今回は吉村流テイスティング法の香味表現、アロマの「草/生木」を紹介しよう。
草や生木を思わせるアロマとは、すなわち青臭い香りのことだ。その由来は熟成中に生成するアルデヒド系化合物である。ウイスキーの風味に複雑さを与えるが、強すぎるとバランスが悪くなり飲みにくくなる。
なお嗅いで心地いい植物の香りは、「ハーブ」として「草」とは別にカテゴライズした。すなわち「草/生木」は、あまり好ましくないオフフレーバーだということもできる。
その香りから草そのものを連想することもあれば、地面を覆う芝や草花、草原の広がる風景が頭に浮かぶこともある。また細い若木を折ったときに鼻を突く、青臭い樹液を思わせることも少なくない。あるいは自然豊かな森林の清々しさを思い描くこともある。
次回はアロマの「材木/金属」の表現を紹介したい。
Aroma 草/生木の香味表現
青々とした芝生 | 青臭い樹液 |
朝露に濡れた森林 | 濡れた芝生 |
甘い樹液 | 雨にぬれた草木 |
雨の草原 | 雨後の森林 |
雨後の草原 | 温室 |
花壇 | 草 |
草土 | 草っぽいニュアンス |
草のように青臭い | 草むら |
高原の草むら | 苔 |
湿地の草原 | 芝生 |
樹液 | 新鮮な樹液 |
針葉樹の樹液 | 針葉樹の樹皮 |
針葉樹の葉 | 針葉樹林 |
森林 | 森林のマイナスイオン |
杉 | スギナ |
草原 | 早朝の森林 |
早朝の草原 | 夏の草花 |
生木 | 濡れた草 |
濡れた草花 | 濡れた芝生 |
濡れた若草 | 野に咲く花と草土 |
蓮の花 | 春の草花 |
春の草原 | 牧草 |
干し草 | 松の葉 |
松林 | 水草 |
水苔 | 水辺の草 |
水辺の草花 | ヨモギ |
若木の樹液 | 若草 |