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吉村流ウイスキー テイスティング10
「草/生木」の香味表現

今回は吉村流テイスティング法の香味表現、アロマの「草/生木」を紹介しよう。

草や生木を思わせるアロマとは、すなわち青臭い香りのことだ。その由来は熟成中に生成するアルデヒド系化合物である。ウイスキーの風味に複雑さを与えるが、強すぎるとバランスが悪くなり飲みにくくなる。

なお嗅いで心地いい植物の香りは、「ハーブ」として「草」とは別にカテゴライズした。すなわち「草/生木」は、あまり好ましくないオフフレーバーだということもできる。

その香りから草そのものを連想することもあれば、地面を覆う芝や草花、草原の広がる風景が頭に浮かぶこともある。また細い若木を折ったときに鼻を突く、青臭い樹液を思わせることも少なくない。あるいは自然豊かな森林の清々しさを思い描くこともある。

次回はアロマの「材木/金属」の表現を紹介したい。

Aroma 草/生木の香味表現

青々とした芝生青臭い樹液
朝露に濡れた森林 濡れた芝生
甘い樹液雨にぬれた草木
雨の草原雨後の森林
雨後の草原温室
花壇
草土草っぽいニュアンス
草のように青臭い草むら
高原の草むら
湿地の草原芝生
樹液新鮮な樹液
針葉樹の樹液針葉樹の樹皮
針葉樹の葉針葉樹林
森林森林のマイナスイオン
スギナ
草原早朝の森林
早朝の草原夏の草花
生木濡れた草
濡れた草花濡れた芝生
濡れた若草野に咲く花と草土
蓮の花春の草花
春の草原牧草
干し草松の葉
松林水草
水苔水辺の草
水辺の草花ヨモギ
若木の樹液若草

この記事を書いた人

吉村宗之
吉村宗之https://ms-tasting.co.jp/
1990年頃、スコッチウイスキーの魅力に開眼、次第に傾斜を深めていく。1998年、ウェブサイト「M's Bar」を開設、書き溜めていたシングルモルトのテイスティングノートを公開。2005年、ウイスキー専門誌「THE Whisky World」の発足メンバーに。現在は、試飲のできるリカーショップ「M's Tasting Room」の運営に携わり、ウイスキー関連のイベントでは講師やアドバイザーなども務める。著書に『うまいウイスキーの科学』(ソフトバンククリエイティブ)など。
吉村宗之
吉村宗之https://ms-tasting.co.jp/
1990年頃、スコッチウイスキーの魅力に開眼、次第に傾斜を深めていく。1998年、ウェブサイト「M's Bar」を開設、書き溜めていたシングルモルトのテイスティングノートを公開。2005年、ウイスキー専門誌「THE Whisky World」の発足メンバーに。現在は、試飲のできるリカーショップ「M's Tasting Room」の運営に携わり、ウイスキー関連のイベントでは講師やアドバイザーなども務める。著書に『うまいウイスキーの科学』(ソフトバンククリエイティブ)など。