ウイスキーってどんなお酒?
ウイスキーは、一般的に、以下の3つの条件をクリアしたお酒のことをいいます。
①原料が穀物(大麦・小麦・ライ麦・トウモロコシなど)であること
②原料を糖化・発酵・蒸溜すること(蒸留酒であること)
③木製の樽にて熟成を行うこと
他のスピリッツとの比較
他のスピリッツとウイスキーは何が違うのか?代表的な要素を比較してみましょう。
ウォッカの場合
原料(穀物)○
発酵・蒸溜○
樽熟成×
⇒ウイスキーではない
コニャックの場合
原料(ブドウ)×
発酵・蒸溜○
樽熟成○
⇒ウイスキーではない
バーボンの場合
原料(穀物)○
発酵・蒸溜○
樽熟成○
⇒ウイスキー
ウイスキーの楽しみ方
ウイスキーほど、その楽しみ方が多様な飲み物はありません。
そのままストレートはもちろん、ロックや水割り、ソーダ割りなど、そのほかカクテルでも楽しめます。
ロックは通常のロックグラスでのほかに、チューリップグラスで小さい氷を一つ入れるスタイルや、氷でウイスキーを冷やしてからストレートグラスに移すなど、その楽しみ方も様々です。
もちろんストレートでお飲みになるのもよいですが、その時の気分でいろいろと楽しんでみるのもおススメです。
ウイスキーの現状
ここ10年来、モルトウイスキーブームが続いています。その影響からか、原酒の需要が増え、供給が追い付かない状況です。
大手メーカーも巨大な新しい蒸溜所を建設したり、既存の蒸溜所を増築するなどして対応しています。
またスコッチのボトラーズなども樽の入手が困難になったため自ら蒸溜所を建設し、ディスティラーとして原酒の供給に乗り出すところも増えています。さらに新規の蒸溜所もクラフトブームに乗って、規模の大小様々に増えてきています。
このムーブメントは、スコットランドのみならず、アイルランドやアメリカなど世界中に広がっています。
日本も例外ではなく、日本酒蔵や地ビールメーカーなど様々な造り手がウイスキーを造り始めています。
ウイスキーは熟成に時間が必要なため、コストも大変かかるお酒です。また、製品になる頃に、ウイスキーを取り巻く状況が変わっている場合も考えられます。
なんにせよ、ブームに踊らされることなく、個性豊かで素晴らしいウイスキーが造られることを願っています。
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