今回は吉村流テイスティング法の香味表現、アロマの「ナッツ」と「乳製品(甘くない)」を紹介しよう。
ナッツは一般的に木の実とも訳されるが、「木」の実ではなくても食用の種子全般をナッツと呼んで差し支えないだろう。
ウイスキーでよく感じるアロマはアーモンド、次いでカシューナッツやクルミ、ピーナッツ、マカデミアナッツ、ヘーゼルナッツ、松の実など。それにロースト感や塩っぽさ、甘みなどのニュアンスが加わることもある。
ナッツの風味は好ましい場合もあるが、そうでないこともある。硫黄の香りやフレーバーとセットになっていることも多い。ナッティとも表現できるが、サルファリーだと言い換えることができる場合も少なくない。
アマレットはアンズの種子を原料としたリキュールだが、ほろ苦いアーモンドのような香りが特徴的だ。
乳製品(甘くない)として分類したものは、チーズが多い。乳酸菌のニュアンスを感じる場合はヨーグルト、栄養価の低い牛乳を感じた場合はスキムミルクなどとも表現する。
次回はアロマの「潮/煙/土」の表現を紹介したい。
Aroma ナッツ の香味表現
アーモンドキャラメル | マカデミアナッツ |
甘くないピーナッツバター | アマレット |
殻ごと茹でた落花生 | ココナッツ |
糖蜜がけのカシューナッツ | ナッツ |
ナッティ | ヘーゼルナッツ |
柔らかいカシューナッツ | ノンソルテッドアーモンド |
ピスタチオナッツ | 深煎りアーモンド |
剥きたてのクルミ | ローストしたてのアーモンド |
Aroma 乳製品(甘くない) の香味表現
ウォッシュチーズ | カッテージチーズ |
クリームチーズ | スキムミルク |
チーズ | 豆乳 |
モッツァレラチーズ | ヨーグルト |