールの製法を完成させました。
カマンベール村から80キロの村に生まれた僕は、缶に入っているような偽物を見るとイライラしてしまいます。同じ名前でも味わいは大分違います。本物は海の影響をうけた草を食べた牛の無殺菌ミルクから造られているので、しっかりとした味わいです。
合わせる飲み物のお勧めは、カルバドスにりんごジュースを加えて樽で14ヶ月以上熟成させた『ポモー・ド・ノルマンディー』です。常温のカマンベールと合わせると、チーズの磯の香りが出て、ミルクの味わいがよりしっかり感じられます。さらにポモーの甘さがチーズの風味と溶けあって、りんごの風味が引き立ちます。でも、気をつけて下さい。ノルマンディー産のカマンベールでないとマリアージュになりませんよ!